これはデイブ・ミリガン製(チャンピオンベルトのトップメーカー)のAWA世界ベルト。 ガニア・タイプ(AWAの帝王バーンガニア)と呼ばれるものである。かつてはNWAと全米マット界を2分した勢力であり、日本の国際プロレスと交流していた時代があった。人間風車ビル・ロビンソンは日本でも人気がありスープレックスは一世を風靡したが、とうとうAWAのベルトを巻くことはなかった。私もミリガン製のこのベルトをコレクションしている。
このベルトはニックタイプと呼ばれるもので、ニック・ボック・ウィンクルが長くベルトを巻いていた。ガニア後はニックと言ってもいいだろう。その老獪なレスリング・スタイルは玄人好みで一般受けしないものだった。日本でも彼は人気が無かったといってよいだろう。日本最強のレスラー、ジャンボ鶴田が日本でニックからピンフォールをとり、このベルトを巻いたのは記憶に新しい。米国ではインメイトと言われているベルトである。AWA没後、日本のローカル団体のベルトに使用されるようになってからは価値が無くなって来ている。