ホテルの朝、のんびり過ごす時間は大好きだ。
特に連泊の中日。今回のように用事が昼からの時は尚更である。
ちょっとしたヘマで、
眼鏡屋にフレームも修理してもらうため、
早めに出かけることになったが、
それでもまだ時間はたっぷりある。
朝刊を持って、バスタブにつかる。
半身浴で汗を搾りだす魂胆だ。
暑い節電モードの東京で、
流れる汗を今のうちに少しでも出そうと、
非科学的なアイデアに一人ニヤッとしてみたりする。
新聞紙を器用に畳んで半身浴をする。
ん⁈
足を伸ばそうとして、違和感を覚える。
ピタッとくっつけた背中、特に腰のあたりが、まるで吸盤のようにバスタブに吸い付いた感じだ。
力を入れて離そうとする。
ズボッ、ズビッと鈍い音が、お湯を伝わってきた。
ああ、イヤだ。
連日連夜のビールとカロリーの高い料理で、腰の脂肪は背骨を挟むようにせり出している。
さらに尻と胴についた脂肪で、まさしく吸盤化状態となっているではないか。
ゆっくり汗を流してさっぱりした半身をひねって大きな鏡に写して気づいた。
あ~、大学時代を共に過ごした旧友達は、
この無様な吸盤つきビア樽を見て、
年月の流れを笑うことになるだろうな。
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