ネスレ(Nestle)は、私が最も美しいと感じている食品系の企業。
時価総額25.8兆円という巨大企業であり、2016年の時価総額ランキングでは世界13位に浮上。
(売上高9.3兆円、営業利益1.4兆円)
1997年は5.9兆円、世界38位であったことと比較してみると、この20年間で5倍近く成長してきたことがわかる。
しかし何よりも素晴らしいと思うのは、株主よりも顧客の方を向いた経営を行い、長期戦略に力を入れていること。
もちろんどの企業であっても、顧客満足度の向上、社会貢献などは口にしているのですが、実態としては「株主主体」の経営になってしまうこともしばしば。
なぜなら、長期戦略に力を入れて短期経営指標が低下した場合に、株主からの圧力が耐えられないほどに膨張するからである。
(そのせいで、日本企業の良さを削っていってしまっている企業の多いこと…)
ネスレはその弊害を取り除くために、
上場先を、四半期決算の開示義務の無いスイスに絞っている。
ニューヨークでも、ロンドンでも、東京でも、上場していないのである。
(正確には、NYは上場せず、ロンドンと東京は撤退したようである)
…素晴らしい決断である。
異国企業の買収を成功させることは、同国内と比較して一般的に難しいとされる。
企業文化や国民性が異なることに起因することが多いようであるが、ネスレは買収を繰り返して成長してきた企業。
この成功要因が知りたいところである…
ちなみに、ネスレはCSV(Creating Shared Value)を最初に導入した企業。
M・ポーターが提唱する5年ほど前にネスレがレポートに記載した。
CSR(Corporate Social Responsivility)の「本業とは別で行う社会貢献活動」とは異なり、「本業を通して社会貢献する」という発想。
(参考:週刊ダイヤモンド2016.10.01号)