パース近郊のフリーマントル | kyupinの日記 気が向けば更新

パース近郊のフリーマントル

 

パースはオーストラリアの西側に位置しており、市街地は海には面していない。しかし海なのか湖なのかよくわからないほど大きな川がすぐ近くにあり、あたかも海岸に接している感覚がある。

 

気候は秋でもかなり暑く雨もほとんど降らない。地中海式気候らしく良い葡萄が収穫できるため国内でもワインの品質がとても良いと言う。パースは3人に1人は億万長者という話があるが、鉱山株とかワイン生産により富裕層になったという話だ。

 

それでもパースの街を歩くと普通に浮浪者がいる。それもアポリジニの人ではなく白人である。これはメルボルンでも感じたが、かなり違和感があるところだ。

 

実は彼らの中にはプロの乞食の人もいて、夕方になると立派な家に帰っていくと言う。これはまさにシャーロック・ホームズの「唇のねじれた男」そのままである。

 

 

パースから鉄道で南西に向かうと、インド洋に面したフリーマントルという街に行ける。フリーマントルは刑務所が有名だが、他にもいくつか観光スポットがあるし、街並みも美しい。

 

パース駅はレトロで小さな駅だが、電車はそれなりにおしゃれである。フリーマントル行きの電車は終点にフリーマントルがあるので間違うことがない。

 

 

 

フリーマントルに行くために、どのプラットホームに行けばよいか聴くと親切に教えてくれた。切符は自動販売機でクレジットカードで簡単に買うことができた。

 

パース市内はバスは無料バスが多く走っており、例えばブルーキャットバスなどと言われる。鉄道はフリーマントルは少し距離があるためゾーン2になりそれに合わせた価格の切符を買う。フリーマントルはゾーン2であることは自然にはわからないので、一応調べる必要はある。

 

 

上はフリーマントルの地図である。上の方に正面の電車が描かれており、フリーマントル(Fremantle)と書かれた場所がフリーマントル駅である。フリーマントル駅から、南方の道を辿っていくと、フリーマントル・マーケットと書かれている。

 

ここではフルーツとかサプリメントやお土産物をたくさん売っているが、嫁さんが魚のデザインの壁掛け時計を買った。その他、珍しいのでフルーツを少しだけ買った。

 

暑い中歩くのはきつく、帰りは無料バスで帰ろうかと思ったが、待てど暮らせど来なかったのである。翌日知ったことだが、日本で手に入る書籍には書かれていないが、既にフリーマントルの無料バスは廃止されていたのであった。フリーマントル刑務所に行かなかったのは、徒歩で行くエネルギーが残っていなかったからである。

 

 

この写真はフリーマントル駅。帰りはパースを通り過ぎることがあるので一応、注意が必要である。

 

 

 

ゴールドコーストとパースの相違は異国情緒だと思う。なんだかんだ、ゴールドコーストは異国情緒が不足している。フリーマントルは古いヨーロッパ風の建物が多くある。

 

 

オーストラリアの古い建物はほとんど戦災を受けていないので、戦前からある建物も多いのではないかと思う。それはシドニーやメルボルンも同様である。

 

 

ここのように日陰だと良いが、直射日光が当たる場所は暑いと言うよりそれを通り過ぎて、体に有害である。僕は短パンとTシャツで、肌には分厚く日焼け止めを塗っていったが、南半球ではオゾン層に大きな穴が空いているらしく、日焼け止めクリームと化学反応を起こし、アレルギーも加わり特殊な酷い日焼けを生じた。膝あたりから太腿にかけて広く色素沈着し、帰国後ずっとシナールを服薬していた。今は気付かないほどに回復している。

 

 

ここはフリーマントルマーケットの入り口。

 

 

これらの写真を見るとわかるが、空の青さが日本とは全く異なり、とても美しい青である。日本では大気汚染のためにここまで青い空ではないが、案外、その方が体には安全かも思うほどである。有害な紫外線がかなり遮られるからである。

 

 

フリーマントルマーケット内はこんな風になっている。ハーブティーのようなものや香りの良い石鹸などを売っている。ハーブティーはともかく、石鹸は重いだけなので海外では買わない。

 

 

このようなところに来ても、観光客を含め日本人には滅多に会わない。しかしパースは日本の会社関係の駐在員が8000人も住んでいるらしい。この話には驚愕。

 

パースはお金持ちが多いせいか、日本車が圧倒的に多い。もちろんフェラーリやポルシェもあるが、中国や韓国製の車がほとんどないのがゴールドコーストとの相違だと思う。日本人が多いのは、そういうこともあるのであろう。

 

 

フリーマントルはあと1日観光しているが、いつかその時の写真もアップしたい。