空港の到着客を、「イケメン御一行様」のプラカードで出迎えた運転手が戻って来た。


事務員「どんなお客様だった?」
    
運転手「参った、参った…。
     ツアーの団体のオバサンたちからは、ジロジロ見られるし…」


事務員「本当にイケメンだったぁ?」


運転手「ま、中にはイイのもいたけど。
     本人たちが恥ずかしがって、こっちに来ないもんだから…」


お客様は、競輪選手だったらしい。

運転手は、ツアーのオバサンたちの興味津々の眼差しにさらされたのだそうだ。
あげくに運転手の所にお客様方は集まらず、到着客の混雑が落ち着く頃、やっと一人の客が呼びに来たそうだ。


車の中で、先輩らしき選手が、若い選手に…

「オマエかぁ?
 あんな名前のプラカード頼んだのは?」

「いやぁ~。
 軽い冗談のつもりだったんですが…
 あんなに注目されると、意外にみっともないもんですね」


かわいそうなのは、混雑が落ち着くまでじっと「イケメン御一行様」のプラカードをもって立っていた運転手である。


誇大広告と、偽りプラカードには、ご注意あれ。