太古の時代の阿蘇は、雨水の排出口がなく、外輪山に囲まれた一帯はカルデラ湖でした。神話では、阿蘇開拓の神「健磐龍命」が立野の火口瀬を蹴破り、水を流し、干拓した、とされています。
その際、立野の火口瀬をふさぐ形で大鯰が出現します。
「お前が居ては人々が住めない」健磐龍命がそう言うと、鯰は頭をたれて去って行きました。その大鯰を祀ったのが、国造神社の鯰宮です。大鯰が流れ着いたとされているのが、嘉島町鯰です。
今日は、仕事で鯰の近くまで行ったので、ついでに写真を撮ってきました。
![$熊本阿蘇~火の国探訪記](https://stat.ameba.jp/user_images/20130724/08/kzosw/c4/58/j/t02200165_0640048012620635968.jpg?caw=800)
鯰の交差点のすぐ近くに「三社宮鯰三神社」があり立ち寄ってみました。境内に案内は無く、御祭神、由緒などは何も分かりませんでした。境内に小さな社があり、中を覗くと何だかわからない謎めいたものが祀られていました。
![$熊本阿蘇~火の国探訪記](https://stat.ameba.jp/user_images/20130724/08/kzosw/59/ad/j/t02200165_0640048012620635969.jpg?caw=800)
鬼八神話では、牛の一族と龍の一族が登場しました。鯰は、牛や龍よりもさらに古い阿蘇土着の一族ではないでしょうか?
概ね、次のような関係ではないかと思います。
牛(渡来の海の民)。龍(高千穂方面からやってきた強大な力をもつ山の民)。鯰(最も古い阿蘇土着の湖の民)。