元は小学校で図工の先生をされていた、版画作家の、堀江紀介さんの作品が、我が家の玄関脇に飾ってあります。作品展でいくつか売られていたものの中から、ダントツで魅力に感じたこちらを譲ってもらいました。6本の腕に3つの頭、武器を持って闘う強そうな神様です。
矢の先端を見ると、矢尻が鏑矢(かぶらや)という、弓から放つとピューとかいう音がするものになっているようです。戦いの始まりを音で告げる役割の矢だと聞いたことがあります。敵の血を流すのが主な目的ではない、ちょっと変わった矢ですね。他にも刀や槍なども構えていて、頼もしい感じ。こんなのが向かってきたら、脱兎(だっと)のごとく逃げるしかない。
さて、6月6日は東京新聞によると、補聴器の日だそうです。昔から年齢を重ねたりすると、聴力が低下する人も珍しくないですね。エジソンも使っていたらしいラッパ形の補聴器に似たもの、漏斗(ろうと)が台所にあったので、耳の穴へ細くなっている部分を差し込んで、聞こえの違いを感じてみました。付けると少しだけ良く聞こえます。
堀江さんは私が知り合いになった数年前から、すでに補聴器を付けていたのですが、それでも誰かとの会話には多少困難を感じているようです。マスクで口元が見えないコロナ以降は、おそらく輪をかけて。人との対話が減ってしまうと、色々な能力が急に衰えるようですから、近いうちにアポなし訪問してみようかな、なんて、ちょっぴり考えています。