「和暦は人と自然の交流が織りなす宝石箱」参加者さんのレポート | 太陽と月の結婚

「和暦は人と自然の交流が織りなす宝石箱」参加者さんのレポート




昨日のジャスミンカフェのお話会、「北斎に学ぶ〜すべてのいのちはつながっている」、みなさんに楽しんでいただけたようで、ホッとしております。パワフルな北斎の生き方のお話は自然にホットな場になり、みなさんの体温がぽかぽかと上がっていたような感じがいたします。




参加してくださった青梅の成木農園、永井実香さんの感想をご紹介させていただきます。


土と戯れる今日この頃、満月、新月、土用と自然の流れに合わせているとカレンダーの日付がしっくりこないなぁと思うようになりました。

なので昨年から和暦の手帳を使ってみたら季節の流れを正しく感じるようになりました。


その和暦の手帳を作ってくださっている高月美樹さんに和暦と挿絵で使われている図版の浮世絵師葛飾北斎の生き様のお話を居心地の良いジャスカフェにて伺いました。


高月さんのお話は造詣が深くためになることばかり。


農園でのネズミちゃんといかに共生するかに悩まされている私にとって、童話「おむすびころりん」の背景には“鼠浄土”との考え方があり、正月の三が日は鼠を神様として敬うことでネズミの害を軽減しようとしていたとのお話。


農薬もプラスチックもなかった時代、昔はどのようにして獣の害から農作物を守って来たのだろう? その答えをいただきました。共生しかない。

ずっと共生して来た歴史がある。歴史に学べばいい。文化はまだ残っている。


葛飾北斎の版画も見せていただき、どれだけ北斎の書き連ねて来た絵が世界に未来に影響を及ぼしているかなど、もっと、もっと教えてほしいと思っていたら、お茶タイム。


和菓子に早春を写しこむ、見事な練りきりは、和菓子処清野の和菓子。


無添加の和菓子は保存がきかないので、わざわざ蒲田まで朝から買い出しに行ってくださったジャスミンさん。お茶は成木農園で採れた無農薬栽培お茶を出していただきました。


和暦は人と自然の交流が織りなす宝石箱。

月の運行、太陽の運行を感じ、鳥や虫や動物たちの息づかいを感じて共に生きて行く一年にしたいと、強く思いました。


日本の感性の素晴らしさにノックアウトされた一日でした。高月先生、ジャスミンさん、ありがとうございました。




成木農園の無農薬農のお茶

毎年楽しみにしている菓子処清野さんの上生菓子


今年は水仙、うぐいす、鬼、さきがけの4種類でした。紅花や梔子など天然染料しか用いない無添加和菓子。



持参した北斎の和本。みなさんに回して手にとって眺めていただきました。




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