七十二候 朔風払葉 | 太陽と月の結婚

七十二候 朔風払葉


こんにちは。

ルナワークス編集部です💕



七十二候では「朔風払葉」(きたかぜこのはをはらう)を迎えました。

朔とは

朔は新月、各月の始まり、月立ちであることから、朔一文字で「ついたち」と読み、「はじめ」を意味します。

陰陽五行の方角では真北を意味しますので「朔風(さくふう)」といえば、北風のこと。いよいよ冬らしく冷たい木枯らしが吹き始め、木の葉を払い始める、という意味合いです。




紅葉狩りを楽しまれた方も多いかとおもいますが、色鮮やかに燃えていたモミジもそろそろ盛りをすぎ、はらはらと散り始める頃。

日本人に愛されてきた朽葉色 

最初は色鮮やかですが、次第に色褪せていく様子も、何か胸に沁み入るようで、しみじみとよいものだなあと思います。



見てください。この色とりどりの美しさ。昔の人も、時間の経過とともに変化していくこの朽葉色をこよなく愛していました。

赤朽葉、黄朽葉、青朽葉、薄朽葉、濃朽葉など、日本の伝統色には「朽ち葉」の名をもつものがたくさんあるのですが、「四十八茶百鼠」の四十八茶は、元々「朽葉四十八色」から来ています。茶色という表現よりも、朽葉の方が歴史が古いのですね🍂 


同じ場所でも、雨に濡れているとき、乾いたとき、陽が当たっているとき、日陰のとき、時間によっても刻々と違ってみえ、今にしかない光景との一瞬の出会いは「時」のきらめきそのもの。
赤い葉が多い場所、黄色い葉が多い場所、落ち葉を見ることで、夏には気づかなかった木々の存在に初めて気づかされたりします。
初冬の大地は一年でもっともにぎやかな季節、ともいえるかもしれません。これからしばらくの間、日々変わっていく足元の色を存分に楽しみましょう🍁
明日も好日でありますように🙏