コンサル見習いの徒然ならない日々 -7ページ目

コンサル見習いの徒然ならない日々

コンサルタントの見習いやってます。



思考の整理学 (ちくま文庫)/筑摩書房
¥562
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「思考」関連の本の中でも良書中の良書。

先に言っておくべきは、この本はハウツーのためにかかれた本ではないであろうという事。 (「整理法」ではなく「整理学」というタイトルですし。)

アマゾンのレビューを見ると強く批判している人も少なくない。
けれど、その批判の大半は、
「使えるかどうか」とか「HOWが書いていない」など、
本に書いてある内容をそっくりそのままなぞってメリットが得られることを期待して読んだのであろうというコメント。

この発想しか無い人は、まさに著者の外山さんが懸念している「思考できない人」ではないだろうか。。もしくはハウツー本やビジネス書ばかり読んできていて、文学にあまり触れてこなかったのかもしれない。(表面上の文字以外のところを読み取れない)

 

この本の中には、明記されているもの、いないものを含め、深く「思考」するためのヒントがたくさん潜んでいる。

認知心理学におけるシステム1、システム2の話や、
システム1に蓄積された知識や経験が突然のひらめきを生むといった話を知っていると、
「これほど昔から、情報やアイディアを「寝かせる」ことの重要性が認識されていた」
ということに対する驚きは非常に大きい。

・・・つまりその意味では、当時よりも今の方が、本の価値は上がっているのではないだろうか。

 

現代では「情報は必要なときに得るもの」という、半分常識のようなものがある。
しかし私はこれにずっと違和感を覚えていた。
・・・情報はインターネットで即座に手に入る。それを入手してそのまま使うのが人間なのか?

そうではない。
システム2的な演繹・帰納的な推論によって新たな結論を導くこともできるし、
何よりもシステム1によって、非連続的にアイディアを思いつくことができるのが人間の脳の特殊性である。
システム2だけでは、機械との大きな差別化には繋がらない。

システム1を有効に活用するためには、知識や知恵を蓄えていかなければならない。
そしてそれらを寝かせることで創造的発想に結びつくのである。



本書に書かれている内容は、自分の意見や感覚と異なることも少なくない。
例えば、得た情報や考えをカードに書き写す方式はKJ法に似ており、決して使いやすいとは言えない。(KJ法に一度でもtryしたことがある方ならお分かりいただけるだろう)
ただ、本書が書かれたのは1人1台コンピュータを持つ時代ではなかったので、書いたものの順序を入れ替えられるカード式の有効性は高かったのであろう。

 

思考する、ということの基本に立った、今後も読み継がれていくであろう本。




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