「お互いを知る」からいじめが起きる | いじめから子供を守ろうネットワーク代表 井澤一明のブログ

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日本から、「いじめ自殺」をなくしたい!

4月も半ば過ぎてしまいました。
今月のメルマガを転載いたしますね。
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☆2016年4月13日☆
[いじめから子供を守ろう メールマガジン]
◇代表メッセージ◇
■□ 「お互いを知る」からいじめが起きる □■
4月に入りました。
家の近くの街路樹も桜につづいて、ハナミズキが咲きはじめました。
その道を登校する新一年生の小さな小さな姿に新鮮な驚きを感じます。
学校生活は始まったばかりです。
新しい学校や新しい学年になったばかりの今頃は、いじめの相談が少ない季節でもあります。
見知らぬ人との間ではいじめは起きません。
残念なことですが、お互いを知ることで、いじめが生まれるのです。
はじめはおどおどしながら級友との接し方をさぐっていた子供たちですが、
徐々にクラスの中での立ち位置が決まってきます。
リーダーシップがある、運動が得意、勉強ができる
よく気がつく、芸能人やテレビに詳しい、忘れ物が多い、よく話す
元気がいい、おとなしい、本が好き、などなど
周りの子の特徴が分かってきます。
お互いの距離が近くなり、遠慮がなくなってきて、
そしてある日、「いじめ」が起きてしまいます。
今の時代は「いじめ」が起きることが当たり前の時代です。
自分の感情を抑えられない子が多いのです。
どのようにしたら「自制心のある子」、「自立する子」を育てることができるか、悩むことが多いと思います。
ですから「我慢できる子を育てる」ということを考え続けていくことが必要だと思います。
そして担任の先生にとっても、4月は、いじめの無いクラスをつくるためにとても大切な月です。
子供たちの「自制心」を引き出すために、ぜひとも
「いじめは犯罪です」、「私は、いじめを絶対に許さない」
「いじめられたら言ってきなさい。先生が守ってあげます」
と宣言していただきたいと思います。
さらにもう一点。
この時期は子供たちの「人間関係」について注意を払う必要があります。
いじめは「いつもの仲良しグループ」から始まることもよくあるからです。
先生方からも
「いじめと遊びの区別がつきにくいので叱りにくい。どこで区別したらいいですか」という質問を受けることがあります。
担任にいじめの相談をしても
「いじめではないと思いますよ。いつも一緒に遊んでいますから」と
取り合ってもらえなかったというお母さんの話もよく聞きます。
確かに、最初は仲良く遊んでいるのです。
プロレスごっこや、お弁当グループで話をしたり、ドッジボールで遊んだり、
同じ部活になった子たちとふざけあっているなどなど、見ていても楽しそうです。
しかし、その関係が少しずつ、少しずつ変化してきます。
その中に、いつの間にか、いつもプロレスの技をかけられている、いつもボールを当てられている、
毎日、道具を片付けさせられている、という状態になってしまう子がいます。
「仲良し」が「いじめ」に変わってしまうのです。
しかし、先生も含めて周りの子はいじめに気付かないことが多々あります。
「一緒に遊んでいる」という認識のままなのです。
そしてなにより怖いのは、いじめている子さえも「遊んでいるんだ」としか思っていないのです。
繰り返しになりますが、4月は、「いじめの序章」ともなりえる大事な時期です。
保護者の私たちとしては子供たちの友人関係に心を配ることが大切です。
子供たちが学校から帰ってきた時の声に耳を傾けてあげてください。
子供たちの声から、そのトーンや態度から、その後ろにある学校の様子を聞き取っていただきたいのです。
なにか不安に思ったりしましたらぜひご相談ください。
いじめの処方箋は「早期発見・早期解決」です。
いじめから子供を守ろう ネットワーク
代表 井澤 一明
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