「 きっと、うまくいく 」の
アミール・カーン が、
シカゴを舞台に繰り広げるハイパー・アクション
チェイス!
DHOOM:3
を観て来ました。
全編シカゴで大掛かりなロケーションが行われたマサラ・アクション・ムービー
大インドサーカスの団長だった父を死に追いやった銀行家に
復讐を誓った青年サーヒル( アーミル・カーン )が
次々と銀行の支店を華麗な手口で襲い現金を盗んでは鼠小僧よろしく街にバラまいて行きます。
やがてインドからやって来た捜査官とサヒールとの頭脳戦と
果てしない追跡捜査の火蓋が切って落とされます。
そしてサーヒルの人物像に隠されたある秘密が
ストーリー的にも重要なトリックになっていますが
それを書くとネタバレになるのでこれ以上は自粛します。
特にバイクでのチェイスシーンに代表されるアクションには迫力があり見応え十分だし
サーヒル役のアーミル・カーンの魅力で人間ドラマとしても成就していますが、
上映時間が2時間27分とマサラムービーの常識である3時間越えではない事情は別にしても
今ひとつ何がしらの食い足りなさを自分は感じてしまいました。
アクションシーンに施されるスローモーションの多用が鼻につき
例えばサーカスのオーディションの場面と整合性がある歌と踊りのシーンが
いわゆるマサラムービー特性の唐突な歌と踊りでない部分での違和感が尾を引き
シカゴでのオールロケが国際的な趣きになってはいるものの
インドの匂いが薄れた感が物足りなさを助長している気がします。
とは云うものの一般的に見たら紛れもないサービス満点のアクション大作ですから
アレコレ考えずに素直に楽しむのがこの映画の正しい見方なのでしょう。