ドジャース、大谷選手の特大ホームラン(2024)
MLBの大谷選手は、現在スランプ気味だが、ホームラン45本、盗塁46と、50-50に迫る成績となっている。なお40-40は数人達成者がいる。45‐45は1名もいなかったが史上初めて日本人の選手が達成したとは大変なことだと思う。しかも大谷選手は現在、トミー・ジョン手術後のリハビリ中なのである。
大谷選手は強打者の割にチャンスにあまり強くない。ソロホームランが多く、満塁ホームランや3ランホームランはほとんどない。先日、40‐40達成時は久々に満塁ホームランだった。
大谷選手は、ソロホームランが多いためか、本塁打数の多さに比べ打点が不足していた。先日の満塁ホームランもあり、現在はトップのアデメズ(ブリュワーズ)に肉薄している(1点差)。
いずれにせよ、今年のドジャースは怪我人が投手、打者ともに多く、ベッツが言うように、大谷がいなかったら、今の順位ではなかった可能性が高い。十分な貢献度である。
たまに、YouTubeの英語の動画を見るが、コメント欄に「私はドジャースファンだが、大谷選手がホームランを打てばドジャースが負けても良い」などのアメリカ人と思われるコメントがあり、それに対して、「あんたは本当にドジャースファンなのか?」などのやりとりがあった。
また、「私は長いこと野球を観なかったが、大谷選手が現れて、再び観るようになった」というコメントも見たことがある。まさに、大谷選手は長期に人気が低落傾向だったMLBの救世主と言って良い。アウェーでもお客さんを呼べる選手だからである。
ごく最近に限れば、MLBの両リーグの強打者は軒並みスランプである。ヤンキースのジャッジも一時は62ホームランを抜く勢いだったが、最近はさっぱりホームランが打てず51ホームランに留まっている。ブレーブスのオズナも一時はホームラン数で大谷に並んだが、今は8本差をつけられている。これは夏の暑さの疲れだろうか、理由は不明である。
元々、エンジェルス時代には、あまりにもチームが弱いため、気楽に打てていた面があった。これは日本でジャイアンツに移籍後、注目度が高くなったことで打てなくなる選手がいるように少し心配していた。水原一平の賭博事件騒動もあったからである。
しかし、ドジャースに移籍後も、普通に大谷選手のペースで成績を残している。大谷選手のタイプ的には1番が最も気楽に打てると思う。
大谷選手は時々、たいていの選手では無理と思えるとんでもない大ホームランを打つ。まず打球音が違う。今年は12号、30号、32号などがそうである。しかし8月頃から弾丸ライナーの低い打球が多くなり、そのような風でも打球速度が凄いので時々、ホームランが出ているが、ちょっと変なのは確かである。今日の試合も、ライトポール際に特大のホームラン性のファールを打ったが、大谷選手はあのような打球は滅多にない。大谷選手は大飛球のライトのファールはなぜかあまりないのである。
本当は少し休養を取った方が良いのであろうが、記録がかかっているので、そうもいかないのだろう。これは本人も出たがるだろうと思う。
とにかく、大谷選手のホームランは日本人を元気づけるところはある。大ホームランだと尚更である。大谷選手のホームランはジャッジなどの特別な選手を除けば、ほとんどのアメリカ人選手を凌駕しているからである。
開始時間と時差にもよるが朝起きた時に既にホームランを打っていることがある。これはうつ傾向の人にとって、朝いきなりテンションが上がることではある。
しかし、真のうつ病の人は、大谷選手が特大ホームランを打とうが、脳のレセプターの構造が変わるほどは良くならないので、何らかの抗うつ剤を服用した方が良い。
今は大谷選手が怪我をしないよう祈りつつ、記録を伸ばすことを期待している。既に45‐45はMLB新記録で、大谷選手を含め、今後なかなか破られない記録である。
ここ20年くらいで、個人的にとてもテンションが上がった試合がいくつかある。サッカーを除くと、まず2003年の世界陸上パリ大会200m、末續慎吾選手の銅メダルを挙げたい。この決勝は、出ている選手もほとんど黒人選手で、世界的にも名前が知られた凄い選手ばかりだった。決勝にまで進んだことも既に凄いことだったのである。
ラグビーワールドカップでは、2019年のスコットランド戦と2015年の南アフリカ戦を挙げたい。
この動画の4分半くらいの稲垣選手のトライが特に素晴らしい。
いずれにせよ、今や大谷選手は日本人にとって国宝級の野球選手だと思う。