ご無沙汰していました。

先々週はアメリカが無制限金融緩和をするということだったので、株を少々仕込んでしました。

まぁ二番底、三番底を見越して、少量投資としましたが、無制限金融緩和は急進的なインフレによる現金(通貨)価値の毀損を将来的に招き得るわけですので、いくらか株に変えていました。

それにかまけていて、こっちは放置していました…

 

また、インフレに強い資産としては不動産が最有力なわけですが、私は既に実需用に不動産を持っているので、それはできませんでした。まぁできても高いから買いませんが…

 

で、そんなことを思っていて思い出したのが、学生時代の先輩が数ヶ月前に都内でいわゆるワンルーム投資を始めたことでした。

私は、1投資用は実需用のローンよりも金利が高いこと、2不動産価格が高いこと、3フルローンは経済的柔軟性が乏しい(危機に陥ったときに採れる選択肢が少ない)こと、4家賃保証も改悪をされ続けて計画が狂いやすいこと、5ローン控除が使えないこと等を挙げて反対しました。

しかし先輩は、購入物件が東京の港区ということあり、いわゆる資産価値があると踏んで購入されました。

 

しかし私は、この港区での投資こそ、最悪だと思っています。

 

確かに、不動産は都心(東京や名古屋なら中村区)から価格が上がり、田舎や郊外から下がるのが統計的に見てとれます。

だから、値上がり期待で買うなら、都心、特に東京のいわゆる都心三区だと思います。しかし、東京都港区の地価の変遷と今の新築マンションの坪単価を調べるとボラリティがもっとも高いことがわかります。

 

具体的に言うと、東京都港区の現在の新築マンションの相場は、みたところ、坪500-600万で、物によっては坪1000万もありました。

一方、東京都港区の底値は坪300-350万です。

 

つまり、ボラが坪300万円程度あるわけです。

10坪(35平米くらい)くらいの小規模な部屋でも、単に地価が下がっただけで、マイナス3000万円が生じる可能性があるわけです。

2-3人くらいで住む20坪(67-68平米)の部屋ならマイナス6000万円です。

てか、6000万円って、名古屋なら立派な一軒家が建てられる金額ですよ。

都心三区だけは大丈夫という意見をネットで見受けましたが、すごく都合がいい考えだなぁと感心していました。人間は、自分だけは大丈夫という考えになりますからね。

大丈夫です、都心三区もバブル崩壊、リーマンショックの時にしっかりも値下がりしていますから安心してくださいと言ってあげたいです。

 

先輩もちゃんと調べて納得した上で購入されているならいいのですが、私はゾッとしました。

あくまで可能性の話ですが、景気後退だけでマイナス何千万が生じうる物件をフルローンで買うなんて、怖くてできません。

 

しかし、調べていくうちに見えてきたのですが、東京都港区は実需にしろ投資にしろ、不動産系の評論家には絶大に推薦されているのですね。

おそらく、港区の底値は彼らもご存知だと思いますが、数字で納得したい私としては無批判的な賛成はできません。

まぁ、まだまだ不動産価格は上がるぜ!というお考えならば、私も港区はいいと思うので全くもって賛成ですが。

 

別の記事でも言ったように、私は別に田舎や郊外の不動産を推しているわけではないです。

単に身の丈にあった、つまりいざというときに柔軟に動けるようにしておくことを推しているのです。

ぶっちゃけ、資産、資産って言うのなら、株や投資信託の方がよいと思います。