羽田空港に11時過ぎに着く。


11時20分発は厳しいので、次の便にする。
次の大分行の便は、14時35分だ。
3時間半を空港で費やすことになるが、そう苦痛ではない。


第2ビルの4階にあるトンカツ専門店、かつ玄に立ち寄る。

かつて羽田空港ビルが一つだった時は、待ち時間は寿司田のカウンターで冷酒を飲んでいた。
全日空と日本航空の発着が別々のビルになってから、全日空を利用する時は、このかつ玄で生ビールを飲んで帰ることが多くなった。


11時10分。
開店したばかりのかつ玄の店内には、まだ2組3人の客しかいない。


迷わず注文する。
「生ビールと、厚切りロースかつ膳!」


あらかじめ持ってきたキャベツの千切りに、胡麻だれドレッシングをかけて…
キューっと、生ビールを飲む。
当然、ロースカツができあがるまで、ビールがあろうはずがない。


2杯目の生ビールと、厚切ロースカツ膳がくる。

越後産だというそれは、アツアツ、ホゴホゴ状態だ。

生ビールに、よく合う。

ビールがなくなったところで、ご飯を頬張る。
新米だろう。

香りがよくて、テカテカの艶がある。

ホカホカご飯もまた、生ビール同様ロースカツとの相性がいい。


美味いものは、残すということができない。

完全な満腹状態で、かつ膳を出る。


いかん…
また太ったかもしれない…
と反省するのは、すべて残さず完食した後だ。


満腹になると、睡魔が襲う。

出発待合いロビーで、仮眠する。
いや、熟睡していたのかもしれない。

どれくらい眠ったのか…

出発時間まで、まだ1時間半ほどある。

ぼんやりした頭で、ボツボツ搭乗口に行っておこうと思う。

もし、搭乗時刻になって眠っていても、慌てて走っていく必要がないようにと思ったのだ。


搭乗口は、68番だ。

ビルの一番はずれにある。

近くまで行くと、搭乗口の前のロビーには、イスがない。

67番、69番搭乗口前の待合席と、供用するようになっている。


そして、悪いことに、68番搭乗口の前には、「Cafe & Beer」の看板が。

結局、そこでまたビールを飲むことになった。


人懐っこい店員のお兄さんが、ビールと生ハムを運んできて言う。

「2杯目からは、1杯200円割引ですから…」

そんな商売が、空港の中であるの?

どっかの居酒屋じゃあるまいし…


ギネスだというその生ビールは、200ml程度のほんの小さなグラスに注がれているだけだ。


「上手な商売だねぇ~

 こんな小さなグラスじゃ物足りないし…

 2杯目から200円安かったら、割得感あるから、皆さんオカワリするでしょ…」

と、言い訳しながら2杯目を頼む。


そこで、結局3杯。

本日の第2空港ビルは、私にとってまるで大きなビアホールみたいなものだった。


3時間の待ち時間のほとんどを、飲んで、食って、眠って…

メタボ腹が、少々の腹筋で一向にスリムにならないはずだ。