アメリカAP通信5/29

 アメリカには、教育制度における重要な行事の一つとして、小学生の語彙力や読解力、そして学力向上を促進する役割を果たしているNational Spelling Beeコンテストがあります 

全米各地で行われる予選では、単語のスペリングだけでなく、語彙、発音、文法に関する知識も問われます。

優勝賞金は約800万円です。 

カリフォルニア州サンノゼ出身の14歳のシュラダ・ラチャムレディさんは昨年のNational Spelling Beeで3位入賞でした。ことしは小学生最終学年として今年の大会に出場する245人のスペラーの1人として戻ってきました。彼女は今年の勉強の一部を、間違えがちな単語の勉強に費やしまし た。昨年の自分の間違いから学ぼうとしたのです。

 できるだけ多くの単語を覚えることは、確実な方法ではありません。National Spelling Beeコンテストのほぼ100年にわたる歴史の中で、ウェブスター大辞典(日本の広辞苑)の50万語以上の単語を暗記できた人はいません。

 昨年の優勝者デヴ・シャーさんは「知らない単語が出題されることを受け入れ、落ち着いて答えられなければならない」「推測するスキルがすべてだ」と言います。 National Spelling Beeの目的はできるだけ多くの単語を知ることではなく、「語源のある単語と語源のない単語があり、それらは暗記しなければなりません。暗記しなければならない単語については、私は言語パターンを使います」と昨年5位の少年は言います。

 スペリングは個人の競技ですが、移民の国アメリカでは、各国出身者同士でチームをつくり週末、平日、時には夜に一緒に練習し、学校の勉強とコンテストへの準備を行っています 過去四半世紀の蜂競技はインド移民の子孫が主流でした。唯一の全米チャンピオンは1998年のジャマイカのジョディ・アン・マクスウェルでした。ガーナの最高成績は2016年のアフア・アンサによる18位タイでした。