― 小さな巨人 ―。

 

 こんにちは。経済学部4年の小山竜世です。

 

 いきなりですが、趣味の話をしましょう。僕の趣味は大きく分けると3つあり、野球観戦、漫画(進撃の巨人とキングダムに限る)、乃木坂46です。乃木坂46に関しては、前回のブログを担当していた轡水さんにも劣らないほどのオタクであると自負しております。野球部に所属していたころは轡水さんをはじめ、現在2年生の石田君など数人でオタクの会話を繰り広げておりました。4年生に乃木坂オタクが多かったため、今はオタクの会話をできる人がいないと石田君が嘆いていたので、後輩の皆さんはぜひ、石田君の乃木坂マシンガントークにたっぷり付き合ってあげてください。

 

 僕の趣味を少し知って頂けたところで、本題に入りましょう。

 

 

 

 冒頭の言葉は、中学時代に所属していたチームのコーチから頂いた、僕のあだ名のようなものです。体は小さくても、マウンドに立つと大きく見えると言っていただき、このあだ名をもらいました。九大でも自分は「小さな巨人」でいられたでしょうか。もし、いられていたのであれば嬉しいです。

 

 今、九州大学野球部での活動を振り返ると、充実していたと感じると同時に、苦しいことも多くあったなと思います。自分は、1年生の秋から投げさせていただき、2年生の春に初勝利を掴むことができました。ここまでは嬉しい思い出の方が多いです。しかし、2年生の秋リーグ以降は、チームとしても、個人としても不甲斐ないシーズンが続き、目の前を高い壁で塞がれているような感覚でした。同期には、140㎞以上のスピードボールを投げる石川君と、ナチュラルに変化する独特なストレートを投げる永岩君がいて(渡と谷村も忘れてないよ。)、他のチームメイトも自分より体の大きい人達ばかりで、すぐ置いていかれるんじゃないかという思いでいっぱいでした。そこで、3年の秋リーグが終わった後、あと1シーズンしかないとなったとき、それまでは球速を上げる目的の練習もしていましたが、もう開き直って球速は諦めて、色々な投球術で相手を抑えると決意しました。

 

― 何も捨てることができない人には何も変えることはできないだろう ―。

 

 これは、僕の大好きなアニメ「進撃の巨人」に出てくるセリフです。僕は3年秋リーグ後、球速を捨てることで壁を突破することができ、4年春リーグでタイトルを取ることができました。人は、自分が今持っているものや大事にしたいと思っているものはずっと持っていたいと思うものです。しかし、本当に困難な状況を打破しなければならない時は何かを捨てなければいけない時です。それは自分の趣味の時間なのか、自分の武器として持っていたものなのか、捨てるものは様々ですが、それを手放すことができる人が何かを変えることができる人なのだと思います。僕の場合、球速を捨てたことで得られたものはものすごく多く、相手打者を抑えやすくなるコツのようなものをたくさん掴むことができました。僕は後輩たちに自分が得たものを伝えられているでしょうか。もしこのブログを読んでいる後輩がいたら、聞きたいことがあればいつでも声をかけてください。

 

 ここまで書いたところでふと、入部したばかりのときに書いたブログはどのようなことを書いていたのだろうと思い、見返してみました。そこには、「最後までやり続ければ、自ずと結果は出る。」というようなことを書いていました。僕はこの言葉を少しは体現できたような気がしています。たくさん遠回りはしましたが、卒部する瞬間まで前を見続けることで道を開くことができました。この経験はこれからの人生において、大きな軸となる、いや、ならなくちゃいけないと思います。

 

 僕は大学卒業後は、就職はせず、公認会計士を目指して勉強尽くしの日々を送ります。今も公認会計士の勉強しかしていません。僕は今後は色々なものを捨てて毎日を過ごすことになるでしょう。『何も捨てることができない人には何も変えることはできない。』この言葉を胸に頑張りたいと思います。

 

 最後に、

 

 どれだけいい成績を残しても、どれだけ周りから認められても、何かが終わるときは誰しも必ず後悔の念が押し寄せてきます。『あの時もっとこうしていれば良かった。』その後悔を減らすことができるのは、まだ終わっていない今だけです。後輩たちには、引退するときに少しでも後悔の量を減らせるように、今、あがいて欲しいです。そんな素敵な子達の応援を今後とも、よろしくお願いいたします。

 

 4年間、ありがとうございました。

 

 

次回は、大学野球最後の試合で特大のホームランを放った、我らが甲子園ボーイ白野君です!

 

 

PS.

まだ「進撃の巨人」を見たことがない人はぜひ見てみてください。めちゃくちゃ深いアニメです。