滋賀県の縄文時代の遺跡から、日本最古と思われる土偶が見つかったらしい。
「高さ3・1センチで、女性の上半身を写実的に表しており、縄文人の精神世界を探る手がかりに…」
と報道されている。
(「日テレ・NEWS24」から借用)
かなりグラマーな女性がモデルである。
縄文時代の女性は、こんなに現代人のような体型をしていたのだろうか。
縄文時代の精神世界…などと、わざわざ難しい学術的用語を使わなくてもいい。
縄文時代も、スケベな男がいたのだ。
首に開けた穴に紐を通し、ネックレスにして肌身離さず持っていたのに違いない。
今までよく教科書で見かけた土偶は、大きな目と大きなお尻だけが強調されている女性の土偶であった。
両脇の上の、アセモと見間違うような乳房は、実物を注視したことのないニギビ面の中学生にとっても、あまりに現実離れしていると思われた。
しかし、発見された土偶は、ニュースや新聞で見る限り、縄文時代とは思えない写実性を感じる。
ルーブル美術館にドデカーンと展示された、ミロのヴィーナス像の豊潤な乳房に似た驚きを覚えた殿方は、私一人じゃあるまい。
我々の日本人の祖先も、なかなか捨てたものではない。
現在の彫刻美術の評価に値するかどうかは別として、明らかにエロスの香りがする。
そして思い出した。
中学校の頃、できたばかりのグランドは石ころだらけだった。
予算の関係か何か走らないが、山から運んだ普通の土でグランドを整地したのだろう。
月曜日の朝礼の後、全校生徒で横一列になって、石ころ拾いをする。
結構こぶし大の大きさの石ころもゴロゴロしていた。
ちょっとませた友だちは、そのこぶし大の石ころを、排水路のセメントの角にこすり付けて加工する。
きっと砂岩だったのだろう。
こすられた箇所は、白い粉となって凹んでいく。
そして、何時間かすると、石ころは、大きな臀部になったり、豊潤な胸の谷間になったり…
見事に変貌して、彼の宝物になった。
あまりに現代風な土偶の登場に、高度成長期のハナタレ小僧の作品が、その縄文時代の遺跡に紛れ込んだのではなければいいが…
と、つまらぬ心配をする。
かつて、大分県の縄文時代の洞窟から、壁画が発見されたことがあった。
スペインのアルタミラ洞窟の壁画より、はるかに古いものかもしれないと大騒ぎになった。
が、しばらく経って、子どもの頃その洞窟で墨で落書きをしたことがあると、一人の老人がと名乗り出た…
そんな懐かしい出来事も、ふと思い出しながら。

