● 今回は否定派の代表格である、ロバート・シェーファーの根拠を記録しておきます。

 

トレントが撮影した円盤写真1.

 

トレントが撮影した円盤写真2.

 

 

 シェーファーとブルース・マカビーの論争はエンドレスの様相ですが、大きくは撮影時間の見解の相違になっています。

元々目撃者は夕方、日没後午後7時半頃で空が曇っていたと主張、マカビーはこれを肯定していますが、シェーファーの写真分析(ガレージの壁、金属製のタンク等の影の解析)では午前の7時半頃としている。

 夫妻は毎朝作業のルーティンがあり、その時間帯にトリック撮影するような空白の時間は無いとしている。

例えば、am4時半:納屋での動物の世話(掃除、搾乳)

     朝食

     トラックの運転(農場から地元の乳業会社に運送)

     am5時半から6時半:牛乳配達開始

     ~10時 :牛乳配達終了

     午後からは市会議員のベリー農場で働いている。

夫人もam8時半に仕事に行く前に子供の世話があり、午後もチキン缶詰工場で働いている。

シェーファーが指摘する様な時間帯は、とても円盤写真のトリック撮影を行う暇は無いという事である。

 

 

撮影時間による影の出来方(目撃報告の虚偽の可能性):撮影は夕方ではなく、朝方であるという分析結果

 

 

 

シェーファーの著書(懐疑派の方がよく利用する図書)Jan.2016発行

 

 

”Bad UFOs” マクミンビル事件については2ページ分の記事

 

 

カーペンターの研究(トラックのミラーを利用した吊り下げトリック:その1.参照)だけで、何故か?影に対する撮影時間の疑問についてはこの本には書かれていない。他はBad UFOsのサイト(Sep.2014)に詳しく書かれている。

 

 

2014年版シェーファーのサイト記事であるが、カーペンターのトリック説が主力になっている。

影の件については、”米国の気象局はその晩、マクミンビルには雲は全くないと発表している”と書いている。

 

 

 

2002年改訂版のサイト記事

 

主張の基本となっているのは、フィリップ・クラス著”UFOs Explained”の第15章”UFO Photographs”の中で6ページに亘り記述されている。

シェーファーは空の明るさの分布、写真のイルミネーション、円盤の表面輝度の濃度測定、2枚の写真における相対的な大きさ及び位置についての分析を行い、朝方ワイヤーから円盤状物体を吊り下げたトリック写真と結論付けている。詳細を調べたい方はサイトを訪れるとよいでしょう。

 

 

フィリップ・クラス著 ”UFOs Explained”(1974年発行)

 

 

第15章より、内容はコンドンレポートで写真の分析をして肯定的な結論を出したウィリアム・ハートマン博士の影の分析内容とシェーファーの影の分析について。

 

 

”Bad UFOs”のサイト(Sep.2014 Special Report:Trent UFO Photos-The Best of All Time-Finally Busted?)には、上記の他に、アリゾナ州フェニックスの研究家Jay J.Walterの研究として、円盤を吊るしている糸を検出した可能性があるという記事やATS(人気サイト:Above Top Secret)に寄せられた”Blue Shift”というハンドルネームの人物の円盤写真をステレオ・ペアで見た場合の類似性について掲載している。

 

 

1枚目の円盤写真:目を凝らして糸が見えるか

 

 

 

2枚目の円盤写真:目を凝らして糸が見えるか

 

 

 

この辺りに糸が見えると言うが、何となく?気のせいか?

 

 

 

 

また、2枚目の円盤写真の左上にロゴプレート(2つの穴付き)が見えると言う話がある。

赤で示した部分であるが、Walterは直径8インチ程度のモーターのカバーではないかと疑っている。

 

ロゴプレートが付いている様に見えるか?気のせいか(一種の心霊現象もどき)

 

 

 

ATSでBlue Shiftと名乗る人物は、2枚の写真をステレオ・ペアに並べて、ワイヤーと円盤との距離、相対角度の近似性を主張し、吊り下げられた物体でのトリック説を支持している。(2010年)

 

吊り下げのトリックを使っているのか?トレント夫妻は写真の正当性を訴えて亡くなっている。

 

* その4.に続く・・・・・

 

 

Kz.UFO現象調査会