「人は歩みを止めたときに、そして挑戦をあきらめたときに、年老いていくのだと思います。」      byアントニオ猪木



5月、PayPayドームでの最終戦の日、グランドで躍動する仲間たちをベンチから見ながら、こんなに悔しい日はこの先ないかもなぁと、そんなことを思っていました。大学野球は私にとって初めての大きな挫折でした。

1年前の3年生のとき、そこで投げている赤峰さんの姿をスタンドから見て、来年はこうなりたいと強く憧れました。それからは、PayPayドームで140キロの球を投げ込みたい!という一心でした。毎日そんな妄想をしてた気がします。

この情報があふれた時代のおかげもあり、計画的に練習を行うことで球速は3年間で20キロ近く伸び、目標の140キロにもあと僅かのところまできました。しかし、フォームに悩んだり、後半は特に制球に苦しんだり、野球はそんなにうまくは行かず、最後に良い結果は残せませんでした。試合を壊したりしてチームの皆に申し訳なかったです。

練習したわりに結局自分は前よりレベルが下がっているのではないか。勝ちを上げられたのは大学2年生が最後。結果だけ見るとそんな大学野球でした。


そんなこともあって、引退してから約半年、野球から目を背けるように、大学生活でやり残したことをやってきました。毎日のようにバイトして小遣いを貯め、友達と飲みに行ったり、よく旅行にいったりして楽しい日々を過ごしています。最高!!

けど、どこか満たされない気がするのも確かです。現役のとき、自粛期間にはひたすら昼間の公園で不審者のように練習したり、早朝から芦谷さんについていって百道の砂浜を走ったりと、毎日がそんな生活でした。

はたから見れば何ひとつ社会の役に立つことをしたわけでもないし、他の大学生みたいに立派なことはしてないです。21歳にもなって公園の登り棒に必死にしがみついていたのは、思い返すと少し恥ずかしいです。(笑) 

しかし今となっては、人目も気にせず野球に夢中になっていたそんな時間がすごく充実していて、満たされていたような気がします。明日は何かしら数値を更新できるかもしれない、そんなふうに毎日自分に期待して、ワクワクしながらグランドに向かっていました。昨日の自分より今日の自分の方が成長していることを確かめる、というのが自分にとってグランドに行く意味でした。まさしく毎日が勝負でした。

長くなってしまいましたが、とにかく、大学生という長いようで短い時間を、夢中になって野球に費やせたことはすごく幸せでした。これだけは確かです。結果は出なかったけど、自分のやってきたことにはなんの後悔もないです。大学でも野球を続けてよかったです。ほんとに幸せでした。

そんなわけで、これからの人生も、いやこれからの人生こそ、どんな格好であれ夢中で目標を追いかけ続ける自分でいたい!!と心から思います。

そんな私には最近、同期の影響もあり、新しい目標ができました。
①クロストレイル完走
②難関資格の取得
③草野球で再び140キロに挑戦する

私はこの目標にむかってまた、走り出しました。もう歩みは止めません!年老いたくないので!


最後に、野球を通して出会ったすべての人に感謝を述べたいです。本当にありがとうございました。

特に、九大投手陣の皆さんへ、ありがとう。どんな練習メニューも1人じゃやりきれなかったと思います。筋トレもメディシン投げもBoxジャンプも、みんなと競い合えたから頑張れました。何よりも、投手陣のあの雰囲気が大好きでした!後輩たち、めちゃくちゃ応援してます!

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回は皆さんお待ちかね、野球部のアイドル京香ちゃんです!
おたのしみに!