●パンテックス核施設へのUAP侵入が新たに公開された文書で明らかになった。
この侵入は、アメリカの最も機密性の高い場所のセキュリティについて深刻な疑問を投げかけている。また、核兵器施設で異常な物体が目撃されたのは今回が初めてではない。
DUSTIN SLAUGHTER
2024年06月06日
パンテックス施設。写真クレジット：Wikipedia
奇妙な事件
最近発表された米エネルギー省の報告書によると、テキサス州パンハンドル近郊にある核兵器施設パンテックスの警備担当者が2015年9月2日、正体不明の物体を目撃したという。
UAP Registerが情報公開法を通じて入手したこの報告書は、アメリカで最も機密性の高いエネルギー・兵器施設のセキュリティについて深刻な疑問を投げかけている。この文書はまた、未確認の異常現象の存在について連邦政府が何を知っているのかという現在進行中の議論に、エネルギー省をさらに引きずり込むものでもある。
1942年に通常爆弾工場として建設されたパンテックス施設は、現在、米国の核兵器の製造と解体において重要な役割を担っており、連邦政府によって国家安全保障上の機密性が高い場所とみなされている。
報告書によると、パンテックスの警備担当者は、「上部が丸みを帯びたダイヤモンド型 」と形容される物体に注意を喚起された。そして、その物体を追跡し、可能な限り多くの情報を得るために派遣された。
侵入後、物体はパンテックス施設の北を移動し続けた。警備隊は、その正体不明の物体を数マイル追跡したが、「もはや見えなくなった」。この事件は、それが発生した場所の非常に機密性の高い性質だけでなく、事件発生時に訓練されたオブザーバーが立ち会ったこと以外にも、文書化された証拠があることでも注目される。
報告書によると、物体は地上レーダーでも追跡され、リック・ハズバンド・アマリロ国際空港にあると思われる近くのレーダータワーの職員によって撮影された。
物体の画像はその後、エネルギー省のサンディア国立研究所によって分析された。このデータからどのような結論が導き出されたかは不明である。報告書の画像は、「未分類の管理された核情報 」を保護する必要があるとして、編集されている。
UAPレジスターは、これらの冗長化された画像の公開を訴え、サンディアに追加分析を求める別の要求を提出し、さらに多くのデータを公開するための訴訟を検討している。
エネルギー省は、パンテックス侵入の調査がまだ続いているのかどうか、アーネスト・モニーツ・エネルギー長官（当時）がこの事件を知っていたのかどうかを含め、再三のコメント要請には応じなかった。
パンテックスにおける「ダイヤモンド」型物体の歴史
驚くべきことに、パンテックス施設の近くで「ダイヤモンド」型の物体が目撃されたのは、2015年の侵入が初めてではなかったかもしれない。
同施設の元従業員が全米UFO報告センター（NUFORC）に提出した報告書によると、これらの事件も同様に劇的なものだった。
「目撃は数年にわたる。目撃者の一人はこう書いている。「パンテックス工場の上空でした。当時はまだ空軍基地があり、戦闘機が何度もスクランブル発進しました。私たちは工場から3マイルのところに住んでいたので、リングサイドの席に座っていました。戦闘機が近づくと、その機体は高速で直進し、着陸するとその機体が再び姿を現すので、私たちにはわかった。彼らは何時間も鬼ごっこをすることもあった」。
別の目撃者はこう書いている：
"1950年代後半から1960年代半ばまで、UFOはアマリロTXの近くのパンテックス兵器工場の上空で見られた。私は当時、東に3マイル離れたところに住んでいた。この間、100件ほどの目撃情報がありましたが、覚えている人はあまり話しません。
「空軍基地はまだ開放されていて、迎撃のために戦闘機がスクランブル発進することもあった。しかし、それはいつも同じだった。ジェット機が2マイルまで近づくと、物体は高速で上昇した。ジェット機はしばらく旋回した後、着陸した。そして時々、その場所に戻ってきた。
"これは何晩も繰り返された。いつも同じタイプの物体で、色が変わっていた。
アマリロ・グローブ・タイムズ紙の1957年11月8日の新聞記事には、ある事件についての詳細が記載されている。
"木曜日の夜、アマリロの15マイル東にあるパンテックス原子力委員会兵器工場の上空を、明るく点滅する物体が30分ほどホバリングしていたと、工場の警備員達は言っている。
「工場に派遣されたパトロールマンは午後8時15分に到着し、彼もまた'奇妙な光'を見たと報告した。
パトロール隊員によると、警備員たちは 「動揺していた 」という。警備員は、3つの物体が『しばらくの間』地上50フィート上空に浮かんでいたと言った」"
「私がそこに着いたとき、警備員は物体の1つがハイウェイ60から3マイル北のファリン・ロード2373に着陸したと言った。私たちはその付近まで車で行きましたが、何もありませんでした。しかし、警備員は何かが着陸するのを見たと確信しています』。
「」パトロール隊員によれば、警備隊員はライトを消して物体に近づこうとしたが、物体は近づくとそのまま遠ざかっていった "と語ったという。
いくつかの目撃情報についての平凡な説明も含まれている。
エネルギー省の他の場所での目撃情報
2024年5月23日、エネルギー省のジェニファー・グランホルム長官は、下院政府監視委員会の公聴会で、下院UAP議員から一連の質問を受けた。
"2019年4月30日にLLNL（ローレンス・リバモア国立研究所）上空で報告されたような、DoE施設上空での金属球体の目撃情報がある。「これらの目撃情報についてどのような調査が行われ、これらの物体の性質と起源についてどのような結論を持っているのか？」
「それについては喜んでフォローアップします」とグランホルムは答えた。
グランホルム長官は、「国家安全保障上のすべての場所と研究所が、許可されていないドローンからの侵入から守られていることを確認するために、ドローン対策に全力を注いでいる」と証言した。そのため、このような公の場での議論には適さない一連のプロトコルがある"
以下の 「金属球体 」に関する報告では、ローレンス・リバモア国立研究所のセキュリティ担当者が、施設上空で 「定期的に停止し、ホバリングしている 」のを目撃した 「丸い銀色のドローン 」を報告している。その 「ドローンのような物体 」は 「雲のすぐ下にあるような 」非常に高い位置で目撃された。報告書によれば、その日はドローンの飛行は予定されていなかったという。
ルナ議員の広報担当者はUAPRに対し、彼女が公聴会で言及したのがこの報告書であることを確認した。
注目すべきは、米国防総省のUAPオフィスの当時の責任者であったショーン・カークパトリック博士が、米軍の目撃者やセンサープラットフォームによって目撃されたUAPのかなりの量は球形であり、これらの球形の物体の多くは金属色または半透明に見えたと指摘していることである。彼の発言は、2023年4月、UAPオフィス、全領域異常解決局に関する米国上院の新興脅威と能力に関する小委員会の公聴会で、別の金属球状のUAPを示すビデオと一緒に共有された。
次は何？
未確認異常現象開示法は、2024会計年度の国防権限法の修正案であった。2023年7月、チャールズ・シューマー上院院内総務（民主党）が提出し、マイク・ラウンズ上院院内総務（共和党）が共同提案した。マルコ・ルビオ上院議員（フロリダ州選出）、クリステン・ギリブランド上院議員（ニューヨーク州選出）、その他の上院議員も法案を支持した。この法案は、1992年のケネディ暗殺記録収集法を大きくモデルにしている。
法案を発表した声明によると、この法案が提出された背景には、「膨大な数の個人とグループ」が、自分たちが関与しているとされる、あるいは自分たちが知っているとされるUAP関連プログラムについて、議会と情報を共有するために名乗りを上げたことがある。声明はまた、連邦議会の弁護士や情報機関の監察官によって吟味されたとされる政府の目撃者から提供された情報に基づき、連邦議会の一部の議員が、行政府が「広範な期間にわたってUAPに関する重要な情報を隠してきた」と考えているとしている。
昨年の修正案によれば、DoEとその前身機関は、UAP問題の秘密保持のために、1954年の原子力法を過度に広範に解釈してきたという。これについてはこちらで詳しく説明している。
しかし、昨年のUAP情報公開法の最終版は大幅に弱められた。これについては、独立研究者D.ディーン・ジョンソンの記事を参照されたい。
Ask A Polのマット・ラスロ記者によれば、上院での異常な対話（下記）に続き、シューマーとラウンズ両議員は、来たる2025会計年度のNDAAに修正案を再提出する予定であるとのことだ。
UAP問題の透明性向上を求める超党派の動きは、米下院でも進行中だ。ロバート・ガルシア下院議員（民主党、カリフォルニア州）とグレン・グロスマン下院議員（共和党、ウィスコンシン州）は最近、2023年のシューマー・ラウンズ修正案で削除された条項の一部を確実に復活させる修正案を提出した。ガルシア下院議員は他にも以下のUAP関連修正案を提出した。
●UAP Incursion at Pantex Nuclear Facility Revealed in Newly Released Document
The incursion raises serious questions about the security of some of America's most sensitive sites. It's also not the first time that anomalous objects have been seen at the nuclear weapons facility.
DUSTIN SLAUGHTER
JUN 06, 2024
By Dustin Slaughter
A Bizarre Incursion
A recently released U.S. Department of Energy report indicates that security personnel at the Pantex nuclear weapons facility near Panhandle, Texas, witnessed an unidentified object on September 2, 2015.
The report, obtained by the UAP Register through the Freedom of Information Act, raises serious questions about the security of some of America's most sensitive energy and weapons facilities. The document also draws the Department of Energy further into the ongoing debate over what the federal government knows about the existence of unidentified anomalous phenomena.
The Pantex facility, originally constructed as a conventional bomb plant in 1942, now plays a significant role in the production and disassembly of U.S. nuclear weapons and is considered a highly sensitive national security site by the federal government.
According to the report, Pantex security personnel were alerted to an object described as a “diamond type-shape with it being more round at the top.” Personnel were then dispatched to “follow it and obtain as much information about it as possible.”
Following the incursion, the object continued traveling north of the Pantex plant. Security followed the unidentified object for several miles before “it was no longer visible.” The incident is notable not only for the highly sensitive nature of where it occurred but also because there is other documented evidence besides the trained observers present during the incident.
According to the report, the object was also tracked by ground radar and photographed by personnel at a nearby radar tower likely located at Rick Husband Amarillo International Airport.
Images of the object were subsequently analyzed by the Energy Department’s Sandia National Laboratories. Whatever conclusions were drawn from this data about the object and incursion are not known. The images in the report were redacted, alleging the need to protect “unclassified controlled nuclear information”.
The UAP Register has appealed for the release of these redacted images, is filing another request for additional analysis from Sandia, and is considering litigation to make more data public.
The Department of Energy did not respond to repeated requests for comment, including whether the investigation into the Pantex incursion remains open and if then-Energy Secretary Ernest Moniz was made aware of the incident.
A History of ‘Diamond’ Shaped Objects at Pantex
Remarkably, the 2015 incursion may not have been the first time that ‘diamond’ shaped objects were witnessed near the Pantex facility.
According to reports submitted to the National UFO Reporting Center (NUFORC) by former employees at the facility, these incidents were equally dramatic.
“The sightings were over a span of years. I do not know if it was the same craft or a number of them,” wrote one witness. “They were over Pantex Ordinance plant. At the time we still had an active air base and fighters were scrambled a number of times. We lived three miles from the plant so we had a ring side seat. The craft were diamond shaped [emphasis added] and changed color, when the fighters got near it would go straight up at high speed, we knew when the planes landed because the craft reappeared. They would sometimes play tag for hours.”
Another witness wrote:
“From the late 1950's to the mid 1960's UFO's were seen over Pantex Ordnance Plant near Amarillo TX. I lived three miles away to the east at the time. During this period there were about 100 sightings, but those of us that remember [sic] don't talk about it much.
”The Airbase was still open and they would scramble Fighters to intercept. But it was always the same. When the jets closed to 2 miles the object would go up at high speed. The jets would circle a while [sic] then land. Then sometimes it would come back down to its spot.
”This was repeated on many nights. Always the same type of object [emphasis added], that changed colors.”
A November 8, 1957 newspaper account from the Amarillo-Globe Times contains more details about one incident.
“Bright, flashing objects hovered for half an hour over the Pantex Atomic Energy Commission ordnance plant, 15 miles east of Amarillo, Thursday night, according to plant guards.
“The brilliant objects were reported to the State Highway Patrol office by plant guards at 7:46 p.m. A patrolman dispatched to the plant arrived at 8:15 p.m. and reported that he, too saw ‘a strange light.’"
“The patrolman said guards were ‘all shook up.’ Guards said three objects had been floating over the plant 50 feet above the ground ‘for some time.’"
"‘When I got there.’ the patrolman said, ‘the guards said one of the objects had landed on Farin Road 2373, three miles north of Highway 60. We drove to the area but nothing was there. But I'm convinced that the guards saw something land.’
“‘The patrolman said guards told him they had tried to slip up on the objects by turning off their lights ‘but the things would just slip away from them when they got near.’"
You can read the full newspaper report here which includes an alternative and prosaic explanation for some sightings.
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Alleged Ongoing Sightings at Other Energy Department Sites
On May 23, 2024, Energy Secretary Jennifer Granholm was grilled by a member of the House UAP Caucus with a series of questions during a House Government Oversight Committee hearing.
“There have been documented sightings of metallic spheres over DoE facilities — if you want to call them drones in this instance — such as one report on April 30, 2019, over LLNL [Lawrence Livermore National Laboratory],” Rep. Anna Paulina Luna (R-FL) told Granholm. “What investigations have been conducted into these sightings, and what conclusions do you have about the nature and origin of these objects?”
“I’m happy to follow up with you on that,” replied Granholm.
Sec. Granholm testified that the agency “has a whole counter-drone effort to make sure that all of our national security sites and our labs are protected from incursions from drones, I’ll just say, that are not authorized. So there’s a whole series of protocols probably not ripe for discussion in this public setting.”
In the below report about “metallic spheres”, security personnel at Lawrence Livermore National Laboratory reported a “round silver drone” seen “periodically stopping and hovering” over the facility. The “drone-like object” was spotted very high up “like it was just under the clouds.” The report also indicates that there were no scheduled drone flights that day.
A spokesperson for Rep. Luna confirmed to the UAPR that this report is what she was referencing at the hearing.
Notably, the then-head of the Pentagon's UAP office, Dr. Sean Kirkpatrick, has indicated that a significant amount of UAP spotted by U.S. military witnesses and sensor platforms are spherical in shape, and many of these spherical objects appeared metallic or translucent in color. His remarks, plus a video showing a separate metallic sphere-shaped UAP, were shared during the United States Senate Subcommittee on Emerging Threats and Capabilities hearing regarding the UAP office, the All-domain Anomaly Resolution Office, April 2023.
What Next?
The Unidentified Anomalous Phenomena Disclosure Act was a proposed amendment to the National Defense Authorization Act for Fiscal Year 2024. It was introduced by Senate Majority Leader Charles Schumer (D-NY) and co-sponsored by Senate Minority Leader Mike Rounds (R-SD) in July 2023. Senator Marco Rubio (R-FL), Senator Kristen Gillibrand (D-NY), and other Senators supported the bill too. The legislation was modeled heavily after the Kennedy Assassination Records Collection Act of 1992.
According to a statement announcing the bill, the impetus for this legislation stems in part from “a vast web of individuals and groups” that have come forward to share information with Congress about UAP-related programs in which they are allegedly involved or of which they are aware. The statement also alleges that some members of Congress, based on information provided by government eyewitnesses purportedly vetted by Congressional attorneys and the Inspector General of the Intelligence Community, believe that the Executive Branch has been “concealing important information regarding UAPs over broad periods of time.”
According to last year’s amendment, the DoE and its predecessor agencies have been interpreting the Atomic Energy Act of 1954 in an overly broad manner to maintain secrecy over the UAP issue. You can learn more about this here.
The final version of last year’s UAP Disclosure Act was significantly weakened, however. To learn more about this, visit independent researcher D. Dean Johnson’s piece.
Following an extraordinary colloquy on the floor of the Senate (below), there are other indications that Sens. Schumer and Rounds are planning to re-introduce their amendment in the forthcoming fiscal year 2025 NDAA, according to reporter Matt Laslo of Ask A Pol.
A bipartisan push for greater transparency around the UAP issue is also underway in the U.S. House. Representatives Robert Garcia (D-CA) and Glenn Grothman (R-WI) recently proposed an amendment that would ensure some of the provisions stripped from the 2023 Schumer-Rounds amendment would be restored. Rep. Garcia also introduced other UAP-related amendments below.
