『この世を生きるには真剣さが必要だと真面目に考え違いをしている』


あなたは不真面目な人を見てどう思うでしょうか?

面白い人だと思うでしょうか?

羨ましい性格だと思うでしょうか?

忌々しい人だと思うでしょうか?

苦々しい人だと思うでしょうか?


あなたがどう思うおうとその人は変わりません。

あなたがその人にそんな態度で人生は渡っていけませんよと忠告しても、聞き入れては貰えないでしょう。

あなたは真面目に″不真面目な生き方″を諫めようと思うでしょう。

余計なお世話をしているのかもしれないけれど、良くないことだと真面目に思うでしょう。

他人は変えられない、変えられるのは自分だけ

真面目であればあるほどこの真実を忘れがちです。

そういう意味では真面目な人は自分を変えられない人なのです。

あなたは毎日自分が違う人間になっている事を知っていますか?

昨日の自分と今日の自分は違う自分なのです。

身体の細胞が常に入れ替わっているから違う人間だと言う話ではありません。

あなたという人が違うのです。

今日の自分からしたら昨日の自分の行動を理解できないことがありませんか?

何故あんな事をしたのかと分からないことがありませんか?

何故あんな言い方をしたのだろうかと思うことは無かったでしたか?

昨日の自分はおかしな判断ミスをしたなあと思うことがあるなら、あなたは確実に昨日のあなたではありません。

あなたは日々変わっているのです。

あなたの真面目さ具合も変わっているのです。

真面目さの思い込みはかなり根が深いので一朝一夕で変わるものではありませんが確実に変わっているのです。



深刻な問題を抱えている時ほど真面目になるのは問題に対して当事者意識を持っているからです。

自分が何とかしなくちゃと真面目に考えるからです。

昨日の真面目さは捨てて、今日の真面目さで改めて考えることをしないと深刻さは増すばかりです。

状況も日々変わりますから深刻さも変わるでしょう。

深刻に考えること無い問題となっているかも知れません。

深刻さが増しているとしたらそれはあなたがあなたに深刻申告しているからにほかなりません。

こんなに深刻なんだ、真面目に考えなくちゃいけないことなんだ、自分はこんなに問題に対して誠実に取り組んでいるんだと言う自分に対するアピールなのです。

自分の誠実さを証明する為に深刻申告しているのです。

昨日の自分として問題を深刻に捉えず、今日の新しい自分として問題を考えることで解決の糸口を掴むことが出来るでしょう。

一気呵成に問題を解決出来ないように自分も変わりません。

少しずつ少しずつ変わって、真面目さも変わって問題を捉えられるようになれば深刻申告も変わるでしょう。

深刻申告と言う自縄自縛の罠をほどく鍵はあなたが日々変わっていると言う自覚なのです。