和暦で暮らす〜越前水仙 | 太陽と月の結婚

和暦で暮らす〜越前水仙




【越前水仙】

今年も越前海岸の水仙が届きました。

水仙の種類は三千種。

大ぶりでカラフルなものが
たくさんありますが、原産地は地中海。

遠くシルクロードを経由し、
中国から海を渡って流れ着いた
とされる水仙がその後、自生種となって
全国に広まり、日本水仙と
呼ばれるようになりました。

ラッパ水仙などは3月ごろ、
あたたかくなってから咲きますが、
日本水仙は寒い時期に咲き、
小ぶりで香りが強く、
原種にかなり近い姿をしています。

真中の小さき黄色の盃に
甘き香もれる水仙の花 利玄




七十二候の「金盞香」は
「金盞銀台(金の盃に白の台)が香る」の略。
江戸時代は「雪中花」という呼び名が
一般的だったようです。

水仙は春じゃないの?と思われる方も
多いのですが、水仙は今でも冬の季語。
黄水仙やラッパ水仙は春の季語で、
ちゃんと区別されています。

先日、越前海岸を訪れた夫が
生産者を訪ねたところ、今年は暖冬で、
なかなか花が咲かないと
嘆いておられたそうです。

ああ、やっと咲いたのだな、と思いつつ、
有り難く包みを開けました。

明日も好日でありますように💓

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