アナログ・プレーヤーの修理と音質改善(その1) | 「高音質的ホームシアター」

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なるべくお金をかけず、手軽に高音質を楽しめる方法を日々模索しています。





昨年末、ふとレコードが聴きたくなり、アナログプレーヤーに電源を入れてみました。
しかし、肝心なゼロ調整ボタンとスタートボタンが固着してしまって動作しません。(汗)
考えてみたら7年間、一度も使っていませんでしたので、当然なのかもしれませんが、

経年劣化とは恐ろしいですね。


私が使っているアナログプレーヤーは80年代、まだ国内のオーディオメーカーが元気

だった頃にビクターが出していたQL-Y66Fという機種ですが、フルオート機でありながら、

マニュアル機並の大径35cm重量級テーンテーブルが使われています。

当時、買値で6万円以上したかと思いますが、彼是30年前の機種です。
この手の電子制御式トーンアームを採用したアナログプレーヤーはソニー、デンオン

辺りもかなり力を入れていましたが、学生当時は”音質”よりも、むしろその”メカニズム”

の方に憧れたものでした。(笑)


QL-Y66Fはマニュアル操作も出来るので、ターンテーブルだけ回してみたところ、こちら

は問題なく動作しています。
恐らく、操作ボタンに使われているタクト・スイッチを交換すれば直るだろうと思い、中を

開けて基板を調べたところ、スイッチ自体には問題はなく、ボタンとタクト・スイッチの間に

入っている緩衝材が劣化し固ってしまっているだけでした。
緩衝材は操作ボタンとスイッチの隙間を埋める役目もしているので、替わりにテフロン

チューブを切って挿入、無事復活しました。


これで問題なく動作すると思ったのですが、音出しをして確認していたところ、時々、アーム

が上下に跳ねるような妙な動きをしています。
電子制御アームでは針圧を電気的にかけているのですが、原因を調べたところ、どうも

針圧調整ボリュームの接点が劣化している様子です。
本来、交換すべきところですが、品番を調べたところ既に絶版で代替もなし。
抵抗値自体には問題ないようなので、接点クリーナーでクリーニングしてみたのですが、

今のところ怪しい動作はしていないので多分直ったのでしょう。


ターンテーブルとアームを制御している基板に関してもコンデンサは大丈夫なんだろうか?

と心配になってきました。
なんせ、30年前のモノですからね。
コンデンサの容量抜けを考慮し、やはり全て交換しておいた方が安心ですね。


音質に関しては高音質のフォノ・イコライザがないので、とりあえずAVアンプ(AVR-A100)

内蔵のフォノ・イコで鳴らしていますが、意外に悪くないです。
というか、レコードの音の良さを今になって改めて実感しました。