誰しも頭頂の明チャクラは起動している。
しかしトラウマがある場合、意識は混濁し、負の引き寄せを起こし、自ら不幸を招いている。
また次のチャクラの思考力もないため、濁った意識だけある木偶の坊となりがちである。
もう少しマシな状態だと眉間の水チャクラが機能し、自分の頭で思考できる。
ただこの段階では表現力や創造性は乏しい。
全くないわけではないが、空気の抜けた自転車のように本領を発揮できていない。
よほど能力が高ければパンクした状態でも走行できるが、そのような人間はまれだ。
また少しマシな状態だと喉の金チャクラが機能し、表現力や創造性を発揮する。
この段階の人間は水チャクラと比べれば大分減ってくる。
恐らく水チャクラのどこかが中央値だろう。
つまり、ほとんどが単なる頭でっかちである。
またここまでは自分の利益第一の利己的な領域となる。
次の胸の木チャクラが機能すると思いやりの念から利他的になり、自己犠牲により相手の利益を第一に考え行動する。
お人好しであるがゆえに騙されやすく、利己的な人間に利用される。
それ故、他人からは善良だが都合のいい人として下に見られやすい。
しかしチャクラの充足度としては利己的な人間より高レベルである。
その次はみぞおちの火チャクラであり、ここが起動していると自信、自尊心が高まり、お人好しを止め、互いが利益を得るWin-Winの関係を構築できる。
ただし次の丹田のチャクラが希薄なため、外圧が掛かると脆くも崩れる。
まだ自主独立できていない。
また強まったエゴが周囲からはリーダーシップはあるもののうるさく感じることもあり、前段階の他者との協調性を働かせないと社会性を発揮できない。
丹田の土チャクラは精神の安定感であり、ここが機能すると外圧が掛かってもぐらつかず、自立できる。
もちろんWin-Winの精神も健在であり、精神の安定した頼もしい人物となる。
ただし強風に倒れなくても厚い壁を打ち破る動的な力はない。
あくまでも不動の安定感はどっしりとした受け身の力強さである。
最後の尾てい骨の冥チャクラは本能的パワーであり、それが活性化すると困難を打開する突破力が生まれる。
また、ここまでいくと濁った意識も自力で浄化でき、明チャクラを正常に機能させ、正の引き寄せにより幸運を呼び寄せる。
これら全てのチャクラを正常に起動させられる人間は極めてまれであり、その存在は日常でほとんど出くわさない。
例えば岡本太郎といった誰もが憧れるヒーロー的人物がこれに該当する。
決め手は突破力であり、不可能を可能にする実現力を持っている。
ちなみにこの6つのチャクラは星座だと本能的パワーが牡羊座、安定感が牡牛座、自尊心が双子座、共感力が蟹座、表現力が獅子座、思考力が乙女座と対応している。
7つ目の意識性は天秤座でなく魚座とした方がしっくり来るだろう。
つまり、思考力の乙女座とは180度の対面関係となる。
また、それらの星座を持つ者は擬似的に対応するチャクラが充足しているように働くが、だからと言って実際のチャクラが充足しているとは限らない。
このチャクラの充足が希薄化する現象は意識でなく本能、頭頂の明でなく生殖器や尾てい骨の冥から不具合を起こす。
つまり、魂の転生主体でなく、今生限りの肉体の方から問題が生じる。
ではこの肉体は誰に帰属するのかを考えるとチャクラの希薄化問題の犯人が分かる。
それは決して人間ではない。
このチャクラの希薄化は野性動物の家畜化に似ている。
動物を捕まえたとき厄介なのは檻から逃げ出すことだ。
飼育者はそれを防止するため野性動物の本能的パワーを削ぎ、まずは突破力を奪う。
次に精神の安定感を薄め、ちょっとの外的刺激でびくつかせ、支配しやすくする。
そのあとは自信を無くさせ、他人に依存し、自己犠牲を促す。
そして他者との共感まで奪い、集団の結束を禁じる。
表現力も奪い、泣き叫ぶなど自己主張させない。
最後は思考力まで奪い、ブロイラーのように何の疑問も抱かせず卵だけ生ませる。
つまり、チャクラの希薄化は人間の家畜化を意味する。
家畜化した人間には決して岡本太郎の言葉を実行できない。
彼の言葉は実に突破力に満ちており、存在そのものが爆発だ。
これぞ野生の人間本来の生命力と言える。
そう言えば独裁国家やカルト、ブラック企業、DV、毒親の手口もこの家畜化と同じだ。
対象を捕まえたらまず逃がさず(冥)、恐がらせ(土)、自信をなくさせ(火)、周囲との繋がりを断ち(木)、口を塞ぎ(金)、ものを考えさせない(水)。
洗脳や支配の手口とチャクラが密接に関わっているとすると希薄化したチャクラの充足は急務と言える。
カルトや詐欺の被害者のガードの甘さがチャクラの希薄化に起因するなら事は深刻だ。