ベネディクト・カンバーバッチ
キーラ・ナイトレイ 共演で
戦時中に不落と云われたドイツの 暗号エニグマ を解読した
天才数学者 アラン・チューリング の苦悩と波乱の人生を描いた
イミテーション・ゲーム
エニグマと天才数学者の秘密
THE IMITATION GAME
を観て来ました。
2012年に観た映画で最大の掘り出し物だった快(怪)作
「 ヘッドハンター 」の
ノルウェーの俊英 モルテン・ティルドゥム 監督 初ハリウッド資本作品です。
アクセル・へニー
ニコライ・コスター=ワルドウ
ユリエ・R. オルゴー
天才は得てして変人が多いと云えますが、アラン・チューリングも然り。
しかし彼の場合は、青年期に経験した唯一の親友との出来事から始まる
" 隠すための人生 ” は、皮肉な運命の連鎖を導き
歴史に残る偉業を成し遂げながらも生前に報われることはなく
極端に云えばこの映画化でやっと世に広まった事になるのでしょう。
もしアランが、あと10年遅く生まれていたら
コンピューターの世界は、逆に今より10年早く進んでいたのかも知れません。
ベネディクト・カンバーバッチ
アラン・チューリング
もしかしたらアスペルガー症候群だったのかもしれないと云う感じを滲ませながら
生まれたのが早すぎた天才を繊細かつナイーブに力演しています。
キーラ・ナイトレイ
ジェーン・クラーク
ある意味、アランの人生で一番の理解者であったクロスワードパズル解読の天才を好演。
近年キーラは、何か吹っ切れた感じで円熟味さえ漂わせつつ印象に残る演技を連発してます。
語り口の巧みさと繋ぎの上手さが格別な
モルテン・ティルドゥム 監督 ならではの
まとまりが珠玉な歴史映画にして深い人間ドラマになりました。
次回作が、どんな切り口で来るのか楽しみで仕方ありません。