金子修介監督「1999年の夏休み」上映と新作「少女は異世界で戦った」連動イベント | 今日も映画馬鹿。

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金子修介監督 の新作

少女は異世界で戦った 』公開記念

1999年の夏休み 』×『 少女は異世界で戦った

連動企画イベントに行って来ました。





入札形式のチケット販売でリクエストの多い映画を映画館で上映する

今はYahooグループの ドリパス による企画イベントで

まず第一部は、

1988年に公開された

金子修介監督の近未来青春心理ファンタジー

1999年の夏休み

35mm フィルム上映 が行われました。



デジタルへ移行後にフィルム映写機を

取っ払ってしまった映画館がほとんどと云う状況の中

会場になったシネコン 新宿バルト9 は、

未だにフィルム上映が可能であると分かったことが何より収獲でした。













さて「 1999年の夏休み 」は、恥ずかしながら初見でした。



登場人物は4人だけ

人里離れた森の湖畔にある学園で

寮生活をする男子高校生たちを全員女優が演じ

しかも同性愛の気質が漂う異色作です。



夏休みに寮に残った彼らの一人が

湖に身を投じ行方不明になった事から巻き起こる波紋を

ミステリータッチに描いて行きます。



未修復のフィルム上映なので画面、音声ともノイズが生じていましたが、

それほど劣化が激しいわけではなく後半にはノイズも気にならなくなった位でした。








当時は、水原里絵 名義だった本格デビュー前の 深津絵里 さんの初初しい姿が見られます。

因みに写真左は、後に 川合俊一 夫人となって女優業から遠ざかった 中野みゆき さんです。



当時は一般的にまだ普及していなかった

ディスクトップ型PCの想像形や卵割り機、レコードプレーヤーなどの

SF的ヴィジュアルも今見ると違った感慨があり中々興味深いものがありました。



多感な時期の少年たちに降りかかる試練を

ある繰り返しの作用でそれぞれが学習し成長して

大人への階段を登っていく過程を繊細に描いて行きます。



女優発掘に長けていて更に美しく撮る手腕に定評がある 金子監督ならではの作品でした。





そして第二部は、トークイベントが行われました。



登壇者

金子修介 監督
宮島依里「 1999年の夏休み 」主演
武田梨奈「 少女は異世界で戦った 」
花井留美「 少女は異世界で戦った 」
清野菜名「 少女は異世界で戦った 」
加弥乃「 少女は異世界で戦った 」




photo:01


フォトセッション時のみ撮影フリーだったので自分で撮った写真です。


左端の方が「 1999年の夏休み 」主演だった 宮島依里 さん
40歳になられたそうですがお美しかったです。
現在は声優や吹き替えを主に活動されているそうで
今週公開の「 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 」の日本語吹替版で
主人公の母親の声を担当されているそうです。



金子修介監督の右が、我らが 武田梨奈 ちゃん
昨年の 東京国際映画祭のグリーンカーペット
一度姿を拝見しましたがやっと至近距離で見られました。
今年は頭瓦割りCMを期に完全ブレイクとなり忙し過ぎて
この日の登壇が無理かもしれないと
金子監督がツイートしてましたがちゃんと来てくれました!



中央の一番長身なのは 花井留美 さん
大胆な演技で驚かせた金子監督のジェリー・フィッシュ
スクリーンデビューした元新体操のアスリートです。



そして右から2番目が、清野菜名 さん
公開中のTOKYO TRIBEで俄然注目であり
先日のリュウグウノツカイのトークイベントに続き
直近で2度も実物に会えました。



右端の 加弥乃 さんは
元AKB48ですが、子役時代にミュージカル「 アニー 」の舞台に出演したのち
キユーピーのCMソング「たらこ・たらこ・たらこ」を歌っていた片割れの方だそうです。













以下、

トークイベントの内容 ザッと書き です。

( 敬称略 )




金子監督:
「1999年の夏休み」は萩尾望都さんの漫画「トーマの心臓」を 好意で翻案として借りた
あくまでも原作ではない
萩尾さんからはこう云うイベントがある時にその旨を言ってくれればいいと云われている

宮島:
「1999年の夏休み」大きなスクリーンで初めて見た
(当時の自分が)かわいい初々しい

金子監督:
〈「1999年の夏休み」の深津絵里について〉
この作品の後水原名義で本格デビュー予定だったが
当時の所属事務所が潰れて実現しなかった後に
“ 高原絵里 ”で歌手として
“ 深津絵里 ”で女優としてそれぞれ再デビューしている

清野:
金子監督の「生贄のジレンマ」の撮影前に
監督に髪をショートにした方が良いと提案されてからずっとショートカットにしている

武田:
(以前、別の金子作品のオーディションに合格しなかった件で)
なるほどその時、私だけショートでなかったので落とされた...(笑)

花井:
金子監督の「ジェリー・フィッシュ」の時
24歳で高校時代の自前の制服を着てオーディションを受けたら
「コスプレみたい君いくつ?」と言われたが、ちゃんと合格して高校生の役をやった





〈 「1999年の夏休み」を観た感想ひとこと 〉

武田:
ショートカットと僕が似合う映画

清野:
少年なのか少女なのか考えながら見た

花井:
卵割り機とパソコンの未来表現で監督は凄いと思った





〈 「1999年の夏休み」の撮影当時を振りかえり 〉

金子監督:
少女漫画の少年をイメージ
日活ロマンポルノからATGに移るころに企画され4年後に映画化が実現

宮島:
吹き替えで自分からコナンの声が聞こえてきてビックリした
(「1999年の夏休み」は、少年らしさを追求するため
台詞は後から声優が吹替えると云う異例の処置が施され
宮島依里さんの声は高山みなみさんが吹き替えた
因みに深津絵里さんだけは自ら吹き替えている)




〈 「 少女は異世界で戦った 」について 〉

金子監督:
(1999年の夏休みとの共通点は少女4人とソックスガーター(笑)
4人は昔の男性アイドルグループの“ フォーリーブス ”をイメージして選んだ

武田:
衣装を見てコレかぁと思った
いろんなアクションを込めた
アイドル役が一番大変だった

花井:
爆発的に動いた
監督は女の子を綺麗に撮る
役の性格が自分と違ったので大変だった

清野:
自分ひとりだけアクションの稽古に遅れて心配だった
アクロバットが得意で刀を逆手を持つ役が気に入っている

金子:
( 清野が出演している「TOKYO TRIBE」の話題になり )
園子温監督作品と金子作品の間で女優が行き来している

加弥乃:
アクションが初めて~プロレス技が多く怖かった全部が大変だった

金子監督:
志穂美悦子の遺伝子を探した

宮島:
今の女優は歌って踊ってアクションまでこなして大変





〈 最後にそれぞれのメッセージ 〉

武田:
未来だけど現実になるかもしれない世界を見てほしい
(「1999年の夏休み」にちなみ )26年後また皆で集まってトークショーしたい

花井
これほど本気でアクションやってる作品はない
この作品で今を感じてほしい

清野:
4人で体当たりのアクションをした
早く観てほしい

加弥乃:
最後まで引き込む自信がある

金子監督:
戦隊モノのパロディだと思わないでほしい
でも「 女子ーズ 」はやりたい(笑)
これは究極の萌え映画
自分の変態作家性が出ている...
なので滝田(洋二郎監督)は変わったけど金子監督ブレてないとよく云われる




... とおよそ50分の楽しいトークイベントでした。
























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