四柱推命を見てみると専門用語が満載です。
それだけでうんざりして「良く分からないから専門家に任せよう」となりがちですが、そこを堪えて勉強する気になってみると、占星術と似たような仕組みが見て取れます。
(十二支を占星術のホロスコープのように円上に並べて、それぞれ線で結べば一目瞭然です。)
三合会局はトラインもどき。
三刑殺はコンジャンクションもどき、かつスクエアもどき。
支破もスクエアもどき。
七冲はオポジションもどき。
六害と支合はハウスの支配星の分け方、つまりΦシステムの線対称もどきです。
(ちなみに六害と支合のΦシステムもどきと他のもどきはエレメントが一つずれています。
これはエレメントの起点を冬至などの下旬にするか、立春などの上旬にするかで一つずれるからです。)
この事実は何も私が初めて気づいたわけではなく、四柱推命の形成過程で占星術の影響があったことは専門家も言及しています。
問題はそこに意味を見出だすかどうかです。
占星術は実在の星を元に作られていますが、東洋占術である陰陽五行理論はそれとは関係ありません。
つまり、星との関連付けや占星術の技法の流用に限ってはこじつけです。
しかし人は情報過多の混乱により洗脳されやすい傾向があり、バーナム効果と相まって虚像を実像と錯覚します。
アンチ占いの方々はその嘘臭さを見て詐欺だと騒ぎ立てているわけですが、あながち間違いではありません。
(四柱推命は自らを占いの帝王と豪語していますが、裸の王様である可能性が浮上したと言うことです。)
では四柱推命は全く無意味かと言うと、そうも言い切れないと私は考えます。
少なくとも干支の循環には意味があるようです。
(例えるなら干支は古代文字、四柱推命や算命学はその解読法です。
解読法がデタラメだとしても大本の古代文字に罪はありません。)
干支の有意義性は、五行でなく六行で易占として卦を出してみると、同一の物を持つ人達に一定の共通点を見出だせるからです。
少なくとも同じ東洋占術の一つである九星に関してはほぼ完成してますので、その実証はこのブログで常々やっており、問題はないと思います。