昨日、17日のことである。


午後から観光協会の理事会があった。

その理事会の開かれた同じ建物には、

靴下石田さんが真面目に仕事をしているはずの職場もある。


 久々に顔を出して帰ろう。

 繊細な気配りをする靴下石田さんのこと。

 いろいろ噂話を聞いて、

 こっちにあれこれ連絡することができないのだろう。

 ちょうど隣の課で、仕事がらみの打ち合わせもあるし…


と、会議が始まる前までは、そう考えていた。


理事会の方は、個人的な進退問題で余分な時間を費やしたものの、

有意義な議論が展開された。

国東地域が世界農業遺産に登録したことに、観光協会がどう関わるか。

「銀たち」と呼ばれるタチウオや、

「姫だこ」と呼ばれるマダコを、銘菓にできないか。

…等々。

調子に乗って、ここでアイデアをあまり披露できないのが残念だが(笑)


で、会議が終わって、まずは仕事がらみの打ち合わせ。

それが終わると、隣の部屋のドアをノックした。

靴下石田さんがいる所とは、反対側だ。


教育長に、ご機嫌うかがい。

家の長男が小学校の時お世話になった恩師だ。

ノックして入ると、二人の先生がいる。

この二人の先生もまた、息子達の恩師。

二人とも国東市の教育界のリーダーとなって活躍している。

20年ほど前、息子達の担任をしている頃は、

子育てについてアーだコーだと議論しながら、

よく一緒に飲んだものだ。


どうやら3人で、真面目な話の最中らしい。

長居はできない。


教育長に、先日いただいた「ふるさと国東の偉人伝」の、

読後感想を簡単に伝える。

二人の先生方には、肩をたたいて、

「今度また一緒に飲もうぉ~」

なんて、およそ神聖な場所に相応しくないお誘いをして、部屋を出た。


もう一ヶ所どっかによるはずだったな…

どこだったっけ?!

石油スタンドの市況調査は、帰りの車中でもいいけど…

と、ぼんやり考えながら駐車場に向かう。


炎天下で2時間以上日光に晒していた車は、

もう蒸し風呂を通り越した地獄。

早く帰ろう。

庭に水を打って、

ぬるめの風呂にゆったり浸かって汗を流し、

ジャガリコをツマミに冷た~いビールを飲もう。


悲しいことに、還暦を迎える思考回路は、かつてのように複数系の機能なんてない。

鼻の先にニンジンをぶら下げられた馬のように、ひたすらわが家を目指したのである。



……


そして。

一日経った、今夕。

暑さですっかりねばねばした身体洗い流し、

湯船に浸かって足を伸ばし足先を見て思い出した。


あっ、靴下を履いた石田さん!



そういう訳なのです。


隣の部署で大きなガラガラ声で話しておったと思ったら、

一言も声をかけず、いつの間にか帰ってしもぉうちょった…

薄情者の、Qとんめ!


と思っていたら、大きな誤解。

炎天下のこのクソ暑い夏の熱波に、熱き男の友情まで焼け焦がされぬように。


またついでの時、寄るけん。

本当にごめんな、靴下を履いた石田さん。