UFO事件史上エイリアン遭遇事件として有名な、ケリー・ホプキンズビル事件がある。事件は1955年8月21の夜間であるが、毎年現地でフェスティバルが行われている。

今回は事件の当事者であるElmer Sutton(当時25歳)の娘であるGeraldine Sutton Stithがリモート・インタビューで出演している。

Stithは事件の著書も2冊程度出版している。

 この事件は日本では酔っ払いの騒ぎとか銃を撃った形跡がないとか、近くのサーカスから逃げた猿だとか、またフクロウの見間違いだとか、海外の誤った情報でデッチアゲの事件と思われている。

 

 しかし、現在までHoaxと言える証拠は無い

事件当時駆けつけたホプキンスビル警察のチーフRussel Greenwell(地元の捜査での中心人物で、一番時間をかけて調査している。事件当時は、市警察、郡保安官事務所、州警察、Fort Campbell基地の軍警察が駆け付け、16人以上の体制になっており、その中の一人である州警察のファーガソンFergusonは大した調査もしないで短時間で帰還しており、また記録も残してなく、この人物にインタビューしてもその話の信用度は低い。)も酒に酔っていたという証拠は無いとしており、これは参加した捜査員全員合意している。

 

 これはサットン家の宗教上の事情でアルコールを家に持ち込まないという事である。(ホプキンスビルTrinity Pentecostal Churchに通うプロテスタント信者この情報は国内では知られていない)

プロジェクト・ブルーブックの記録書類にも、”No Drinking”と書かれており、空軍の1St LT.Charles N.Kirkの署名がある。

また、サーカスから猿が逃げれば問題になる筈がその報告も出ていないし、サーカス自体存在しない。

フクロウ説に関しては、ゴブリン(エイリアン)と言われる生物の数とその動線を見れば明らかに違っている。

 また、近隣住民が銃の音を聞いていないという話もあれば、小さな戦争だったという証言もあり、記録が無いのではっきりしない。400m離れた所の友人がPM7時から8時にUFOを見たという証言もある。

また事件直後の現場捜査でエイリアンが倒れた場所の芝生に(発砲による)奇妙な光るシミを発見しているが、サンプリングも何もしていない、現在では考えられない杜撰な調査である。

 また、近隣と言われるマッコード夫人Mrs.McCordは当時3マイル離れたOld Madisonville Roadに居住していたので、当然銃声は聞こえない。(CSIのIsabelの調査)1956年の6月にはKellyに居住。

 

しかし、真実は永遠に判らないでしょう。

 日本の自称研究家は情報のソースをまともに調査しないで、誤った一部の海外ネット記事やJoe Nickellを代表とする懐疑派の記事をつまみ食いして、”インチキだ、嘘だ!”と言っている方が多い。

また長い年月の経過し切った頃、夜中の事件の調査の応援部隊の一人に直接話を聞いても、誤った判断をするだけである。

キーはホプキンスビル警察にあります。

そういう不正確な情報をメディア、書籍に表すことで、本来のUFO研究の邪魔をしていることになります。真実は判らないのだから単に本が売れればいいと考えている所以か?

 

もっとニュートラルな状態で当時の新聞、研究家の記事等を肯定派も否定派も区別なく情報を得て、自分で分析することが重要です。

 

 

事件の再現動画

 

 

 

当時の新聞記事

 

 

 

 

 

以下の3枚はプロジェクト・ブルーブックの公開資料の一部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Geraldine Sutton Stith

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●彼女の著書やIsabel Davisの徹底的に調査された報告書、”Close Encounter At Kelly &Other Of 1955”にも掲載されている網戸を貫通したライフル等の弾の貫通箇所の写真を添付しておきます。

これは日本のUFO書籍ではお目にかかったことはありません。そこまで調査していないという事です。

 

 

Sutton Stithの著書  2015年発行

 

 

 

 

 

 

 

現地で網戸を調査・実測したスケッチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●ケリー・ホプキンズビル事件を扱った機関誌を追加添付しておきます。

事件調査の詳細は、CSI NYのIsabel Davis女史が著した大作(Ted Bloecherとの共著)”Close Encounters At Kelly & Others of 1955”にて100ページ程度割いています。彼女は現地に4日間滞在して詳細な調査をしています。特にホプキンズビル警察の中心人物チーフGreenwellやサットン家の体験者に密着しています。

 現在では中々入手できない貴重な資料としては、グレイ・バーカー編集・発行の”Saucerian Review”1956年発行があります。

バーカーは事件発生後、東部地区編集長のJacqueling Sandersを派遣して現地調査しています。Sandersも中心人物のチーフGreenwellやサットン家のLankford夫人にインタビューしています。時期的にはIsabelよりも早い時期です。

 

 

この機関誌は貴重なものになりますので、何れどなたか真摯な研究者に譲渡しようと思います

 

 

 

 

レアなグレイ・バーカーの署名入り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kz.UFO現象調査会