採集者:上森 杉浦 他2名
昆虫学会で知り合った大学院のKさんと、チェコの博物館から来られている方の調査に同行させていただきました。
お二人はハエが専門で、車中英語(時折学名)でお話しされていました。いやー英語は話せんとあきませんね。
さて九大昆虫班の皆さんはよくご存知かと思われますが、脊振山は1000mある山であるにも関わらず山頂まで車で行ける、という場所です(むしろ車がないといけない)。
タイトルにも挙げました通り、車のなんと便利なことか!上まで歩かなくていいんですよ。どこかの宝満山と違って(笑
さてさて、Kさんが普段採集しているポイントで採集開始です。写真を撮るのを忘れておりましたので字で説明することになりますが(めんどくせぇ)、簡潔に言うと斜面の森林に下草が笹みたいな葉っぱのやつが生えているところです(植物詳しくない)。
太陽に雲がかかっており標高が高いこともあって気温は結構低く、パッと見で飛んでいる虫はガガンボとハエしかいません。Kさんは喜んでいますが私はどうでもいいので(失礼)さっさと下草をスウィーピングし始めます。
Kさんのおかけでハエやガガンボにすごく目が行くのですが、網の中にはだいたい5mmくらいの小さな(しかしコバチ屋さんからすれば大型)ヒメバチが、1セットにつき10匹は入ります。
吸虫管がぶっ壊れているのでサンプル管でちまちま捕るしかありませんが、とりあえずとっときます。


こういうヒメバチです。
Kさんはいつの間にか山奥に消え、杉浦は材割りやコブ叩きをし、チェコの方はマレーゼを仕掛けたのちスウィーピングを始め……と三者三様の採集を開始したので、私もただ黙々とスウィーピングをします。
ハチやガガンボのほかにやたら網に入ってくるのが、2mmほどのゴマ粒みたいなゾウムシです。大学に来るまでならゴミとか木屑だと思って虫とすら思っていなかったでしょうが、某部長さんのおかげでゾウムシにも目が行くようになった私です。

いまちょっと同定してもらっているのでこの子しかいません(汗)
2時間くらい採集して、ここはおしまいです。
個人的には、最終的にアメバチが4個体ほどしか捕れなかったのが少し残念でしたが、始めはヒメバチしか捕れなかったのでほかのハチも捕れてよかったです。
続いて北山ダムの西側に移動です。北山といえば生研の合宿で恐ろしい事件が数多起こった場所ですが、あのキャンプ場からほんのちょっと行った場所で驚きました。

ここでもまた各々採集を開始するわけですが、ここは先ほどに比べスウィーピングする場所も少なく、ほとんどハチが捕れません……。
少ししょんぼりして、おやつに持ってきたクッキーをボリボリ食べながらぼんやり斜面を眺めていると、何やら少し大きめのハチが。
どうもこの手のハチがよくやってきそうな場所だったので、待ち構えることにしました。
しばらくすると、フワーッと大きめの虫が高いところを飛んでいるのが見えました、最初「ガガンボか?」と思ったのですが、せっかく箕面で新調した長竿です。最大に伸ばして使ってみましょう。

アメバチでした。ハチ採集の面白さって、だいたいどのハチも飛んでいるので、フラゲできるところだと思います。
これでこの日の採集は終わりです。Kさん。ありがとうございました。
p.s.家に帰ってタトウに並べてみて気づいた私の超好みのこの子。


ルリツヤヒメバチ Ctenichneumon albomaculata
でもこれを捕ったのは私ではないっていうオチ。