豪雨時の通勤(7月6日朝) | 知は力!痴は活力?

知は力!痴は活力?

細々書きたれて参ります
不定期更新何とぞご笑納を


 一昨日から滋賀県・京都府でも集中豪雨が続き、既に報じられているとおり西日本各府県を中心に、多くの人的・物的被害がでています。被災者の方々にお見舞い申し上げますとともに、犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 さて昨日(7/6:金)は、朝から各地で交通機関に影響が出ており、滋賀県内も鉄道が運転見合わせのため全線不通で、大津市内から京都市内方面への移動は道路しかない状況でした。

 通常の勤務であれば、出勤できず自宅待機かも知れません。
 しかし折あしく昨日は仁和寺は災害体制の当番のため、可能な限り職場に参集する必要がありました。
 で、鉄道が使えないとなると、バス利用となります。
 すこし遠回りですが、比叡平回りで乗り継いで京都市内に出る路線があり、自宅から徒歩で湖岸道路にあるバス停から、満員のバスに乗りました。が、乗ってから調べたところ、比叡平から乗り継ぐ京都市内方面のバスが運休しており、浜大津を過ぎた辺りで、やむなく下車することにしました。

 どうするか?
 この時点で、職場には遅れるが午前中でには到着可能と連絡しています。ともかく、山科まで徒歩移動しかありません。すぐ近くの京阪三井寺駅で確認すると、京津線の運転再開もお昼以降とのこと。

 念のため持参した雨合羽を着込みます。用心してトレッキングシューズを履いてきたのも好都合でした。
 逢坂山(国道1号)まで迂回すると遠回りなので、琵琶湖疏水に沿って歩き、山科へ抜けるルートを取ります。



 歩き始めて間もなく、疏水の第一トンネル坑口が見えてきます。写真では判読できませんが、伊藤博文の揮毫『気象萬千』の偏額が掲げられています。

 長等神社を通り過ぎると、小関越えの登りにかかります。国道の抜け道になっているので狭い山道ですが車の通行は多く、実際にこの日は名神高速も通行止のため、国道は大渋滞で、抜け道にも流入する車が多く、離合不能部分がある所を、車の横をすり抜けて歩きました。
 路肩は山水が流れ出して、少し川になっており、車にも気をつけながら、なんとか小関越えの頂上付近まで辿り着きました。


 この時点でかなり雨脚が強く降り続いており、写真のように道の両側が少し擁壁で切り立っており、倒木の危険性もあったわけです。今思えば少し迂回しても国道を通った方が安全でしたね。

 頂上から山科側は車道から離れて、旧道を進みます。とはいえ舗装はされているので、ぬかるんで歩行困難というわけではありません。
 反対側から、大津市内方向へ徒歩で登ってくる人と、何人もすれ違いました。大津市役所までの道順を尋ねてくる人もいました。
 晴れていれば、格好のハイキングコースなのに、とか峠を越した安心感からか、呑気な考えもありましたが、すぐに現実に引き戻されます。



 もう狭い山道が、急流になってしまってます!
 ”五月雨を集めて早し逢坂山”とか冗談言うてられません。

 しばらく下りていくと、見慣れない施設が見えました。


 琵琶湖疏水の縦坑とのこと。
 こんな状況で、史跡巡りっぽくなってしまっていますが、無事に下りてしまわないと、安心できません。
 山道の区間が終わって、山科側へと下りてきました。



 高架橋は、西大津バイパスです。かなり水位上がっています。
 数百mほど歩くと、『藤尾小金塚』のバス停があり、山科駅まで京阪バスに乗車し、地下鉄東西線に乗り換えて、市内の職場に着いたのは、正午前でした。
 自宅をでたのが7:30だったので、通常40分ほどで行ける所を、4時間30分かけて出勤しました。

 この日は、とりあえず体制要員には入らず済んだため、夕方に帰宅できました。午後6時以降に、JR琵琶湖線は運転再開していたので、帰ることができました。





 帰りに膳所駅の運行状況表示を見ると、京阪神エリアは運転見合わせ・不通区間だらけです。

 梅雨はもう末期にさしかかっていますね。
 これ以上、被害が拡大し長期化しませんように・・・