80歳のテレビドラマ界の名匠
石橋 冠 初監督作品
人生の約束
を観て来ました。
ある一人の男性の死をきっかけに
関わる人々が諸々の紆余曲折を経た後に
友情、家族愛を見つめ直す人生再生物語。
石橋冠監督所縁の俳優陣が多く集った脇役まで豪華な布陣で
竹野内豊さんは、きっちり主演を張り
男気のある役で江口洋介さんが新境地を見せ
安定感のある西田敏行さんに
ドッシリとした柄本明さんの悪役ぶり
室井滋さんは富山出身なので
そのガチな方言が逆に浮いているのは御愛嬌として
小池栄子さん、優香さん、市川実日子さん、美保純さんなど女優陣が皆さんイイ味出してます。
富山ロケーションの効果が映画的に作用して
新湊曳山祭を本作の撮影のために再現し
いわゆる観光的な模写ではなく
その祭りの中へ俳優たちをしっかり溶け込ませ
更に構図がブレないカメラワークも映画感を上乗せし
作品に奥行きを与え見応えのある人間ドラマになりました。
物語のキーポイントとなる少女役の
これが映画デビューとなる高橋ひかるさんの透明感に
久しくなかった邦画における新人という立ち位置に懐古感があります。
ところどころご都合主義な部分があるにせよ
クライマックスの新湊曳山祭りの迫力が補って余りあります。
石橋冠監督が、映画を撮るのは
これが最初で最後らしいので、とても残念です。
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