私は本を読んでいる途中でも、これは大切なことだ、と感じた箇所には、付せんを貼るようにしています。その付箋を貼った箇所の中でも、特に銘記しておきたいものは、いつも持ち歩いているメモ帳に抜き書きをしています。この本は、その抜き書きがとても多い書物でした。以下にその一部を書き連ねていきます。

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「当たり前」のこととされて放置されていた問題をどうにかしようと問いかけを投げかける。

他者の成功を考える文化。

広すぎず、狭すぎない問い。

やったことがないことを始める。

素直な問いを立て続けられる社会にしていきたい。

フレームワークにとらわれるのではなく、フレームワーク自体をつくることの重要性。

たった一度の人生ですから、自分の中の気づきや、ワクワク、さらには違和感も大切にして、問いかけをつくってみてください。そして、その問いかけが示す「可能性」に、挑戦してみてください。

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疑問に感じたことを、何でも周りの人に尋ねてみる子供は珍しくないと思います。しかし年齢を重ねると、疑問を口にしなくなる人も増え、また、疑問を抱きすらしていないように見える人も増えるように、私の目には映っています。それでも、おかしいことはやっぱりおかしいんだし、誰でも疑問を感じた時に、小さくとも声を上げることは、これからも大切なことだと思っています。

なお、抜き書きした中に、やったことがないことを始める、とありましたが、私もこの春から、新たに始めたこと、始めようとしていることがいくつかあります。そのうちのひとつは、ムエタイとか、キックボクシングなどと言われる格闘技をしてみることです。目下、シャドウボクシングのように素振りをしながら、これから教室に通って習おうか、それともしばらく独学でやろうか、などと考えているところです。

それから、本のタイトルには、仕事、と書いてありますが、報酬として金銭などは手に入らなくても、世の中にとって意味のある活動、状況を一歩でも良い方向へ進める活動であれば、立派に仕事と呼んでもいいのではないかと、私は思っています。多くのボランティアもそうですし、身近な困っている人の手助けをするなんてのもそうですね。もちろん、今までに誰もしていなかった、新しい仕事を創り出すなんてのも、ワクワクしそうです。

この本は、読んだ甲斐が充分にあった、元気の出る一冊でした。