魚座の二面性 | 運命ハック

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オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。
今後も独自の占術を産み出し、完成させていきます。

マドモアゼル愛さんの月欠損説の記述でもう一つ気になった点がある。

(以下、引用)
魚座♓️情緒欠損 最終星座
デリケートで神秘的能力があり優しく見られたい。けど無い!
優しさも同情心も深い所から出るものがない。
追い詰められたり窮地に立たされると周囲や相手を批判しだし態度を急変させる。
「I believe」が無いので目に見えないものは信じていない。
受け身に見えるが損得を考えてそうしているだけ。笑
運命も信じられないので身を任せることが出来ず、必ずなんらかの手を打っておく。がだいたい失敗する。
感情的な決着ができないのでいつも不満を持つ。これが攻撃的な態度として出ている。
酒にも音楽にも恋愛にも酔えない。
(引用、終わり)

これって本当に欠損が原因だろうか?

これは月欠損説と言うより魚座の性質への理解の問題だが、
私の認識では魚座は元々必ずしも優しさ一辺倒の星座ではない。
むしろ仏鬼二面とも言うべき仏と鬼の顔をあわせ持っている。

それは星座自体の形からして二匹の魚があらぬ方向を向いて描かれていることからも分かる。



また、魚座の二面性はこのようなランキングからも分かるように一部で知れ渡っている事実だ。

(以下、引用)
第1位 魚座……天使の顔と悪魔の顔
 「天使のように優しい」とされる魚座は、全く正反対の「悪魔の顔」を持つ星座です。
「小悪魔」的な……恋人をじらしたり、わざと困らせたり、ワガママにふるまったり程度なら、それも魅力のうちと言えるでしょう。
しかし、しゃれにならない悪魔的な所業……反社会的な行動を平気でしてしまう人もいます。
たとえば結婚詐欺師。あきらかに悪人ですが、恋人にとってはとろけるように優しくて素敵な人なのです。
そこまでいかなくても、魚座は大なり小なり二重人格的傾向があるので、魚座の恋人と付き合う場合は、相手の良い面も悪い面もしっかり受け止める度量が必要でしょう。
(引用、終わり)

このランキングでは二位が双子座、三位が射手座だが、双子座は星座の形が魚座と同じく二人の子供が描かれており、射手座は元の絵柄がケンタウロスなので半人半馬だ。
魚座も含めこの三つは初めから星座の図柄に二面性を宿しており、この「そのまんま」な意味付けは占星術では良くあることだ。

また、こんなランキングもある。



●の問題視する人間的な欠損とは言わば電力不足、ガス欠であり、本来の性質を不完全なまま燃焼させ、それゆえ燃え残しから出る有害物質が問題となるが、
魚座の二面性は元からであり、鬼の一面が人間的欠損に由来するわけではない。
魚座のなかで人間的に万全な人物とて誰にでも優しいわけでなく、嫌いな相手には鬼にもなる。

ではこの魚座の負の側面、鬼の顔とは何かと言うと、それは魚座の支配星である海王星が司る海の内、深海の底知れぬ闇の深さと水温の冷たさの具象化だと思われる。

別の言い方をすれば、その冷たさは霊界と近しい魚座があの世から引き寄せた霊気の冷たさであり、死者の体温の無さである。
恐らく真に冷え切った時の魚座の冷酷さは十二星座イチだろう。



こちらの記事から魚座に関わる人物をピックアップすると、

ゴルバチョフ。太陽魚座、月獅子座。
アインシュタイン。太陽魚座、月射手座。
ショパン。太陽魚座、月山羊座。
岡本太郎。太陽魚座、月水瓶座。
チェ・ゲバラ。太陽牡牛座、月魚座。
レオナルド・ダ・ヴィンチ。太陽牡牛座、月魚座。
ヘルマン・ヘッセ。太陽蟹座、月魚座。
黒柳徹子。太陽獅子座、月魚座。
エドガー・アラン・ポー。太陽山羊座、月魚座。
ミケランジェロ。太陽魚座、月魚座。

この中で日本人として身近な人物は黒柳徹子さんだろうか。
「徹子の部屋」の芸人回を思い出すと、何となく魚座の鬼の顔の時の冷酷さが分かるかもしれない。


そもそも十二星座の内、人間社会を表すのは十番目の山羊座までで、水瓶座と魚座は社会から逸脱した非人間性を特徴とする。

水瓶座の非人間性は機械やAIのそれであり、理知的な冷たさはあるが、使用者によって働きを変えるような差別性はなく博愛的である。

一方の魚座は仏か鬼か、天使か悪魔かの二面性を持ち、それは人でも機械でもなく、自然現象に近いと思われる。
それを擬人化するなら精霊だが、それより自然の恩恵と災害の二面性と見た方がしっくり来る。

穏やかに見えるさざ波も、ひとたび地震が起これば津波となり人里に甚大な被害をもたらす。
そこに自然自体の善悪の判断はなく、無垢なまま仏が鬼に転換する。


魚座の本質が自然現象のような慈悲と無慈悲なら、かつて人はそれを恐れ、崇め奉ることで怒りを鎮めた。
その者の機嫌を損ねない限りは天使の顔を見せ、損なえば鬼と化す。
そのような者とは本来触らぬ神に祟り無しで、関わり合わないようにするのが処世術なのだろう。

仏の、天使の顔だけ見て惹かれ、深い関係を結べば自ずと鬼の、悪魔の顔を見せることもある。
そのとき裏切りを感じたなら自然に逆らう愚か者と同じであり、初めから魚座が人の手では扱いきれない自然そのものだと達観すれば二面性にショックを感じることもない。

しかし、そのような達観は容易でなく、そもそも相手の星座など普通は知らないのだから、
または知ってたとしてもその知識が魚座の仏の顔ばかり強調した、欺瞞に満ちた内容だったら誤解を生むため、
急に鬼になった魚座の裏の顔と遭遇し、面食らうのは避けようがない。

その結果、魚座は二重人格ランキングに上位でランクインすることになるのだが、出来れば魚座本人にその自覚を持ち、自分が鬼に変じた時のメンタルヘルスを自分でケアしてもらいたいものだ。


しかしそれが出来ないから魚座はコントロール不能の無垢なる自然、大自然なのであり、周囲の人間が平時の優しさに油断せず、
魚座が忍耐の許容量を越えたとき、無残にも人を見限ったときの冷酷さを忘れず、日々の「防災意識」を高めるしか為す術はないのだろう。

人の世は山羊座で終わり、残された機械文明は水瓶座を象徴し、それさえ時の風化により崩れ去り、大自然か残されるわけだが、
その静寂の孤独、または孤高を表すのが魚座であるならば、その慈悲と無慈悲が人の手に余るのは当然のことだろう。

この記事が魚座という気まぐれな神の逆鱗に触れることもあろうが、私は水瓶座の人間なので非情な博愛をもって受け止めようと思う。