ドラマだから史実と違ってあたりまえ
くらいの軽い気持ちで楽しんでます私は。
それにしても今年の作品は心臓に悪いわ~
次々に人が殺されていくんだけど、あまりにもむごい。
「非道い、非道い!!よりともキラ~イ」
って騒ぎになるのも無理ないです。
恩人だろうと身内だろうと親密な相手を容赦なく切って捨てる。
しかもすっかり油断させておいて不意を衝くやり方で
殺される方も納得いかないまま悲痛な叫び声とともに・・・。
戦国乱世のこと、親族血で血を洗う争いなんて珍しくありません。
源頼朝に限った話じゃないのですが、平家物語や義経悲話のほうが庶民の心に沁みるぶん、非情なイメージが際立ちます。
ただ、どんな理由があるにせよ、信頼を表明した矢先とか、ベタ褒めした直後とかに真逆の行為に出るのは野蛮です。見ているだけで胸がつぶれる思いです。
佐藤浩市さん演じる「かずさのすけひろつね」が見せしめに殺された回では視聴者の間で大騒ぎだったようですが、私もショックで2,3日忘れられませんでした。
頼朝の後援会長みたいな人よ?「武衛、武衛」って呼んで親しんでくれたのに気位の高い頼朝には、タメぐちたたく無礼者としか思われなかったようで、坂東武者を統率するため利用されてしまったんですね。
荒くれものの集団みたいな坂東の武士にも誇りがあるから、源氏の身内争いになど巻き込まれたくないと秘かに反旗を翻そうとしていたのです。それを食い止めたのがひろつねだったのに・・・。
汚名を着せられた上、脇差をかすめ取られ、背後から切りつけられる辱めを受け、義時にも助けを求めつつ、大好きな頼朝の目の前で惨殺されるシーンは、つらくて長かったです。
殺るか殺られるか。
嘘、裏切り、謀略、人の命の軽いこと。
今もそんなに変わってないかも。