先週末、8月5日(金)~6日(土)に、
夏休みでずっと楽しみにしていた燕岳に
パンダ君と行ってきました
初めて師匠のTさんに武甲山に連れて
行ってもらってから早8年目。
実は初めての北アルプスなのです。
一緒に行くことになっていた山友のHさんは
体調が悪くなってしまい行けなくなって
しまいました
大変残念・・・Hさんの分まで楽しんできます!
前日の木曜日夜22時半ごろ、
竹橋の毎日新聞社ビルに行くと
そこにはたくさんの登山者スタイルの
人々が集まっていました。
ここから夜行バスで各方面に行くのです。
私たちは八ヶ岳経由で中房温泉行きのバスです
ほぼ満員、トイレがついていない
小さめのタイプのバスでした。
ザックは下のトランクに預け入れ、
出すことができないので
小さい持ち込みの袋を持っていくほうが
良い感じです。
水筒、エアー枕、上着を持ちこみ、定刻に出発。
出発してほどなく消灯です。
夜中の2時ころに八ヶ岳に停車、
他にサービスエリアに2回ほど止まりました。
(夜中に八ヶ岳で降りた人たちは、
どこかで仮眠できるのだろうか・・・)
5時半着予定のところ、5時過ぎに
中房温泉に到着
さわやかな朝です。身支度して、
朝ごはんのおにぎりを食べて、
さぁ出発です。5:46スタートと
ヤマレコには記録されていますが
登山届を出すポストが見当たらずウロウロ、
また、私がコンタクトを入れ忘れで戻り、
出発が15分ほど遅れました・・・
コンビニやお土産屋さんなど近くにないので、
行動食や水は絶対に持ってこないと
序盤、結構な急坂が続きます。
さすが北アルプス三大急登
面白いものがありました。
これはニカワホウキダケというもののようです。
6:28,第一ベンチに到着。
ここに水場があるとのことなので、
汲みに行きます。実は水場で給水するのも
初めてです
ところが、湧き水は出てなくて、
水たまりみたいなのがあるだけ
これしかないので、とりあえず水を
汲んでおきます。
これでよかったのかな??
(コップは置いてあったのだけど…)
水も汲んだので、先に進みます。
今回は、最近私がペースが途中で
落ちてしまうので、
最初の30分はゆっくり歩いてもらって、
そのあと徐々にペースアップするよう、
パンダ隊長にお願いしておきました
そのためか、最後まであまり疲れず
歩くことができましたペース配分、大事です。
こちらはヒヨドリバナ。
マリオに出てくるようなキノコ!
ベニテングダケでしょうか。きれい
機械音がすると思ったら、これは
合戦小屋へスイカを運ぶための
ケーブルのようですね。早く食べたい!
6:53 第二ベンチ到着。このあたりは
ゆるやかで歩きやすい道でした。
休まずどんどん進みます
雲海が見えてきました
テンションアップ、どんどん進みます!
白っぽいじゃりじゃりした道ですが、
ほとんど滑らなくてとても登りやすいです。
花崗岩だそうです。
また、道もすごく整備されていました。
同じ200名山でも色々あるんだなぁ~と
パンダ君と話しながら進みます。
富士山も見えました
こちらはゴゼンタチバナの赤ちゃんかな?
と思っていたのですが、下の写真と見比べると
ちょっと葉っぱの形が違いますね・・・
こちらがゴゼンタチバナ。
第三ベンチを過ぎたあたりから、
少しずつ道が急になってきました。
今回、私の心拍数が180を超えてきたら、
少しペースダウンするよう
声をかけることにしていましたが、
休まずゆっくり行ったためか
ぎりぎり大丈夫でした。
第三ベンチ7:20、富士見ベンチ7:49、
そして8:16に合戦小屋到着です。
ここでスイカを食べたかったのですが、
まぁまぁ良いペースで疲れてもいなかったので、もしかしたらこのまま大天井岳に
行けちゃうかも!と思い、
あんぱんだけサクッと食べて
先に進みました。帰りに食べよう
合戦小屋の鬼さん、かわいい
初めて会ったこちらは、
マルバノイチヤクソウ のようです!
まだつぼみなのかしら。
こちらはおそらくミヤマコウゾリナ。
これはクロヒトウレン。黒い!珍しいなぁ。
8:49 合戦山到着。この三角点
こんなに大事にされているのに、
後で調べたら三等三角点のようです。
(何等か、標識が破損していて
わからなかった)
せっかくなので、ライチョウのぬいぐるみ、
ライちゃんとパチリ
今回はライチョウに会ってみたいなぁ~
ウサギギクです。
いわゆる「お花」って形ですね。
チングルマはもう果穂になってました。
急登とはいえ、登りやすい道です
こちらはオンタデでしょうか。
クルマユリもきれいに咲いてました♪
上のほうに行くにつれ、
花が多くなってきました。
テガタチドリのようです。
そして、ヤマトリカブト(だと思う)
あとで花を調べてみると、「トリカブト」の
中にもいろいろ種類があって
どれだろう~と悩みます
これは大きい!エゾニュウ?
あ、見えました!燕山荘です
ついた~
ちょっとガスってます。9:29に到着。
山小屋で受付をした時に大天井岳方面の
天気を聞いたのですが、
どうやら2時くらいから雷雨かも
しれないとのこと
稜線沿いの道なので、雷が来たら
逃げ場がないんですよね・・・
残念ですが、今回は燕岳だけになりそうです
(そもそも大天井岳までいったら
夕飯に間に合うか問題もあるけど!)
さて、山小屋は、泊まりたい山小屋
No1といわれるだけあって大変快適でした。
部屋は2人部屋。ザックは廊下の
ザック置き場におけます。
小さい棚もあってとても便利!
唯一の難点は、下の階だったのですが
天井にしょっちゅう頭をぶつけたことかな
2階建て!ほかに個室もあるようです。
ちょっとお腹すいたので、早めのお昼ごはん。
大天井岳行きたかったな~とパンダ君
100回くらい言ってました
ベンチのそばには、山男さんの岩。
お会いできてうれしいです
お昼食べたら、では燕岳へ行きましょうか。
荷物も置いてアタックザック
(プールのバッグです)なので軽い!
おぉ、コマクサです!
見渡すと、一面のコマクサ
こんなにたくさん・・・驚きました。
タカネツメクサです。
めがね岩から、アルプスの山を
のぞくことができました。
ちょっと大きめの鳥さんがやってきました。
ぐぇ~ぐぇ~と鳴いてます。
も、もしかしてライチョウ?
とおもったら、ほかの人に
「ライチョウではないですね~」と
教えてもらいました
後で調べたら、ホシガラス でした。
(町にいるカラスより親しみやすい感じ)
11:33、燕岳山頂到着!
(ものすごくのんびり歩いてたので、
多分ふつうは30分くらいで着くんだと思います)
やった~、アルプスだ
こんな隙間から、きれいなチシマギキョウ。
あの、よくインスタなどで見ていた
イルカ岩やっと会えた!
いるかをなでなでしている
写真を撮ってみました
のんびり山小屋に戻ってくると、
なにやら人が集まって写真を撮っています。
のぞいてみると・・・
かわいらしい小鳥さん

大天井岳に行けなかったパンダ君、
失意のポーズ
「大天荘に泊まることにしてたらよかった」と
何度も言ってました・・・次は行こうね!
この稜線は大天井岳、そして常念岳、蝶が岳に
続いています。槍ヶ岳にも行くことができて、
大変人気の縦走ルートとのこと。
次は歩いてみたいな~
雲が稜線でせき止められていました。
山の天気は変わりやすく、晴れていたかと思うと
急にガスがかかってぼんやりしたり。
燕山荘のあたりはお花畑になっています。
とりあえず、ここまでこれたことに乾杯
標高差1300メートルです。
今までの低山での下積みがよかったのか、
楽に登ることができました。
(パンダくんのペース配分もね!)

のんびりくつろいでいると、また
人が集まって写真を撮り始めました。
のぞきにいくと・・・
あ!ライチョウです!
家族でお散歩しています
やっと会えました。
しばらく見ていましたが、
人を怖がらず、のんびりと花をつついて
食べている様子でした。
お母さんライチョウは、終始ヒナたちを
見張っていました
さて、日も差してきたので、
大天井岳方面の下見かねて
お散歩に行きました。
10分ほど歩いたところで・・・
またライチョウに遭遇!
道の真ん中で堂々とお散歩してました!
(まぁ人間が勝手に道って言ってるだけ
なのですが)
なので、これ以上先に行けません
他に人もいなくて、ライチョウさんたちを
独り占めです
ヒナたちがひなたぼっこ。
お母さんライチョウは「く~、く~」と
優しく鳴いてました
いつかこの道を絶対歩いて次の山に行く・・・!
その日までトレーニングしよう・・・
(隣の山なのに3時間半かかるんですよね)
ライチョウと山の景色をしっかり楽しんで、
燕山荘名物のケーキも食べることにしました。
このカフェ、OPEN時間が4時半です
下界と同じような豪華なケーキ。
ヘリで運んでいるそうです
感染対策のため、30分の時間制限がありましたが
のんびりとお茶できました。
燕山荘の裏手も、お花畑。
トウヤクリンドウも見つけました。
この花が咲き始めると、
もう、秋なんだそうです。山の夏は短いなぁ。
裏側から見た燕山荘と山バッチ。
山小屋の隣にはテント場があり、ぼちぼち
人が集まり始めていました。
40張りなので、早めに来ないと
場所がなくなってしまうそうで
その場合は大天井にあるテント場に
行かないといけないそうです
この度購入した燕岳のTシャツを着てみる
パンダ君。私服として町でも着るそうです
そして、本日3回目のライチョウさんたちとの
遭遇
多分、2家族が燕山荘の周りに住んでいる
そうです。
(燕山荘のブログに書いてありました)
私たちは早めに山小屋についたため、
夕食は5時からとなりました。
ハンバーグとお魚と…豪華だなー
夕食は黙食でとのことで、その間なんと
燕山荘代表の赤沼さんという方が、
ずっとスライドを映しながら、登山のこと、
燕山荘の環境、取り組みなどについて
色々お話しいただき、ものすごく
わかりやすく、いい話ばかりで感動しました
ありがとうございました
ご飯を食べ終わって部屋に戻ると、
ほどなく、6時にパンダくんはぐーぐー
私も7時には寝てしまいました。
翌日3時ごろ、上の階から物音がしてきて
なんとなく目が覚めました。
外に出てみると…
うーん、星は見えないなー
しばらくカメラをいじっていると、
星空を撮影していたオジサマが
「三脚ないとうまく撮れないよ~」と
色々教えてくれました。
そうこうしているうちに、星空が見えてきました!
オジサマに教えていただいた設定で、
なんとか星空の撮影ができました
(三脚、次回は小さいのを持っていこうかなぁ・・・)
テント場もきれいです。
顔を洗ったり荷物の整理をして
食堂に行くと、4時半からの1回目朝ごはんに
すでにたくさんの人が並んでました!
もう一度外に出ると、もうすぐ日の出
ご来光を見ようと、たくさんの人が集まっていました。
天気よさそうです!昨日はどうしても見れなかった
槍ヶ岳の穂先も見えました
パンダ君を起こして、ヘッドランプを付けて
もういちど燕岳に向かいました。
途中でいい場所があったので、そこから
日の出を待ちます。
おぉ~いい一日になりそう
彩雲がかかったような朝の空。
遠くに今歩いてきた燕山荘が見えます。
反対側は、モルゲンロート。
槍ヶ岳も赤く染まっています。
槍様は登る予定はないけれど、カッコイイから
写真撮りたくなりますね
雲海が朝日に照らされて美しい
帰り道、槍ヶ岳とパンダ君の2ショット。
ついでに私も

さて、7:03、燕山荘を出発です。
ハクサンフウロが朝日で美しい!
ミヤマキンポウゲ。
花がピカピカと光っています
ヤマハハコも。
ミヤマアキノキリンソウもちょうど見頃でした。
(黄色い花って似てるから
見分けにくい・・・)
槍様、また見に来るね~!
そして、滝のような雲海も。
さて、お楽しみの合戦小屋にいよいよスイカ
甘くてほんとにおいしい
スイカも食べたし、後はほんとに下りるだけ。
この日は土曜日とあって、合戦小屋を過ぎたあたりから
どんどん人が登ってきて、渋滞するほど。
登山道はあまり広くないので、しょっちゅう道の譲り合いがあり、
かなり待ちました。
テント装備の方もたくさんいて、あんな重い荷物で
この急坂をよく!と尊敬
下山の終盤で、もう1つうれしい出会いがありました。
アサギマダラがいたのです。ふわふわと舞って、
お花に止まりました。
吸蜜に夢中になっていて、羽に触れても
全然動かないくらいでした




ついついソフトクリームも頼んでしまった
長くてびっくり!
バスに乗ろうと温泉を出てちょっと下ったところに・・・
あった!登山ポスト。見逃してました
13時発のバスで新宿まで戻り、今回の登山は終了
念願の燕岳に行けて、本当に良かった。
前の週に感染のため山小屋が閉鎖していたので
行けないかと思っていましたが、運よく行くことができ、
幸い天候にも恵まれ、本当に感謝です。
次はどこの山に行こうかな~