新元号が令和に決まりました。
右派は令月に目出度い月と言う良い意味があると強弁し、左派は命令の上から目線を非難しています。
字源を調べると、
「(逆さまの口)」+「卩(人の跪く姿)」、逆さまの口がひざまずいた人に話す、お告げを聞くこと。
意義は、
1.(神などの)お告げ。
2.上位者による指示。命令
3.よい事。令息、令嬢、令室
由来の令月は、
1 何事をするにもよい月。めでたい月。「嘉辰(かしん)令月」
2 陰暦2月の異称。
旧暦2月は、
旧暦(太陰太陽暦)の年初から2番目の月ですある。
春分を含む月が2月となる。
新暦では2月下旬から4月上旬ごろに当たる。
2月の別名は如月(きさらぎ)である。
如の字源は、
「口」+音符「女」。「女」は「若」「弱」に共通した「しなやかな」の意を有し、いうことに柔和に従う(ごとし)の意を生じた。
一説に、「口(神器)」+音符「女」、で神託を得る巫女(「若」も同源)を意味し、神託に従う(ごとし)の意を生じたとも。
これらをまとめると、令月とは春であり、令とは神のお告げです。
春に聞く神のお告げと言えば春の神事であり、春祭り。
春祭りと言えば予祝であり、古代人の引き寄せの法則です。
五穀豊穣を祈願し、神託を受け、秋の豊作をあらかじめ祝うことでそれを現実に引き寄せる呪術。
右派の言う良い意味は、本来は春祭りの目出度さであり、そこに理解が至らないのは芯を捕らえていません。
左派の言う悪い意味は、神のお告げを為政者の命令と取り違えており、的外れです。
令和とは神のお告げを聞き、平和を祝う春祭りです。
今の季節と完全に合致しており、これほど目出度い元号はありません。
この春の心地良い暖かさ、和やかさが次期天皇の時代を通して長く続くことを祈念した、良い元号だと私は思います。