先週末の連休は、数カ月前から予約して
とても楽しみにしていた、平ヶ岳に
ついに行ってきました!
今回はツアーに参加。
旅館に泊まることにより、
比較的短時間で登れる
「プリンスルート」と呼ばれる登山道まで
旅館の方がバスで送ってくださる
システムなのです。
正規の鷹ノ巣ルートは日帰りでの往復が
困難な長いルートなのにも関わらず
途中に山小屋やテント泊できるところが
ないんですよね
土曜のお昼に、新宿のツアー会社前に集合し
バスで奥只見は銀山平にある湖水荘という
宿に向かいました。
バスは、平ヶ岳と荒沢岳に登る人が
一緒に乗車し、宿も一緒。
関越道経由で途中で休憩とりつつ、
5時間くらいでしょうか。
可愛らしいログハウスが並ぶ湖水荘に到着
薄暮の山あいに灯りがついていて、
ホッとします
立派なお部屋にテンションが上がる
着いたら急いでお風呂に入り、
6時からご飯です。
ここで、急ぐあまり、タオルを忘れて
お風呂場に行ってしまい、
慌てて宿の方にタオルをいただいたのですが
パンダくんは既に入浴中で渡せず
部屋に戻るとお風呂に入ったパンダくんが
既にいるので、タオルどうしたの?と聞くと
「なかったけど、耐えた!」とのこと
どうやったんだろー…濡れたまま着たのかな。
さて、ご飯です。
吹き寄せが美しい
利き酒を注文しちゃいました。
八海山、緑川、鶴齢。
いずれも爽やかな辛口気味の良いお酒でした
イワナとナントカという魚(聞き漏らした)の
あいの子のお魚の刺身。
川魚と思えない、マグロのような、
サーモンのような、脂の乗った味わい。
イワナは炭火でじっくり
焼いていただいてました
それが、こちら
皮がパリパリ、身がフワッフワ。おいしーい
こちらはふきのとうと舞茸の天ぷら。
ナントカ桜の実の天ぷら。
他にも、あら汁、もち豚のホイル焼き、
お蕎麦など、盛りだくさん。
そして、お米は魚沼産の新米でした!
ついつい食べちゃう
贅沢な夕飯だった…
部屋に戻る時に、下の写真を発見。
皇太子様が登られた、ということで
プリンスルートと呼ばれるように
なったんですね。
外にはお月様
明日は晴れ、を信じて
パンダくんと早寝です。
翌日は3時起きです!
なんとか3時に起きられました
寝ぼけながらも宿の方が用意してくれた
大きなおにぎりを食べて、
出発ー
バスに乗り込む頃には、星も出てました
さて、宿を3時50分に出発。
平ヶ岳に登るメンバーは10名。
添乗員さんとマイクロバスに乗り込み、
1時間半ほど、凸凹の悪路を進み
中の岐登山口に到着
夜が明け始めてました。
バスの運転されてた方たちは、ひたすら
登山口で待ち続けてくれるそうです
頑張って早く登ってきます!
現地のガイドさんも合流して、
5時半、登山開始です。
登山口近くに水場があり、
湧水を汲むことができます。
私は帰りに頂いてきました
平ヶ岳という名前なのですが、山頂近くまでは
ひたすら急登が続きます
登っているうちに夜が明けてきました。
残念ながら雲でご来光は見えなかったなー
この、木の真ん中へんについているのは
熊の爪痕だそうです…
恐ろしやー
こちらは、クロベの大木というそうです。
まだまだ急登が続く、と、書いてあります
黄葉が美しい
その中をひたすら登る。
急登も後半、上の方になるにつれ、
ぬかるみが多くなってきました。
滑らないように気をつけて。
こちらはきれいですが、
触るとかぶれるので触ってはいけない
ヤマウルシだそうです。
うーん、まだ霧っぽいですね…
なんとか晴れてくれないかなー
所々に、宿の方かな?からの
メッセージが
励まされつつ、頑張って登ります。
急登ではありますが、鎖場はありません。
この大きな木はダケカンバだそうです。
白樺よりだいぶ大きいね!
このぬかるみ…
今回、レインスパッツ持ってくるように、
とのアドバイスがあったのですが、
穿いてきてほんとによかったよー
こちらはゴゼンタチバナの実だそうです。
花も実も可愛い
休憩をとりながら、2時間15分くらいかな。
どうやら急登をほぼ登り切ったようです。
いきなり開けた場所にでました。
幻想的な草紅葉と霧
池塘もあちこちに見えて、和みます
山頂近くは、お散歩コース
素敵だなー
さらに進むと、たまご石にでました。
ここで突然、晴れました
やったー
しかし!ツアーのガイドさんが、
「風化していて危ないので一通り見たらすぐに次に行きましょう!」
ということで、すぐに去らねばならず
もっといたかったな~。
黄葉が美しい・・・
たまご石を見た後は、山頂に向かいます。
春は、池塘におたまじゃくしがいるらしいです。
他の季節にも来てみたいな。
これは、ヤマハハコだったのかな?
リンドウはかろうじてまだ咲いている花もありました。
日が差してくると草がキラキラ
この草は初めて見ました。
ヒカゲノカズラ、というものでしょうか・・・。
ニョロニョロがたくさん集っているみたい。
これはガマズミ、かな?オオカメノキと迷います・・・が
葉っぱの付け根が切れ込んでないので、ガマズミなのでしょう。
草の海。風になびきます。
8:38、平ヶ岳山頂に到着!
山頂は狭いです。こちらに三角点があります。
何と書いてあるか読めなくなっていますが、
越後三山只見国定公園の?特別保護地区であり、
重要な自然環境保全上きわめて重要な地域とのことです。
平ヶ岳を境に、新潟県側は只見川、群馬県側は
利根川流域で、日本の中央分水嶺なんだそう。
燧ケ岳が姿を現すと、みんなで「おぉ~」と
かっこいいなぁ。登りたいなぁ。
山頂と思えない平らな場所です。
池塘と山頂のコラボ。
ゆるい下り坂を進み、
9:15、姫ノ池に到着。
湿原ならではの曇り空(負け惜しみではない!)
この山は・・・至仏山?
先日至仏山から初めて「生」平ヶ岳をみて
感動したのを思い出しました
姫が池のところで、ささっとお昼を食べます。
15分ほどしかなかったので、下山してからカップ麺を食べよう。
食べたら下山開始です。
これはドウダンツツジかな。
名残惜しいこの風景。
たくさん動画を撮ってしまいました。
こちらはリンドウの実だそう。
ちょっと細長いね。
カエデかな?きれいですね
とげがあるのでさわらないで、とガイドさんに言われたのは
多分これ。なんの草なんだろう・・・?
山腹のあたりが、いちばん色づいていました。
ぬかるみの急な道を下山しながら、ふとみると
きれいな黄葉
ついよそみ
赤い葉っぱ、黄色い葉っぱ
こちらは、タムシバの蕾だそうです。
コブシの仲間で、山に春を告げる花だとか。
もう蕾の準備してるんですねー
そしてこちらは、クロモジ。
高級な和菓子のヨウジに使われたりしてます。
葉っぱを揉むと、ミントのような芳香が
あります、とガイドさんが教えてくれましたが
うーん、あまりわからなかったなー
熊の爪痕、ではなく、は木の幹に落書きが
されていました
こんな場所に一体誰が?
こちらは倒れたクロベの木から、新たにクロベの
子どもが芽吹いてるんだそうです。
この芽吹いた子供が大きく成長してクロベ
の木になって、その時に親だった
このクロベの倒木が朽ちていく。
結果、クロベの木は倒木をまたぐように育ち、
大きなウロが根本にできると言うわけです。
こうして世代交代してくんだね。
山肌全体はまだ紅葉少し、といったところです。
これは雪渓のようですね。
落雷にあって多分裂けてしまった木。
立派だったんだろうなー
アキノキリンソウにもまた会えました
葉脈が美しい
額縁に入った絵のような風景
麓にはまだトリカブトが咲いてました。
綺麗な紫。
そして、なんとヒカリゴケも
遠目からでもわかるほど、
キラキラとした緑でした
水場で、空っぽになった水筒に
平ヶ岳の名水を満タンに補給
利根川、只見川、どちらの水なのかな
川の上に張ってあるロープは、雨降って
増水するとこの橋を渡れなくなるので、
ロープに簡易リフトのような椅子を取り付けて
引っ張って渡る時のものだそう
12時7分、無事下山しました
待っていたバスの運転手さん(宿の方)が
なんとビールやジュースをクーラーボックスに
積んで来てくれてたので
もちろん購入し、かんぱーい
パンダくんがふざけてビール缶を持って
飲む真似してたら、運転手さんが
笑って記念撮影してくれました
(飲んでないですよー)
また悪路をガタゴト揺られて湖水荘に戻り、
白銀温泉に入って汗を流しました
荒沢岳チームが戻るまで小一時間、
湖水荘の敷地内を散歩したり
お昼ご飯第二弾を食べてのんびり。
「山と湖と温泉」と書いてある
素敵なマンホール
ミゾソバという、ソバの仲間?
綺麗なピンクの花が咲いてました
荒島岳チームの支度ができたら
バスで帰宅です。
帰りは連休中日でしたが、そこそこ
渋滞してました。
とはいえ予定通りに着いたので、まずまず
今回も怪我なく無事に帰れて
素晴らしい景色が見れたことに感謝です
さて来週は、いよいよ待望のテント泊。
紅葉してるかなー