- 伝説の灘校教師が教える 一生役立つ 学ぶ力/日本実業出版社

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またしてもこの本でごめんなさい。
いろいろ考えさせられることが多くてねえ~(^_^;)
教育とは、かくあるべきというのはもちろんのこと、なんたって
100歳現役、人生の大ベテランが書いた本ですから「人生の指南書」
として活用できる人もいるかと思われます。
人生をより豊かにする
なりゆきに任せる生き方
趣味にのめりこむ、「横道」にそれ続けるということとともに、私の100年におよ
ぶ人生を象徴するキーワード、それは「なりゆきに任せる」です。
だいたい、自分がこれまで生きてきた道を振り返ると、重要な転換点、つまり、
就職、結婚、第二の人生といった場面においては、言われるがまま、なるよう
になるといったように、ときの流れに自然に寄り添うことが実に多かったわけ
です。
人生も人それぞれですから、彼の人生はあくまでも彼一人のもの。
誰にでも当てはまるものではありません。
生まれた環境も違えば、持って生まれた性格も違いますから、なにがその人の
幸福か、その人にしかわかりません。
でも私には、なりゆきにまかせる生き方が、とても自然な気がします。
運命は自分で切り開くもの。
死ぬまで闘うのが人生。
悪あがきでもなんでも、なにもしないよりはマシ。
血気盛んな若い頃は、つねに闘いの日々でした。
理不尽なこと、矛盾したことは許せず、相手に突っかかっていったりしました。
自分の中の葛藤もあり、いつも心穏やかでない状態だったと思います。
そんな時代もあったからこそ、今ではもう悪あがきせずに心静かに死を迎えたい
と願うばかりです・・・・・・・・・・・・って、私まだ死ねませんけど。(・_・;)
思えば闘いの時代も、流れに逆らってのことでなく、思うがままなすがまま、我が
意に従い、ひたむきに生きていたとも言えます。
自然体で、なりゆきにまかせていたということかもしれません。
それで後悔することは少なかったと思います。
むしろ言いたい事が言えず、押し殺してしまうことの方が、私には自然に逆らう
やり方ですから。
結果として、良いことばかりでもありません。
夫婦間のことで言えば、なりゆきにまかせて結婚し、なりゆきにまかせて口論し
なりゆきにまかせて会話することをやめた結果、夫婦の絆らしきものは全く無く
ただ同じ家に住む同居人状態となっています。
けれどそれが私にとって不幸なことかというと、そうでもないのです。
心穏やかに暮らせるならば、話しても通じない相手とは下手に口をきかない方が
お互いのためだということが、自ずと分かってきたのです。
私の今の暮らしは、家と会社の往復ばかりで、ここ何年もの間、旅行にも
家族での外食にも行っていません。
でもその方が良いのです。
せっかくの旅行も外食も「おこりんぼ」が一人いるせいで、心から楽しめたこと
がありませんでした。
不快な思いをさせられることが分かっているのにわざわざ高い料金を払う気
にはなれません。
これから先のことを思うと、やはり離婚するしかないでしょう。
お互いに、一緒に居ても仕方がない相手ですから。
ただ、今はそうとしか思えないことも、なりゆきにまかせてみようと思います。
人は変化するもの。
時代も激動の時を迎えています。
家族全体の立場や関係も変わりつつあります。
人は一人では生きられないこと
感謝するべき相手は誰か
お互いに気づくことが、もしかしたらあるかもしれませんから・・・。