昨日は、前商工会長の叙勲受賞の祝賀パーティが開かれた。
お祝いのため、大いに飲む。
前商工会長には、30年以上にわたって公私に厚誼を得ている。
盛大な祝賀会を開いてあげることが、日頃の恩返しにもなる。
そのために、大いに飲む。
200人近くの招待者で会場はあふれていた。
丸テーブルの隣席は、左側にゴッちゃんと、右側に隆ちゃん。
ゴッちゃんは別府からやってきている。
納税組合の役員として長年のおつきあいで、
誠実な人柄で多くの人から慕われている人だ。
楽しいお酒をたしなむ人で、酒の席ではいつも笑いが絶えない。
隆ちゃんは、このブログにもたびたび登場する、味噌屋の四代目。
愉快な酒だが、ここんとこドクターから禁酒を強いられている。
命を取るか、焼酎を取るか…
隆ちゃんには究極の選択のようだ。
隆ちゃんの3人の娘さん達は、わが家の息子達と同年代。
会うたびに、言われる。
「オイちゃん、お父さんをお酒に誘わんで…」
言われるまでもなく、命あってのエンターテイナーだ。
今日は、名水のお湯割りで行こう…と約束していた。
食前酒で乾杯が終わると、賑やかな祝宴に入る。
テーブル担当のコンパニオンは、19歳の学生さん。
自分の父親のつもりで怒ってもいいから、
焼酎を持ってきたらダメだと念押ししていた。
たとえ隆ちゃんが飲めなくとも大丈夫。
左には、別府の夜の帝王のゴッちゃんがいる。
運ばれてきた冷たいビールをゴッちゃんに注ごうとすると、
「いや、今日はハンドルキーパなんや。
二人を乗せて来ちょんけん、アルコールはダメっ!」
何ということだ。
せっかく大いに飲んで賑やかにしようと思ったのに。
右手は名水のお湯割り、左手はノンアルコールビールか…
手勺でビールを注ぐ。
酒を控えている酒好きにお酌などさせるのは、マナー違反である。
地元の酒宴は、すごい。
乾杯の後、盃とお銚子を両手に、
右往左往する人が入り乱れる。
知人と盃の交換をするのだ。
酒の弱い人はビール瓶をもって、注いで回る。
われわれのテーブルに挨拶にきた人が、
ゴッちゃんにもビールを注ごうとする。
ノンアルコールが半分ほど残ったグラスで、
自己紹介しながらゴッちゃんが受けようとする。
「ゴッちゃん、飲んでいいん?」
根がビール好きな人の習慣とは怖いものだ。
寸前のところでビールをノンアルコールに替えた。
発起人の一人として、来賓や遠来の招待客に敬意を表する。
地元の慣習に従って、盃と銚子を持って上座を一回りして戻って来た。
右側の席は…と見ると、もういつもの隆ちゃん。
芋焼酎の水割りを片手に、すっかりご機嫌の様子だ。
「大丈夫っちゃ。ペースを落として薄い焼酎やけん…」
19歳のコンパニオンをたぶらかしたのか、
はたまた別のコンパニオンに持ってこらせたのか。
禁酒命令のことなど知らない人が、
焼酎の他に、ビールや酒も注いでいる。
二次会は、いつもの居酒屋。
すっかりご機嫌の隆ちゃんもいる。
もう完全にいつものペースで、
芋焼酎のお湯割りグラス片手にご意見番の様子だ。
私も、昼間からの酒で、すっかり酔ってしまった。
夕刻には完全に出来上がって帰宅した、…はずである。
服だけハンガーにかけて、そのまま茶の間で眠ってしまっていた。
今朝方、家内から聞かれる。
「だいぶん酔っぱらってたけど、隆ちゃんは一緒じゃなかったん?」
下着姿で眠っている時、まだ隆ちゃんはどこかを彷徨っていたようだ。
ご家族が心配して行き先を尋ねてきたという。
隆ちゃん。
もう完全に病院に隔離された方がいい…
じゃないと、またオイちゃんが誘って飲ませたんだと、
かわいい娘さん達から叱られてしまう。