さて、本丸、日本相撲協会です。
Φシステムの交点をレクティファイしてみると、活動宮の第２デーク、そして女性星座である蟹座、山羊座が濃厚のようです。
運命規定の基点はどこかと過去の重要なイベントのホロスコープを出してみると、どんどん遡って最後は約４００年前の江戸時代初期、相撲が寺社の資金集めを目的に興行として組織化された、「勧進相撲」と呼ばれる相撲の歴史の始まりにまで到達しました。
九星流占命術とも驚くべき合致を見せましたので、まず間違いありません。
いやはや、上手く出来ています。
と言うことで、イベントとの絡みを列挙していきます。
・勝敗をめぐり喧嘩が絶えず、浪人集団との結びつきが強いという理由から、1648年から幕府によってたびたび禁止令が出されていた。
１６４８年１月
火星 山羊座 １６度
ドラゴンヘッド 蟹座 ３度
ドラゴンテイル 山羊座 ３度
ジュノー 牡羊座 ８度
推定Φ交点が蟹座初期度数なら、ちょうど宿命のノード軸に正位置で入り、現在や洗脳騒動の時の貴乃花親方のように苦境に陥っています。
・1684年、寺社奉行の管轄下において、職業としての相撲団体の結成と、年寄による管理体制の確立を条件として勧進相撲の興行が許可された。
１６８４年４月
冥王星 蟹座 １６度
ドラゴンヘッド 蟹座 ２２度
ドラゴンテイル 山羊座 ２２度
極限の冥王星が入室し、劇的な出世を果たしました。
正位置のノード軸が入っていますが、少しオーブがあるので、逆行の為もう少し後になって苦境に陥ったかと思います。
・1789年11月、司家の吉田追風から二代目・谷風梶之助、小野川喜三郎への横綱免許を実現。
１７８９年１１月
海王星 天秤座 ２３度
セレス 山羊座 ３度
パラス 山羊座 １度
・征夷大将軍徳川家斉観戦の1791年上覧相撲を成功させる。
１７９１年４月
土星 牡羊座 ９度
海王星 天秤座 ２６度
ドラゴンヘッド 天秤座 ２１度
ドラゴンテイル 牡羊座 ２１度
キロン 蟹座 ２度
セレス 牡羊座 ２２度
パラス 牡羊座 ０度
沢山の感受点ががっつりスクエアを組んでいますが、危機を突破口として成功を掴んだようです。
・1827年、江戸幕府が「江戸相撲方取締」という役を江戸相撲の吉田司家に認めた。
１８２７年４月
木星 天秤座 ９度
天王星 山羊座 ２７度
海王星 山羊座 １６度
冥王星 牡羊座 ４度
キロン 牡羊座 ２３度
ベスタ 牡羊座 ２０度
トラサタががっつり組んでおり、Tスクエアになっています。
ここでもいわゆる凶相としてでなく、開運の突破口になっています。
・1889(明治22)年、相撲会所は東京大角力協会に改組される。
１８８９年４月
木星 山羊座 ７度
天王星 天秤座 ２０度
ドラゴンヘッド 蟹座 １７度
ドラゴンテイル 山羊座 １７度
キロン 蟹座 ５度
セレス 蟹座 ２４度
木星が１１室カスプに入り、苦行の日々が始まっています。
宿命のノード軸も正位置に入り、苦境に陥りつつありますが、こうも重要なタイミングでこの配置が決まっているとなると、単なる苦境ではなく、運命を切り開く「ピンチはチャンス」的なポイントのようです。
・1925年12月28日 - 財団法人大日本相撲協会設立が許可される。
1925年12月28日
太陽 山羊座 5°53'
木星 山羊座 27°59'
冥王星 蟹座 13°14' R
パラス 蟹座 19°00' R
ジュノー 山羊座 11°31'
キロン 牡羊座 27°24' R
ドラゴンヘッド 蟹座 25°34'
ドラゴンテイル 山羊座 25°34
滅茶苦茶感受点が推定Φ交点に入っています。
画期的な出来事だったのは間違いありません。
・1966年4月1日、財団法人大日本相撲協会から財団法人日本相撲協会に改称される。
1966年4月1日
太陽 牡羊座 10°57'
火星 牡羊座 17°23'
ジュノー 牡羊座 12°35'
ベスタ 蟹座 5°36'
このタイミングではスクエアが効いていますが、８月になると木星が蟹座に入ってきます。
また、この２年半前の１９６３年の秋にはドラゴンヘッドが蟹座に入り、変革の時を迎えていましたので、その辺りから改称の流れになっていたのかもしれません。
・朝青龍が泥酔して一般人に暴行し、引退。
・現役の大相撲力士が野球賭博など違法賭博に関与。
2010年1月1日
太陽 山羊座 10°35'
土星 天秤座 4°30'
冥王星 山羊座 3°21'
ジュノー 牡羊座 4°05'
リリス 山羊座 27°15' R
ドラゴンヘッド 山羊座 21°04'
ドラゴンテイル 蟹座 21°04
ノード軸が逆位置で入っての凶事ですので、もしかしたら５室カスプは山羊座で、これまで正位置としてきたのが実は逆位置の慶事をもたらす絶好調の配置だったのかもしれません。
・現役横綱、日馬富士関による暴行事件と真相を巡る情報撹乱工作が発生。
2017年11月1日
火星 天秤座 5°55'
天王星 牡羊座 26°01' R
冥王星 山羊座 17°11'
ジュノー 山羊座 13°47'
ベスタ 天秤座 22°06'
冥王星が決まってますので、思いのほか大事に発展しました。
2019年1月1日
土星 山羊座 11°24'
天王星 牡羊座 28°37' R
冥王星 山羊座 20°39'
パラス 天秤座 21°38'
リリス 山羊座 23°41'
ドラゴンヘッド 蟹座 26°50'
ドラゴンテイル 山羊座 26°50'
この年はトラサタだけでなく、土星もノード軸も入っていて、大きく事態が動きそうです。
推定５室カスプが山羊座ならばノード軸が逆位置に決まっており、絶好調の時期ですから良い方向に変化があるかもしれません。
推定５室カスプが山羊座だった場合、サビアンを見てみると以下になります。
山羊座６度～１０度、「土台」 社会の根底にあるものに関心を向ける
山羊座１１度～１５度、「選別」選ばれた人の貴族的な活動
山羊座１６度～２０度、「実際」 健康的な実在性
山羊座２１度～２５度、「勝敗」 競争原理
これらを見るに、どの度数かは確定できないものの、山羊座である事は間違いないでしょう。
対極の蟹座はと言うと、
蟹座６度～１０度、「犠牲」 新しい生存のための犠牲と構築
蟹座１１度～１５度、「真理」究極の価値に向かう
蟹座１６度～２０度、「展開」 自己と世界の構造的な関係
蟹座２１度～２５度、「共感」 社会のあり方を模索する
１１室カスプは５室カスプの公的な側面に対し、私的な側面を担うようで、ここをしっかりこなす事で公的にも発展するようです。
蟹座の半ば以降を見るに、狭い相撲界で閉じこもらず、世間一般の感覚を広く受け入れ、開放する事が成功の鍵だと思われます。
それが山羊座の正常な心身の健康と競争原理を育みます。
・1624年、四谷塩町長禅寺（笹寺）において明石志賀之助が行ったのが最初である。
この年のホロスコープを出すと、動きの遅い感受点は、
１室、乙女座、木星
２室。天秤座、海王星、ドラゴンヘッド
４室、射手座、ジュノー
５室、山羊座、ヴェスタ？
６室、水瓶座、セレス、パラス
７室、魚座、キロン
８室、牡羊座。ドラゴンテイル
９室、牡牛座、冥王星
１２室、獅子座、土星、天王星
となりますが、ハウスや動きの遅くない小惑星など多少ずれます。
こんな大昔のホロを相撲協会と関連付けて出す人はそうそういないと思いますが、占星術が出来る人は一度見てみると面白いかもです。
Φシステムは運命規定の基点年やハウスを特定できる利点がありますが、通常の占星術において私は素人に毛の生えたレベルなので、他の皆さんの方がより深く読めることでしょう。
それでも一応解釈を試みると、目立つのは６・９・１２室の不動宮のTスクエアで、６・１２のオポジションに２・８のラインが調停し、男性星座のミスティック・レクタングルになっています。
６・１２はサインで言うとブラックホールを背後に控えた「霊道」ですし、９室は哲学・宗教の部屋です。
２室の海王星もヘッドも宗教的ですし、それで稼ぎを得るので神事としての相撲が強調されています。
Tスクエアの突破口となる９室は牡牛座で、星座度数座標系で言う所の中東のイスラム原理主義ですから、神事としての勤めを厳格に厳密に、しっかり果たさないといけません。
度数は牡牛座１６，５０で殆ど１７度です。
１７度のサビアンは、独自の個性を確立する為に心身ともに全力で戦う哲学的な闘争の度数です。
１６度は教師が伝統を生徒に教え損なう度数で、若干こちらの方が古の教えが伝わらず、不心得者が増えた現実を見ると当たっているように思えます。
まあ、江戸時代から力自慢の不逞の輩や浪人が関わり、悪さをして幕府から禁止令が出たりしてますので、それが伝統と言えばそうかもしれませんが（苦笑）。
敗北フラグのパラスは６室の労働問題の部屋で、１６～２０度「組織」はマクロな視野で生き、２１～２５度「理性」は公の為に私心を払拭する帯域です。
これをやると敗北なので、ミクロな視野で個人的な目的で生きる必要があります。
それはつまり、相撲においてはマクロな組織の秩序維持などではなく、個人的な勝負に生きると言うことであり、その真剣勝負が神事として神様に捧げる価値のあるお供え物になり得ると言うことです。
冥王星やパラスを合わせて読むと、相撲協会は神事としての真剣勝負を第一に考え、八百長や賭博、暴力事件など以ての外と自己を戒める必要があるのではないでしょうか。
ヴェスタも推定１１室カスプにあるので、本分に立ち返り、「専念・専心」が大事です。
続いて、九星流占命術です。
ざっと流年を列挙します。
１６２４～１７０４年、兌為沢（歓喜）
１７０５～１７８５年、沢天夬（決壊） 1702年に興行的な勧進相撲が解禁され、全国の力士が大坂へ集中する（江戸相撲は危機に陥る）
１７８６～１８６６年、逆土生沢（焦燥） 勧進相撲の制度が整備され、相撲人気はうなぎのぼりに
１８６７～１９４７年、沢風大過（重圧） 明治維新・文明開化による逆風
１９４８～２０２８年、沢雷随（随行） 戦後のGHQ監督下での行政指導の遵守
１９４８～５６年、兌為沢 １９４９年、相撲再開。１９５０年、横綱審議委員会が発足。１９５３年、NHKでテレビ放送開始。
１９５７～６５年、沢天夬 相撲茶屋制度の改革、月給制の導入、相撲教習所の設立などの改革。栃若時代。
１９６６～７４年、逆土生沢 柏鵬時代。
１９７５～８３年、沢風大過 輪湖時代。
１９８４～９２年、沢雷随 千代の富士時代。
１９９３～２００１年、沢地萃（人気） 若乃花関や貴乃花関、そして曙関、小錦関、武蔵丸関らの海外力士など、アイドル的存在の力士が多数存在し、相撲が大ブームに。
２００２～１０年、沢水困（困窮） 若乃花関、曙関、貴乃花関、武蔵丸関らが引退すると、それと同時に相撲人気は下降線になった。朝青龍関の一人横綱時代。
●追記です。０７年、時津風部屋力士暴行死事件。１０年、大相撲野球賭博問題。朝青龍暴行事件。１１年２月２日（節変わり前なので１０年扱い）、大相撲八百長問題。
２０１１～１９年、沢火革（改革） 横綱白鵬関や遠藤関の活躍により大相撲の関心度がジャニーズの関心度を越えた。
２０２０～２８年、沢山咸（感応）
２０２９～２１０９年、沢地萃
２０２９～３７年、兌為沢
はい、見ての通りドンピシャで合致しており、基点は１６２４年で良いようです。
大運・沢水困の最後の年に朝青龍関の暴行事件が発生しています。
今年の年運は沢水困、来年が沢火革ですから今回の騒動を受け来年、相撲協会に変化が訪れるのかもしれません。
そして２０２９年から、大循環の８１年間のサイクルで人気絶頂期に入ります。
オカルト話で恐縮ですが、未来人からの話で相撲が将来的に世界的な競技「SUMO」となり、大人気になるらしいです。
そんな与太話は置いておくとしても、今現在でもロシアやウクライナ、フィンランド、バルト三国など、レスリングが盛んな地域で相撲人気が高まっており、将来的にはオリンピック競技化も視野に入っているそうですので、あながち「相撲の世界化」は有り得ない話ではないと思います。
●追記です。
ちなみに本命星・沢は韓国・北朝鮮と同じです。
循環がスタートする年もサイクルがちょうど被り、共に現在大運が革命ですので、今年の困窮、来年の革命と、大きな枠で変革を期する空気の中、事態は進行していきます。
朝鮮半島も相撲界もいざこざが勃発し、革命の気運が高まっております。
相撲協会との相性は、社会面の本命卦だけですが、貴乃花親方の場合、協会優位だと沢水困で困窮、親方優位だと水沢節で節制・危機管理。
日馬富士関の場合だと、どちらも沢なので兌為沢の歓喜です。
相性で見ると明らかに日馬富士関の方が良いですね。
貴乃花親方の方は、立場的に上位が確定している協会サイドから見て困窮なので、どう足掻いても良い印象を受ける事はありません。
一方、横綱の方は協会と相思相愛の蜜月関係ですので、猫可愛がりの隠ぺい工作は止むを得なかったのでしょう。
新しい情報ではビール瓶でなく一升瓶だったという話も出てきており、誤魔化せば誤魔化すほど世間一般からの印象は悪くなると思うのですが、年運が困窮ですから正しい判断を下し難いのだと思われます。
最後に九星流姓名判断で見ますと、日本相撲協会は火天大有となり、全てを手中に収める我が世の春の卦です。
色々問題が噴出していますが、相撲協会自体は無敵の運命を持っており、我が国の国技の将来はすこぶる安泰ですので安心して下さい（笑）。
ちなみに以前、憲法を改正すると国の運命も変わると言いましたが、どうやら相撲協会の運命を見るに、革命のような体制の一大変換が行われない限り、それは無理なようです。
相撲は江戸の初期から何度もルールや位置付けが変化して来たのにもかかわらず、その運命は江戸初期の頃に規定された循環を延々と回っているだけですから。
明治憲法は維新と言う革命によって規定されているので、今後もずっと日本国に影響力を及ぼし続けるでしょう。
●追記・訂正です。
ちょっと言い過ぎな点があったかと思うので削除しました。
また、明治憲法により規定された日本の運勢については下記をご覧下さい。
日本を占う（３）
https://ameblo.jp/kyuuseieki/entry-12285228282.html