そして、万難を排して強行する。
そう言われている我が家の恒例行事。
その一つはぎんのお誕生日記念お散歩。
特別なところに絶対に行く。
今年は鳥の海に。
10年の歳月をかけ、かなり復興してきている。
雪がなかったらもっと良かったんだけど。
そして、ぎんとくまはそれぞれ疾患があり、
それぞれ二次病院に罹ってる。
ぎんは、右目の眼瞼に出た腫瘍かもしれないイボを
診てもらうために東京の眼科専門医に罹った。
年明け早々の事だった。
そのイボを切除してもらえばいいと単純に思っていたら、
どこの病院も受けてくれない。
正確に言うと、受けてくれるという病院は、
めちゃくちゃ怪しく、受けてくれないと言う方が
外科のスペシャルなことが出来る病院だったりした。
眼科は特別な機材と特別な技能研修がいる。
そう、言って断ってこられた病院の方が誠実だったんだと思う。
ただ、私としては、誰にも診てもらえない事に酷く焦った。
正直今回はどうやって眼科の専門医の先生に繋げたらいいのかが
全然解らず、途方に暮れた。
それでも、救う神はいる。
関東の病院で、ぎんの目は受けられないと言った病院の一つ、
違うことではお世話になってる病院の先生が勧めてくれた病院。
それが、東京の眼科専門医の先生のところだった。
「専門医の先生による二次診療病院だけれど、
紹介なくても一般の方の診療もしてもらえるはずです。」
そう、勧めてくれて、私がその病院に当たってみて紹介が必要だったら
自分が診て紹介状を書きましょうと言って下さった。
こういう本当に誠実な病院があるんです。
本当に、心から救われた思いがしました。
そして、連絡してみたら、
眼科の専門医の先生が診て下さると言う。
どこに病院があるんだ?
と、思っちゃうほど小さな病院な感じなのだけど、
この病院は絶対に信用できるな、と思った。
それは、検査に飼い主を立ち会わせる事から解る。
自分たちが飼い主に動物の扱いを見せる事が出来るのは
扱いに絶対な自信があるからだと思う。
そして、ぎんの目のイボだけの話でなく、
総合的なぎんの目の状態の説明を受けた。
その上で、
飼い主としてぎんの目を守るためにケアとしてやるべき事も
何のためにそれが必要なのかも時間をかけて説明して頂いた。
講習会みたいな、プレゼンテーション。
この先生、こんな丁寧な説明を飼い主一人一人にやる人なんだ。
逆に言うと、ただ外科手術しただけでも、
目薬入れてるだけでも、
治療にならないんだよと言われたんだと思ってる。
日々のケア、正しく理論的なケアが必要。
それは飼い主しか出来ない。
だから、それ、やってね?
そう、言われたんだと思った。
先生のポリシーと理論に納得したので
ぎんの目は先生に託すことにした。
まもなく12歳になる黒いパグくまの目は
もう、ほとんど見えていない。
けれど、この先生に診てもらっていたら
実は救えたのかなと思うと、ものすごく悔やまれる。
そして、月末にぎんは眼瞼の手術をすることになりました。
くまの尿石症もまた手術が必要になる。
くまはもうじき12歳。
ぎんは10歳になったばっかり。
星はもうじき6歳になる。
とにかく、家族みんなが健康であります様に。