班長の自己紹介&最近の採集話 | 九大昆虫班のブログ

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九州大学生物研究部昆虫班です。班員が交代して更新します。

こんにちは。班長のなぱです。

 

さて、今日は九大の入学式でした。

新入生の皆さんご入学おめでとうございます!!

 

私が入学したのはもう2年前のことになります。。

懐かしいです。生研のビラもらって喜んでました。

 

しかし、残念ながら今年はビラ配りがコロナのため禁止。

ほそぼそとブログを投稿して昆虫班の存在を九大生の皆さんに知ってもらえたらなぁと思います。

 

さて、班長の自己紹介と、どんな採集をしているのかについてちょっと書いていきます。

 

私は糞虫(動物の糞などを食べるコガネムシ)が好きで、その生態などを調べたくて九大理学部生物学科に入学しました。

なぜ糞虫なのか…そういう話は長くなるのでオンライン新歓などで聞いてください。

そして生物研究部昆虫班に入り、紆余曲折を経て昨年度からは班長をやっております。

班長といっても私より昆虫に詳しい班員はたくさんいます。班のリーダーというよりかはマネージャーみたいな役割だと思ってます。班長のお仕事についてもブログに書こうかな。

 

ひと言に糞虫といっても糞を食べるものばかりではありません。私はそういう糞を食べない糞虫(?)にハマってます。

今回はそんな糞を食べない糞虫の採集の一例をお見せしましょう。

 

まずは採集場所へ…

海浜です。

九大伊都キャンパス近辺には綺麗な海やいい砂浜が何か所かあります。

あるいは…

河川敷です(関西で撮影)。こんなに大きな河川敷は九大近辺にはありません。

 

さて、こういった場所で砂地に生えている植物を探していきます。

 

ありました。では武器を出しましょう。( ̄ー ̄)ニヤリ

 

スコップ、ざる、園芸用篩、受け皿です。あと、ゴム張りの軍手もはめてます。これらは必需品です。

スコップで植物の近くの砂を浅くとってざるで篩い、砂を落とします。

そして次はざるの上に残ったものを受け皿の上から園芸用篩で篩い、ゴミや落ち葉、枝などを除きます。

受け皿に落ちたものを見ていくと…

出ました。ニセマグソコガネ Aegialia (Aegialianitida C. O. Waterhouse, 1875

別日に撮影したので受け皿の色が違っててすいません。

 

他の場所の植物を探したり、漂着物の下も篩ったりすると違う種類の糞虫やほかの海浜性の虫も見つかります。

ちょっと長くなってきたのでその辺は割愛。現地で見てみようね。

 

帰ってからは採った虫を顕微鏡で拡大して見ます。

昆虫班は顕微鏡持ちの班員が多いですね。小さな虫も拡大できるので世界が広がります。

さて見ていきましょう。

 

左上:ホソケシマグソコガネ Trichiorhyssemus asperulus (Waterhouse, 1875)

右上:ニセセマルケシマグソコガネ Psammodius maruyamai Ochi, Kawahara & Inagaki, 2011

左下:ヤマトケシマグソコガネ Leiopsammodius japonicus (Harold, 1878)

右下:ニセマグソコガネ Aegialia (Aegialianitida C. O. Waterhouse, 1875

 

この日は糞を食べない糞虫が4種類見つかりました。

ヤマトケシマグソコガネは漂着物下から見つかることが多いですね。

また、場所や時期によってみられる虫も違ってきます。

この海浜にはいなかったとか、この河川敷にはたくさんいたとか、この時期は少なかったとか、ああだこうだ言いながら採集をしています。

 

そんなわけでちょっと長くなりましたが、班長の自己紹介&最近の採集話でした。

詳しく話を聞きたい人は新歓などに参加してみてください!新歓の日時や実施形態については決まり次第ブログやTwitterにてお知らせします(遅くてごめんね)。

また投稿するのでお楽しみに~

以上なぱでした。

 

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