手相について | 運命ハック

運命ハック

オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。

手相について幾つか思うところがある。
まずそれは運命ではない。
また、人生の等式にある通り、運命は人生ではない。

故に運命線がこうだから実際の人生がこうだとは決めつけられないし、それは必ずしも当たらない。
このことは他の線も同様である。


一般的な手相では左手が先天運、右手が後天運だ、いや逆だなどと言われる。
しかし、私見では右手は左脳を反映し、左手は右脳を反映する科学的事実から、手相においてもその変化のスビードの差で遅い方を中々変わらない先天運、早い方を直ぐ変わる後天運と呼んでいるように思う。

しかし、実際に変わっているのは脳であり、左脳が変わりやすい人は右手の変化が早く、右脳が変わりやすい人は左手の変化が早いように思う。


ダウン症の人はマスカケ線が多いそうだが、これも手相が脳の状況を反映している証拠だろう。

手相とは単に脳を主体とする肉体のコンディションの反映であり、例えるなら車のガソリンやバッテリーのメーターのようなものである。

生命線が濃く長いとは脳や肉体の生命力が万全であることを意味し、実際多少の無理も効くだろうが、だからと言って無敵の超人になったわけではなく、病む時は病む。

そこを勘違いし、濃く長い生命線を過大評価し、過剰な期待を寄せることでそれが裏切られた時一気に失望し、手相なんて当たらないとの暴論に至る。

しかし、そもそも手相が単なる脳や肉体のメーターに過ぎないと分かっていたなら、肝心なのは自分がガソリンやバッテリーの残量の範囲内でどれだけ車を有効活用するかであり、濃く長い生命線にかまけて努力を怠ると言うことはないだろう。


手相が脳のコンディションの反映であるならば、我々がやるべきは吉相の場合はそのままの暗示を実現すべく努力すること。
凶相の場合は手相の変化スピードを早めるべく脳の改変にアプローチし、生活を改めたり、思考パターンを直したりと自己改善の努力をすることだろう。

「物忘れに集中力低下… 加齢で脳が衰えるって本当?」


>大人の脳を成長させたり、健康な状態を維持したりするためには、脳に「刺激」を与え続けることが重要です。
>神経細胞をつなぐ情報伝達回路のネットワークは、使えば使うほど太く、丈夫になっていきます。

>それには、主に3つの刺激を与えることが重要だと、瀧さんは指摘します。
>その3つの刺激とは「好奇心」「有酸素運動」「コミュニケーション」です。
>また逆に、脳の老化、萎縮につながる要因も、大きく3つあるといいます。それは「喫煙・飲酒」「肥満」「ストレス」です。

上記の記事にあるように、脳は意図的に変化を及ぼすことができる。

手相がその反映であるならば、その吉凶に右往左往するのでなく、筋トレでボディメイクするように脳トレでブレインメイクし、その結果ハンドメイクにも成功すると言う好循環を起こすことこそ、自立した意志を持つ人としての有るべき姿ではなかろうか?


ちなみに人生を車の運転に例えるなら星の定める運命はあらかじめ何者かに押し付けられた運転計画のようなものであり、幾ら車を整備し、ガソリン満タンでも重すぎる困難は乗り越えられないかもしれない。
その時、運転手である人の魂、意志力は車を乗り捨てるかどうかの究極の判断を迫られる可能性がある。

それでも最後まで諦めず、車を押してでも峠の山道を進む者だけが、押し付けられた運転計画が見せたかった最後の光景を目にすることが出来るのだろう。
それがどのような結末であろうと、生まれたからには完走を目指すのが人の責務だと思う。


手相とは車体を構成する一つの部品に過ぎず、それでもって人生全体を決め付けるのは余りに横暴であろうと言わずにはおれない。

同様に人生における致命的困難は長い舞台の一幕に過ぎず、そのシーンを越えた先に輝かしい新展開が始まるかと思うと、軽々に舞台を降板してしまうことの口惜しさを痛感する。

結局のところ、人生の趨勢を決定付けるのは手相でも星でもなく、自分の意志であることをゆめゆめ忘れるべきではないと言うことを、ここに言い含めておく。