最近、またPCオーディオを始めました。
環境としては、
HTPC(NAS経由WAVファイル)⇒ DAC(マランツNA7004改)⇒ TU-879S真空管アンプ
というシンプルな構成になります。
PCオーディオ用に使用しているPCは12年程前に自作したものですが、途中、OSをWindows7に
アップグレードした際に音質改善を狙い、あえてCPUをシングルコアCeleronG440(第2世代)
に交換しています。
オーディオ用途でPCを使う場合、「コア数が少なく、CPUクロックは低い方が音が良い!」と
いうのが定説でしたので、当時はなんの疑いもなくシングルコアを選択した次第です。
しかし、Windows10にシングルコアの組み合わせは、OSの動作があまりにも遅く使っていて
ストレスしか感じません。
使用しているASUS製マザー(B75M-PLUS)が第3世代CPUにも対応していた事もありまして、
モノは試しという事でCorei3-3240(2コア4スレッド)に交換してみる事にしました。
TDP(熱設計電力)で比較しますと、CeleronG440が35Wなのに対しCorei3-3240が55Wと
数値的にもノートPCレベルですので、音質を保ちつつ、動作を快適にするには程々の落とし
どころではないかと思っています。
さて、音質の変化についてですが、結果から言いますとCorei3-3240の圧勝です。
CeleronG440ではフォーカスが甘く、音抜けも悪いような気がしていたのですが、Corei3-3240
にしてからはG440で気になっていた部分がすっかりと消え去りました。
というより、Corei3の方が圧倒的に情報量が多く、抜けるように解像度が高い感じです。
CPUでこれ程までに音が変わるとは思いませんでしたが、マルチコアよりもシングルコアの方
が音が良いという図式は必ずしも成り立たない事がわかりました。
ちなみに私はRaspberryPiをDAC(マランツNA7004改)に接続し、PCと同様にWAVファイルの
送り出しに使用しておりますが、自分の使用環境ではCorei3を搭載したHTPCの方がRaspberryPi
よりも断然高音質です。