さて、不可解な暴行事件の被害者となったAさんと犯行の黒幕と噂されるBさんです。
Aさん
九星流占命術では風剋土・水侮土・水風井で、情報戦や信用問題で負け、姦計が障害をもたらし、関係性の修復に取り組む人です。
これはそのまんまですね。
大運は、現在第3サイクルの23歳で、土侮雷・風地観・水山蹇。
独自性をいきり立ち、観察し、遭難する時期です。
一方、加害者サイドのBさんは、火雷噬嗑・水雷屯・水火既済で、敵に噛み付き、生みの苦しみを味わい、完成・終了する人です。
噛み付きの獰猛さはそのまんまですが、最終的な完成は吉と出るか、完了の凶と出るかで結果を左右しますね。
中盤の水雷屯は雪の覆いかぶさった若芽を意味し、竹の子のように重石を押しのける難産の意味と共に雪の下で行われる見えざる振る舞いの秘密主義も意味し、重石を持ち上げますので水面下で暗躍するタフネスもあります。
大運は、現在21歳の第3サイクルで、雷水解・火沢睽・水山蹇。
状況が解体され、対立し、遭難する時期です。
Aさんとの相性は、
Aさん優位:土侮雷・風火家人・坎為水
Bさん優位:雷剋土・火風鼎・坎為水
Aさん優位では独立心旺盛で、家族や仲間思いで家庭内で問題が起きやすく、権謀術数から落とし穴にはまります。
Bさん優位では敗戦し、人と調和しすぎて浮気し、同じく謀略から落とし穴にはまります。
序盤はAさんが強く、中盤でグループの風紀を守ろうと頑張りますがはめられます。
Bさんは序盤で負けた腹いせに、三本足を意味する鼎のごとく外部の第三者を招き入れますが、結果は策士策にはまって落とし穴にはまります。
概ね卦の通りですね。
九星流姓名判断では、Aさんは、
若年運;沢地萃、中年運:風地観、晩年運:天水訟。
対人運:火水未済、社会運:沢地萃、全体運:風雷益。
人生前半の内面性:火水未済、後半:風地観、家庭運:水雷屯。
三才:沢風大過・風沢中孚、風天小畜・天風姤、天沢履・沢天夬。
人格的には人気があり、冷静で、人と揉め訴訟になりがちです。
対人では未熟さがあり、人気者で、利己的ですが利益を出します。
内面は未熟で冷静、家庭では秘密主義です。
目下には純粋無垢で、目上とはブレーキが掛かり、環境では無礼と感情決壊です。
Bさんは、
若年運;地雷復、中年運:風雷益、晩年運:天地否。
対人運:風地観、社会運:山雷頤、全体運:山風蠱。
人生前半の内面性:地雷復、後半:天地否、家庭運:巽為風。
三才:地風升・風地観、風天小畜・天風姤、天地否・地天泰。
人格的には破局しがちで、利己的ですが利益を出し、カリスマがあるものの決裂しがちです。
対人では冷静で、精力旺盛で、心が腐りがちです。
内面では破局しがちで、カリスマ性と決裂、家庭では成り行き任せの漂流です。
目下には冷静で、目上にはブレーキが掛かり、環境的には平和と決裂です。
両者を比較すると善玉、悪玉は明確ですね。
冷静な人気者と破局的なカリスマですか。
Aさんの三才が事件の状況をはっきり表しています。
目下への純粋な気持ちが目上には通らず、無礼を受け、感情が決壊しました。
姓名が良いはずのAさんが被害者となったのは占命術の悪さのせいですね。
その癖、華々しい舞台に立てていますので、吉凶と言うものは分からないものです。
人の運命は星の影響やその他も含めて総合的に見ないといけませんね。
天の占星術、地の陰陽論、人の姓名判断や人相学その他など。
しかし全てを網羅するのは非常に面倒くさいので、大体の占い師は大まかで済ませますし、私も例外ではありません。
また、そもそも人智によって見つけ得る全ての占術が明らかになったとは限りませんし、現に私の見つけた幾つかの新占術を殆どの占い師は知りませんので、どうしたって片手落ちになります。
それでも一歩でも真実に近づこうと占術を研究する者もいれば、既存のもので満足する創造性皆無な者もいて、むしろ歴史の長い後者の方がカウンセリング力は上手だったりしますので、難しいものです。
嘉納治五郎は斜陽だった柔術をブラッシュ・アップし、柔道を生み出し、それを50年かけて世界的なスポーツに育て上げましたが、何か新しい物を生み出す苦しみは、出産後の育成にこそあるのかも知れませんね。
ちょっとでも気を抜くと一切興味がなくなり、ネグレクト状態に陥りかけていましたが、今回のような刺激的な事件が起きるとやる気が回復しますので、
占いと言う覗き穴を使いこなすには下世話な好奇心と二人三脚で行くしかなさそうです。
有料化という一方のスケベ心を自ら封じましたので、なおのことです(笑)。