先月7月24日に、五木寛之氏の講演会に参加した。


そしてその夜、「七人会」が発足したのである。


(詳しくは、「講演を聴いて」
21.07.25)




その七人会が、昨夜開催された。


言い出しっぺのような立場上、差し入れに甕雫(かめしずく)をぶら下げて行った。


甕雫は、宮崎の甘藷を材料にした、20度の香り高い芋焼酎である。





すごい。


ほとんどが参加した。


6名である。


1名の欠席は、新型インフルエンザ対処の緊急会議が入ったらしい。


女将への電話で、本当に残念と伝えたらしいが、まんざら嘘ではなかろう。


酔っ払った時の約束で、何人が来るのだろうかと心配していたが、いやはや大したものである。


飲んだ席で始めて出合った、それまでは見も知らぬ連中ばかりだというのに…


愛すべき酔っ払いたちである。




七人会の会長には、バーコード氏が決まった。


会長の控えめだが実直な挨拶で、乾杯が始まる。


女将の美味い手料理と甕雫で、一気に場が盛り上がった。


詳しい素性は明かす必要なし。


実名も公表せず、これからの呼び名は、希望するニックネームということになった。


年齢も、性別も、仕事や肩書きなどお構いなし…ということである。





みんな真面目な性格だからなのだろうか。


結構、本名や職業を隠すことなく披露している。


ただ、一番真面目で実直そうだった会長が、


「私は、『ミスター・ティー』と呼んでください」って。





それはなかろう。


「ミスター・ティーさん」なんて怪しげだし、第一長ったらしい。


呼んでいるうちに、酔いが回ってしまうというものだ。


「『カイチョー』でいいでしょ、『カイチョー』で…」


こういう時は、誰かが仕切らねばならない。





会則も決まり、これからも定期的に開催しようと決まった。





そして、七人会構想は、ますます発展する。


「2月は、会長の出身地の長崎。


 泊りがけで、長崎ランタンを見て、思案橋で宴会にしよう…」


と、コレさんが提案する。


コレさんは、高校、大学と私の先輩だと判ったら、やたら鼻息が荒い。


みんなもう、何年来の旧知の間柄のように、どんどん話が弾む。





ちょっと盛り上がりすぎじゃないか。


男と女の関係だって、そう言うじゃないか。


一気に燃えがってしまうと、後が長続きはしないと。


まずは、次回第2回の開催日だけは、決まったのである。





そして、二次会はコレさん行きつけのラウンジ。


見かけによらず、意外とコレさんは歌が上手である。


実年齢より10歳ほど若く見えるのは、情熱的な唄い方にも現われていた。


タンバリン係は、私。


しかし、上手すぎる歌に、ガシャ、ガシャと…


反って、迷惑をかけてしまったのかもしれない。





それにしても…


人間って愉快で面白い。


そして、結構みんな寂しがり屋なのだろう。


初めて知り合った人ばかりが、これだけ盛り上がれるのだから。




ただ、一つだけ大いなる反省点がある。





またもや、私の悪い癖である。


宴もたけなわの頃、ブログのことをつい喋ってしまった。





7月24日のあの夜は、実は、一人酒を楽しもうとこの店に来たんですよ…


なのに一人酒どころか、こんなに魅力的な人に出会って…と。


それ、ブログに書いているんですよ。


ちょっと読んで聞かせましょうか。




この余分なでしゃばりで、どれだけ損をしていることか。


女将の携帯に取り込んだその記事を、大きな声で朗読したのであった。


わざわざ他人の前で、自分が書いた物を読むバカが、どこにいるというのだろうか。





みんなが、うなずいたり、クスクス笑ったりしているのが分かって、ますます調子に乗っていたと思う。


そして、問題の箇所を朗々と読み上げる…


  


 左隣の元気溌剌とした男に声をかける。


 私より5歳しか違わないという。


 まったく染めていないと言う、真っ黒な髪の毛を誉める。




 うっ、マズイ…







 その向こうで一人飲んでいる男性が、


 話が聞こえたのか、その黒々した髪を


 見ているではないか。


 彼の髪はというと、すでにバーコードの状態なのである。




と、読んでいる最中、またもや「ウッ、マズイ…」という、後悔の念が…




今夜は、その当人、カイチョーもここにいるのだ。


あえて、途中で言い訳をする方がマズイ。


何食わぬ顔で、トーンも変えず、読み終えた。




携帯を置くと、ミスター・ティーさんこと会長は、ため息をつくように言った。


「バーコード状態ねぇ…」


その後も、何度か同じ言葉を発した。


「バーコード状態だからねぇ…」




口は災いの元。


また、昨夜つくづくそう思うことになった。




拝啓 カイチョー殿


悪意ではございません。


親しみを感ずるがゆえの言葉です。


どうぞ寛大なる心で、「それもまた良し」とお許し願いますよう


これからも、末永く楽しいお酒を、よろしくお願いします。


       from  Qとん