●2023: アメリカ政府がUFOに真剣に取組み始めた年
The Hill オピニオン寄稿者：BY MARIK VON RENNENKAMPFF - 01/04/24 7:30 AM ET
画像編集：Kz.UFO現象調査会
米海軍が記録した原因不明の空中現象。
昨年、未確認異常現象（UAP）をめぐる会話は大きく変化した。
超党派の法案や、政府の「レガシー・プログラム」が「非人間的知性の生物学的証拠」を持ち、エキゾチックな「起源不明の技術」をリバースエンジニアリングしようとしていると主張する、選挙で選ばれたまじめな議員たちのことを知ると、長い間「UFO」の話題になると反射的に笑っていたのが、今ではすぐにおさまっている。
UAP情報公開法は見事に上院を通過したが、下院情報委員長のマイク・ターナー下院議員（オハイオ州選出）は、この法案の最も異常な要素を、何の意味もない明白な理由もなく、見事に葬り去った。
この妨害行為を「暴挙」だと非難した後、同法案のスポンサーであるチャック・シューマー上院院内総務（民主党）とマイク・ラウンズ上院議員（共和党）は、2024年も真実と透明性のために闘い続けることを誓った。
シューマー上院議員は、昨年末の上院本会議で、米政府がUFO関連情報を議会から不法に隠蔽していると告発した。上院多数党首は、「複数の信頼できる情報源」と内部告発者の「膨大な網」を引き合いに出し、彼の驚くべき主張を支持した。
最終的に、バイデン大統領は、政府機関に対し、「（UFOや）起源不明の技術、非人間的な知性に明確かつ確定的に関連する」文書を国立公文書館に提出し、保存するよう指示する法案に署名した。
緊急の優先事項が山積しており、UFOにまつわる数十年にわたる汚名を考えれば、このような特別な文言が気まぐれに大統領の署名を受けることはない。
バイデンはまた、2人の元大統領候補、キルスティン・ギリブランド上院議員（UFOにまつわる数十年にわたる汚名を返上）が提出した法案にも署名した。
キルスティン・ギリブランド（ニューヨーク州選出）とマルコ・ルビオ（フロリダ州選出）は、違法で報告されていない政府のUFOプログラムへの資金提供を打ち切るという条項に署名した。
ギリブランドとルビオは、アメリカの敵国が高度に発達したUFOを回収している可能性があること、そして過剰な秘密主義がアメリカが回収した "エキゾチックな "技術の科学的理解を阻害していることを特に懸念しているようだ。
2023年に提案されたUFO関連法案の驚くべき文言は、空軍の退役軍人で元情報将校の内部告発者デビッド・グラッシュの申し立てを忠実に反映している。
注目すべきは、情報機関の監察官が、アメリカ政府の一部がUFO関連情報を議会から不当に隠したというグラッシュの申し立てを「信頼に足る緊急のもの」とみなしたことである。これは、法的に義務づけられている議会への通告を引き起こした。
オバマ大統領が指名し、上院で承認された情報機関初の監察総長が、グラッシュの弁護士を務めていることを考えれば、グラッシュの驚くべき申し立てを手放しで否定することはできない。
歴史的な議会公聴会で、アメリカ政府がUFOを回収したと信じているかどうか宣誓の上で質問されたグラッシュは、"4年間で40人以上の目撃者と面談した結果、間違いありません "と答えた。
グラッシュによれば、UFOの回収とリバース・エンジニアリングの活動について直接知っている関係者が、情報機関の監察総監に証言したという。重要なことは、このような活動について直接知っていると主張する人物には、嘘をつく動機がほとんどないということである。監察総監に虚偽の証言をした場合、罰金や懲役刑が科せられる。
上院情報委員会の副委員長であるルビオ議員は、グラッシュの説明の大部分を支持し、トップレベルのセキュリティ・クリアランスを持つ複数の政府高官が、米国政府が「エキゾチックな物質」を回収し、「自国の防衛や技術を進歩させるために、それらの物質をリバース・エンジニアリングした」と議会に報告していることを指摘した。
このことから、ルビオは2つの驚くべき可能性のどちらかしか残さないと述べた。政府高官のかなりの集団が "クレイジー "であるか、あるいはこれらの人物が "人類史上最大の物語 "を暴露しているかのどちらかである。
ルビオは、関与している高官たちの資質と地位を考えると、そのような "まじめな人々 "が単に "でっち上げ "をするかどうか疑っているようだ。
ルビオと同じように、ギリブランドもUFOの内部告発者を "非常に思慮深く、まじめな人々 "と評した。
6月、下院情報委員会のマイク・ギャラガー下院議員（ウィスコンシン州選出）は、議会が制定した新たな保護の結果、"あらゆる種類の（内部告発者が）出てくるようになった "と述べた。
ギャラガー議員によれば、これらの人々は議会の調査官に対して、"自分はこれこれのプログラムに参加していた "と証言しており、その結果、"様々なかなり激しい会話 "が交わされているという。ギャラガーは、NASAのビル・ネルソン長官と同様、UFOについて語るときのポーカーフェイスを鍛える必要がある。
議会に負けず劣らず、行政府も2023年に「エイリアン」について眉をひそめるような言及をした。
UFOに関する地球外生命体の可能性を嘲笑し、否定してきた数十年間の政府からの顕著な変化として、最近引退した政府UFO分析局の局長は、地球外生命体の「親機」が地球のような水の豊富な惑星を探す「多数の小型探査機」を放出する可能性があるという仮説を立てた科学論文を共著で発表した。
ETをテーマにしたこの論文は、より広い文脈でとらえるとさらに興味深いものになる。
5月のプレゼンテーションで、UFOオフィスのディレクターは、軍のセンサーが "金属の球体 "を "世界中で......非常に興味深い明白な操縦をしている "のを観測していると述べた。
このような物体の画像や映像は、近年いくつか発表されている。
興味深いことに、謎めいた "金属の球体 "の観測は、少なくとも第二次世界大戦にまでさかのぼる。ニューヨーク・タイムズ』紙、『AP通信』紙、『ロイター通信』紙、『スターズ・アンド・ストライプス』紙、そして今はなき『インターナショナル・ニュース・サービス』紙のすべてが、「空中を浮遊する謎の銀色の球体」との軍用飛行士の遭遇を伝える記事を掲載した。
『ニューズウィーク』誌は1944年のクリスマスに "銀色の球体のパズル "と題する記事を掲載した。その物体の神秘的な性質に焦点を当て、AP通信の2番目の記事の見出しはこうであった： "帝国上空に銀の球が見え、科学を悩ませる"
アメリカの飛行士たちが "金属の球体 "に遭遇して困惑したのは、第二次世界大戦後に終わったわけではない。1940年代後半から1950年代前半にかけての諜報機関の評価では、「銀色の球」や「明るい金属光沢のある球形」の物体が、より大きな「金属製の」円盤とともに飛行していたと記述されている。
最初の米軍パイロットによる報告から80年経った今でも、政府は異常な "金属球 "に当惑しているようだ。
そのような物体との遭遇の長く継続的な歴史への明らかなうなずきとして、政府のUFO分析オフィスのロゴは、銀色の大きな球体が目立つように描かれている。
さらに興味をそそられるのは、「金属球の中のエイリアン・テクノロジー」と題されたストックイメージが、このオフィスのミッションを概説する重要な文書の中に隠されていることだ。
同事務所の元所長によれば、"懸念される性能特性 "を示すUFOを説明できるのは、最終的には "エイリアン "か "外国勢力 "という2つの驚くべき犯人のどちらか1つだけだという。注目すべきは、最近分析された何百もの軍用UFO報告のうち、外国に起因するものはなかったということである。
同時に、軍の飛行士たちは、厳しく管理された訓練空域で、一見物理学を無視したような操縦をする球形の物体との遭遇について、よりオープンに語るようになっている。上院軍事委員会のある委員によれば、これらの物体は偵察気球のような「低速移動体」ではなく、「高速移動体」だという。
7月、ホワイトハウスは、UFOが"（軍の）訓練場に影響を与えている "こと、そして "我々のパイロットが見ている何かがある "ことを明らかにした。冗長な編集にもかかわらず、政府文書は、眉をひそめるような驚きを含む、軍のUFO事件に関する魅力的な情報を垣間見せてくれる。
ロイター通信が指摘したように、「何十年もの間、UFOを偏向させ、否定し、信用を失墜させることに費やしてきた」後、2023年にアメリカ政府がこのような現象を真剣に扱い始めたことは、印象的な "転換点 "を示している。
上院で最も権力を持つ議員がUFOの透明性に固くコミットしたことで、2024年には昨年以上に興味深い事実が明らかになるかもしれない。
マリク・フォン・レンネンカンプは、国務省の国際安全保障・不拡散局でアナリストを務め、オバマ政権では米国防総省に任命された。
●2023: The year the US government started taking UFOs seriously
US NAVY
An unexplained aerial phenomenon recorded by the U.S. Navy.
Last year marked a profound shift in the conversation around unidentified anomalous phenomena (UAP), the new preferred term for what everyone knows as UFOs.
The reflexive giggles that long followed any mention of “UFO” now subside quickly when the uninformed learn about bipartisan legislation and serious elected officeholders alleging that surreptitious government “legacy programs” possess “biological evidence of non-human intelligence” and are attempting to reverse engineer exotic “technologies of unknown origin.”
Although the UAP Disclosure Act passed the Senate with flying colors, House Intelligence chairman Rep. Mike Turner (R-Ohio) successfully killed the most extraordinary elements of the legislation for no apparent reason that makes any sense.
After blasting this obstruction as an “outrage,” Senate Majority Leader Chuck Schumer (D-N.Y.) and Sen. Mike Rounds (R-S.D.), who are sponsoring the legislation, vowed to continue fighting for truth and transparency in 2024.
Speaking on the Senate floor in the waning weeks of last year, Schumer charged elements of the U.S. government with illegally withholding UFO-related information from Congress. The Senate majority leader cited “multiple credible sources” and a “vast web” of whistleblowers to support his astounding allegation.
Ultimately, President Biden signed legislation directing government agencies to turn over any documents that “unambiguously and definitively pertain to [UFOs], technologies of unknown origin, and non-human intelligence” to the National Archives for preservation.
Given a multitude of pressing priorities and the decades-long stigma associated with UFOs, such extraordinary language does not receive a presidential signature on a whim.
Biden also signed into law provisions sponsored by two former presidential candidates, Sens. Kirsten Gillibrand (D-N.Y.) and Marco Rubio (R-Fla.), cutting off funding for illegal, unreported government UFO programs. Gillibrand and Rubio appear particularly concerned that America’s adversaries may have retrieved highly advanced UFOs and that excessive secrecy is inhibiting scientific understanding of “exotic” technologies recovered by the U.S.
The remarkable language in the UFO-related legislation proposed in 2023 closely mirrors the allegations of whistleblower David Grusch, a decorated Air Force veteran and former intelligence officer who, along with two other senior officials, first spoke publicly in June.
Of note, the inspector general of the intelligence community deemed “credible and urgent” Grusch’s allegations that elements of the U.S. government improperly withheld UFO-related information from Congress. This triggered legally-mandated congressional notifications.
It is impossible to dismiss Grusch’s stunning allegations out of hand considering that the intelligence community’s first inspector general — nominated by President Obama and confirmed by the Senate — serves as Grusch’s attorney.
Asked under oath during a historic congressional hearing whether he believed that the U.S. government has retrieved UFOs, Grusch stated, “Absolutely, based on interviewing over 40 witnesses over four years.”
According to Grusch, officials with firsthand knowledge of the alleged UFO retrieval and reverse engineering activities testified to the intelligence community inspector general. Importantly, individuals claiming firsthand knowledge of such efforts have little incentive to lie. Providing false statements to the inspector general is punishable by fines and jail time.
Rubio, vice chairman of the Senate Intelligence Committee, corroborated much of Grusch’s account, noting that several high-level government officials with top security clearances have informed Congress that the U.S. government has retrieved “exotic materials” and “reverse-engineered those materials to make advances in our own defenses and technologies.”
This, Rubio stated, leaves only one of two astounding possibilities. Either a sizable cohort of top government officials is “crazy,” or these individuals are revealing the “biggest story in human history.” Given the caliber and stature of the officials involved, Rubio seems to doubt that such “serious people” would simply “make something up.”
Echoing Rubio, Gillibrand described the UFO whistleblowers as “very thoughtful, serious people.”
In June, House Intelligence Committee member Rep. Mike Gallagher (R-Wis.) stated that new protections enacted by Congress resulted in “all sorts of [whistleblowers] coming out of the woodwork.” These individuals, Gallagher said, are telling congressional investigators that “they’ve been part of this or that program,” resulting in “a variety of pretty intense conversations.” Gallagher, like NASA administrator Bill Nelson, needs to work on his poker face when discussing UFOs.
Not to be outdone by Congress, the executive branch made its share of eyebrow-raising references to “aliens” in 2023.
In a striking shift from decades of government ridicule and disavowal of potential extraterrestrial explanations for UFOs, the recently-retired director of the government’s UFO analysis office co-authored a scientific paper hypothesizing that extraterrestrial “parent craft” could release “many small probes” that seek out water-rich planets like Earth.
The ET-themed paper becomes even more interesting when placed in a broader context. During a May presentation, the director of the UFO office stated that military sensors are observing “metallic orbs” “all over the world…making very interesting apparent maneuvers.” Several images and videos of such objects have been released in recent years.
Intriguingly, observations of enigmatic “metallic orbs” date back to at least World War II, when American aviators reported encounters with “large numbers of silver spheres.” The New York Times, Associated Press, Reuters, Stars and Stripes and the now-defunct International News Service all published stories describing military air crews’ encounters with “mysterious silver balls which float in the air.”
Newsweek followed up with a Christmas Day, 1944, article titled “The Silver Sphere Puzzle.” Zeroing in on the mystifying nature of the objects, the headline of a second Associated Press dispatch read: “Balls of Silver Seen Over Reich Intrigue Science.”
American aviators’ bewildering encounters with “metallic orbs” did not end after World War II. Intelligence assessments from the late 1940s and early 1950s describe flying “silver balls” and “spherical” objects “of bright metallic lustre,” alongside larger “metallic” discs.
Eighty years after the first U.S. pilots reported them, the government still seems perplexed by anomalous “metallic orbs.”
In an apparent nod to the long, continuous history of encounters with such objects, the logo of the government’s UFO analysis office prominently features a large, silver-colored sphere.
Perhaps more intriguingly, a stock image titled “alien technology in a metallic ball” is hidden in a key document outlining the office’s mission.
According to the office’s former director, only one of two startling culprits — “aliens” or a foreign power — will ultimately explain UFOs that exhibit “concerning performance characteristics.” Of note, none of the hundreds of military UFO reports analyzed recently were attributed to foreign nations.
At the same time, military aviators are speaking more openly about encounters with spherical objects that conduct seemingly physics-defying maneuvers in tightly controlled training airspace. According to a member of the Senate Armed Services Committee, these objects are “not slow movers,” like surveillance balloons, but “fast movers.”
In July, the White House made clear that UFOs have “had an impact on [military] training ranges” and that “there’s something that our pilots are seeing.” Despite heavy redactions, government documents offer a fascinating glimpse into military UFO incidents, including some eyebrow-raising surprises.
As Reuters noted, “after decades spent deflecting, debunking and discrediting” UFOs, the seriousness with which the U.S. government began treating such phenomena in 2023 marks a striking “turning point.”
With the most powerful member of the Senate firmly committed to UFO transparency, 2024 may hold even more intriguing revelations than last year did.
Marik von Rennenkampff served as an analyst with the State Department’s Bureau of International Security and Nonproliferation, and was an Obama administration appointee at the U.S. Department of Defense.
＠KzUFO現象調査会