人の運命は、その骨組みに関して星が規定する。
その象意はこの世、現象界より上位次元のイデア界で、まるでゲームプログラマーがゲームの設定を作るように規定される。
太陽中心の占星術ではギリシャ神話などがゲームの裏設定として規定され、霊能者を通して人間界に伝えられたが、
地球中心の占星術、東洋占術では陰陽から派生した数理が自然界の掟に従い象意を規定している。
しかし、その象意はどうやら人間が自然現象、または自然界の物質を身近に感じ、理解し、利用できるようになって初めてロックが解除されるようだ。
例えば五行の木は身近に植物の生えていない砂漠や岩場では機能せず、植物より原始的な木の象意である雷や風として機能していると考えられる。
また、金も金属を産出し加工する技術の無かった太古の時代では、より原始的な象意である天や沢が優先的に機能していたと考えられる。
同様に陽の火である空や陰の水である海も、人類が空や海に進出するまでは上手く機能せず、もしかしたら現代でも人によってスケールの大きい空や海を持て余し、規模を縮小した象意で生きている場合もあるだろう。
その場合、同じ海でも陰の水として雨水など穏健な性質を帯びた人格が形成されると思われる。
(そもそも既存の東洋占術では陽の水を海と捉え、陰の水は雨とするのが一般的だが、私はその説を取らない)
同様の象意に対するロックは十二支の冥陽、冥陰にも言え、それらは恐らく地球の核や磁場を象意とするのだろうが、人類はそれらをまだ掌握できず、数理の象意としては土性の冥としてしか機能していないようだ。
地球の核は地球の星としての意識を、磁場は地球圏と宇宙との境界として宇宙意識を体現する象意となるはずだが、
それが占術的に機能するようになるのは人類がもっと地球の地下構造、マントルなどを探査できるようになり、宇宙進出も進み、宇宙旅行が実現した未来にならねば叶わないと思われる。
それで言うなら空は大気の意識を、海は海洋の意識を体現するはずで、その意識レベルに達した空や海の持ち主は少ないだろう。
例えば十干では高杉晋作や神田伯山さん、フワちゃんが年月日の三柱の内、二つ海を持つが、彼らのスケールは十分に海洋の壮大さに到達していると思われる。
一方、小倉優子さんやペコパの松陰寺さん、モデルのめるるさんはまだまだ成長の余地があり、これらの人物が陰の水を雨水と解釈する根拠になっている。
(小倉優子さんに関しては半分ロックが解除されてるかもしれないが)
十二支で言えば木下優樹菜さんが三柱の内二つが海なわけで、やはり私は陰の水を気弱な雨水とは解釈しない。
(例に挙げた面子を見てもただ者ではない雰囲気がある。
ただし、空や海は冥からの派生なので底知れぬ怖さもある。)
勿論、他の占術でも見なければ一人の人間の全貌は掴めないが、
東洋占術だけ見ても海の持ち主には少なからず頭抜けてスケールの大きい人がおり、とても雨水で完結するとは言えないだろう。
同様にもしかしたら現時点でも十二支の冥をロック解除し、地球意識や宇宙意識を体現する人が実在するかもしれないが、その数は空や海のロック解除者より更に少ないだろう。
ちなみに徳川家康は三柱の内二つ冥を持っていたが、彼ですら地球意識や宇宙意識を体現していたとは思えない。
それらを体現する人物が現れる未来が本当に訪れるとしたら、現代の感覚では全く想像できないSFの領域だと思われる。
逆に言えば、人類はまだまだ伸び代があるということだ。
科学的にも占術的にも。